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1989年ポルトガルグランプリ

1989年ポルトガルグランプリは、1989年F1世界選手権の第13戦として、1989年9月24日エストリル・サーキットで開催された。

ポルトガルの旗 1989年ポルトガルグランプリ
レース詳細
日程 1989年シーズン第13戦
決勝開催日 9月24日
開催地 エストリル・サーキット
ポルトガル エストリル
コース長 4.350km
レース距離 71周(308.850km)
決勝日天候 晴れ(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'15.468
ファステストラップ
ドライバー オーストリアの旗 ゲルハルト・ベルガー
タイム 1'18.986(Lap 49)
決勝順位
優勝
2位
3位

概要編集

オニクスチームは、このレースからドライバーの一人をベルトラン・ガショーからJ.J.レートに変更した。初のF1エントリーとなったレートは予備予選不通過に終わった。

ウィリアムズは新車FW13を投入した。ただしリアエンドはFW12Cのものを流用したものだった。

レースはスタートを決めたフェラーリゲルハルト・ベルガーが1周目にトップに立ち、後続を引き離した。もう1台のフェラーリに乗るナイジェル・マンセルは序盤こそアイルトン・セナを抜くために数周を費やしたが、すぐにベルガーに次ぐ2位になり、フェラーリの2台がレースを引っ張り、マクラーレンの2台がそれに続いた。

ピレリタイヤを履くミナルディピエルルイジ・マルティニは後続を抑え5位を走行していたが、グッドイヤーを履くフェラーリとマクラーレンの4台がタイヤ交換のためにピットインしたタイミングで、先頭でコントロールラインを通過した。この40周目はミナルディはチーム史上初めて(そしてチーム史上唯一の)ラップリーダー記録となったが、41周目にはすぐにベルガーとセナに抜かれ順位を落とした。

その40周目に、タイヤ交換のためにピットインしたマンセルは自らのピットを通り過ぎて停止してしまった。マンセルはフェラーリのピット前に戻るためリバースギアを使って後退したが、このことによりマンセルは失格となり、ピットアウトしたマンセルにはピットインを指示する黒旗が提示された。マンセルは3周にわたり黒旗を無視して走行を続けて前を走るセナを攻め立てたが、セナもマンセルに対して引かずに走行し、第1コーナーで両者が接触した。セナはそのままリタイアとなり、ノーポイントに終わった。

最終的にゲルハルト・ベルガーが優勝し、2位はフェラーリとマクラーレンの4台では最も後方を走り続けていたアラン・プロストのものとなった。これでプロストはセナとのポイント差を25まで広げることに成功した。ステファン・ヨハンソンが3位でゴールし、オニクスチームにとって初の表彰台フィニッシュとなった。4位はアレッサンドロ・ナニーニ、ラップリーダーを記録したマルティニは5位でフィニッシュし、この年2度目の入賞を果たした。

レース後、マンセルは謝罪をした上で黒旗が見えなかったと釈明したが、5万米ドルの罰金とスペインGPへの出場停止の処分を受けた。



結果編集

予選結果編集

順位 No ドライバー コンストラクタ 1回目 2回目
1 1   アイルトン・セナ マクラーレンホンダ 1'15.496 1'15.468
2 28   ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 1'16.799 1'16.059 +0.591
3 27   ナイジェル・マンセル フェラーリ 1'17.387 1'16.193 +0.725
4 2   アラン・プロスト マクラーレンホンダ 1'17.336 1'16.204 +0.736
5 23   ピエルルイジ・マルティニ ミナルディフォード 1'16.938 1'17.161 +1.470
6 6   リカルド・パトレーゼ ウィリアムズルノー 1'17.281 1'17.852 +1.813
7 21   アレックス・カフィ ダラーラフォード 1'18.623 1'17.661 +2.193
8 5   ティエリー・ブーツェン ウィリアムズルノー 1'17.801 1'17.888 +2.333
9 24   ルイス・ペレス=サラ ミナルディフォード 1'17.844 1'18.305 +2.376
10 7   マーティン・ブランドル ブラバムジャッド 1'17.874 1'17.995 +2.406
11 8   ステファノ・モデナ ブラバムジャッド 1'18.589 1'18.093 +2.625
12 36   ステファン・ヨハンソン オニクスフォード 1'19.281 1'18.105 +2.637
13 19   アレッサンドロ・ナニーニ ベネトンフォード 1'18.115 1'18.359 +2.647
14 15   マウリシオ・グージェルミン マーチジャッド 1'18.124 1'18.277 +2.656
15 31   ロベルト・モレノ コローニフォード 1'18.196 1'20.512 +2.728
16 20   エマニュエル・ピロ ベネトンフォード 1'18.340 1'18.328 +2.860
17 30   フィリップ・アリオー ローラランボルギーニ 1'19.306 1'18.386 +2.918
18 3   ジョナサン・パーマー ティレルフォード 1'19.172 1'18.404 +2.936
19 22   アンドレア・デ・チェザリス ダラーラフォード 1'18.442 1'18.511 +2.974
20 11   ネルソン・ピケ ロータスジャッド 1'18.482 1'18.682 +3.014
21 29   ミケーレ・アルボレート ローラランボルギーニ 1'18.563 1'18.846 +3.095
22 9   デレック・ワーウィック アロウズフォード 1'18.711 1'18.892 +3.243
23 25   ルネ・アルヌー リジェフォード 1'18.767 1'19.979 +3.299
24 16   イヴァン・カペリ マーチジャッド 1'19.079 1'18.785 +3.317
25 12   中嶋悟 ロータスジャッド 1'19.278 1'19.165 +3.697
26 10   エディ・チーバー アロウズフォード 1'19.247 1'20.006 +3.779
DNQ 4   ジョニー・ハーバート ティレルフォード 1'19.515 1'19.264 +3.796
DNQ 26   オリビエ・グルイヤール リジェフォード 1'19.605 1'19.436 +3.968
DNQ 39   ピエール=アンリ・ラファネル リアルフォード - 1'21.435 +5.967
DNQ 38   クリスチャン・ダナー リアルフォード 1'21.678 1'22.423 +6.210
  • 上位26台が決勝進出

決勝結果編集

順位 No ドライバー コンストラクタ 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 28   ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 71 1:36'48.546 2 9
2 2   アラン・プロスト マクラーレンホンダ 71 +32.637 4 6
3 36   ステファン・ヨハンソン オニクスフォード 71 +55.325 12 4
4 19   アレッサンドロ・ナニーニ ベネトンフォード 71 +1'22.369 13 3
5 23   ピエルルイジ・マルティニ ミナルディフォード 70 +1 Lap 5 2
6 3   ジョナサン・パーマー ティレルフォード 70 +1 Lap 18 1
7 12   中嶋悟 ロータスジャッド 70 +1 Lap 25  
8 7   マーティン・ブランドル ブラバムジャッド 70 +1 Lap 10  
9 30   フィリップ・アリオー ローラランボルギーニ 70 +1 Lap 17  
10 15   マウリシオ・グージェルミン マーチジャッド 69 +2 Laps 14  
11 29   ミケーレ・アルボレート ローラランボルギーニ 69 +2 Laps 21  
12 24   ルイス・ペレス=サラ ミナルディフォード 9 +2 Laps 14  
13 25   ルネ・アルヌー リジェフォード 69 +2 Laps 23  
14 8   ステファノ・モデナ ブラバムジャッド 69 +2 Laps 11  
リタイヤ 6   リカルド・パトレーゼ ウィリアムズルノー 60 オーバーヒート 6  
リタイヤ 5   ティエリー・ブーツェン ウィリアムズルノー 60 オーバーヒート 8  
リタイヤ 1   アイルトン・セナ マクラーレンホンダ 48 衝突 1  
リタイヤ 9   デレック・ワーウィック アロウズフォード 37 アクシデント 22  
リタイヤ 11   ネルソン・ピケ ロータスジャッド 33 衝突 20  
リタイヤ 21   アレックス・カフィ ダラーラフォード 33 衝突 7  
リタイヤ 20   エマニュエル・ピロ ベネトンフォード 29 サスペンション 16  
リタイヤ 16   イヴァン・カペリ マーチジャッド 25 エンジン 24  
リタイヤ 10   エディ・チーバー アロウズフォード 24 スピンオフ 26  
リタイヤ 22   アンドレア・デ・チェザリス ダラーラフォード 17 電気系 19  
リタイヤ 31   ロベルト・モレノ コローニフォード 11 電気系 15  
失格 27   ナイジェル・マンセル フェラーリ 48 失格 3  
  • 予選、決勝順位は、公式サイト[1]およびF1グランプリ年鑑[2]より。

記録編集

  • エントリー:J.J.レート
  • 初表彰台(チーム):オニクス
  • 最終決勝スタート:コローニ

脚注編集

  1. ^ The Official Formula 1 Website”. 2009年1月18日閲覧。
  2. ^ 『F1グランプリ年鑑 1989-90』アラン・ヘンリー、バベル・インターナショナル・訳、CBSソニー出版、1990年、pp.166-167。ISBN 4-7897-0502-1

関連項目編集