1992年の映画(1992ねんのえいが)では、1992年(平成4年)の映画分野の動向についてまとめる。

目次

できごと編集

日本の映画興行編集

  • 入場料金(大人)
  • 入場者数 1億2560万人[8] - 戦後最低を記録した前年(1億3833万人)よりも1273万人減(9.2%減)となり、2年連続戦後最低となった[9]。〔ただし、1994年にワースト記録を更新する。〕邦画が281億3400万円と前年比1.1%増の配給収入となったのに対し、洋画は前年比11.5%減の342億2700万円となった[9]。洋画の中で大きなシェアを持つ米国映画が、高騰する製作費を抑えるために大作連打主義から低予算映画中心の製作体制に変化したことが影響している[9]
  • 興行収入 1520億円[8]
配給会社別年間配給収入
配給会社 本数 年間配給収入 前年対比 概要
松竹 21 070億6501万円 109.0% 年間配給収入で東映を抜く。『遠き落日』(15億円)、『男はつらいよ 寅次郎の告白』/『釣りバカ日誌4』(14.2億円)の2番組が配給収入10億円を突破。『パ★テ★オ』(9億円)は好稼動、『喜多郎の十五少女漂流記』(5.4億円)、『外科室』(4.7億円)、『いつかギラギラする日』(4.3億円)は堅調。『豪姫』・『エロティックな関係』は低調、五社英雄監督の遺作『女殺油地獄』は平凡な結果で終わった。
東宝 16 128億5199万円 117.4% 8年連続の年間配給収入100億円突破。邦画首位の『紅の豚』(28億円)、『おろしや国酔夢譚』(18億円)、『ドラえもん のび太と雲の王国』ほか(16.8億円)、『ミンボーの女』(15.5億円)、『ゴジラvsキングギドラ』(14.5億円)、『橋のない川』(10.7億円)の6番組が配給収入10億円を突破。
東映 23 065億9035万円 077.2% 松竹に年間配給収入で抜かれる。『ドラゴンボールZ』シリーズを中心に据えた『'92春東映アニメフェア』(16億円)、『'92夏東映アニメフェア』(15億円)のアニメ2番組が配給収入10億円を突破したが、劇映画は皆無だった。前売動員映画『天国の大罪』(8.5億円)と正月映画『江戸城大乱』(7.5億円)は伸び悩み。ヤクザ映画『継承盃』・『修羅の伝説』は惨敗。『寒椿』も期待外れの結果で終わった。
出典:「1992年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1993年平成5年)2月下旬号、キネマ旬報社1993年、 147 - 148頁。

各国ランキング編集

日本配給収入ランキング編集

1992年日本配給収入トップ10
順位 邦画 洋画
題名 製作国 配給 配給収入 題名 製作国 配給 配給収入
1. 紅の豚   東宝 ¥2,800,000,000 フック   ソニー・ピクチャーズ ¥2,330,000,000
2. おろしや国酔夢譚 ¥1,800,000,000 エイリアン3 20世紀FOX ¥1,950,000,000
3. ドラえもん のび太と雲の王国
21エモン 宇宙いけ! 裸足のプリンセス
¥1,680,000,000 氷の微笑 日本ヘラルド ¥1,900,000,000
4. ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 起ちあがれ!!アバンの使徒
まじかる☆タルるートくん すき・すき タコ焼きっ!
東映 ¥1,600,000,000 JFK ワーナー・ブラザース ¥1,700,000,000
5. ミンボーの女 東宝 ¥1,550,000,000 美女と野獣 ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ ¥1,600,000,000
6. ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人
ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍
ろくでなしBLUES
東映 ¥1,500,000,000 パトリオット・ゲーム パラマウント映画 ¥1,200,000,000
7. 遠き落日 松竹 ホット・ショット 20世紀フォックス ¥1,020,000,000
8. ゴジラVSキングギドラ 東宝 ¥1,450,000,000 愛人/ラマン  
 
日本ヘラルド ¥1,000,000,000
9. 男はつらいよ 寅次郎の告白
釣りバカ日誌4
松竹 ¥1,410,000,000 マイ・ガール   コロンビア映画 ¥800,000,000
10. 橋のない川 東宝 ¥1,200,000,000 バットマン リターンズ ワーナー・ブラザース ¥700,000,000
出典:1992年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
出典:白石雅彦 『平成ゴジラ大全』 双葉社2002年、160頁。ISBN 4-575-29505-1

全世界興行収入ランキング編集

1992年全世界興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入
1 アラジン ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ $504,050,219
2 ボディガード ワーナー・ブラザース $411,006,740
3 ホーム・アローン2 20世紀フォックス $358,994,850
4 氷の微笑 トライスター・ピクチャーズ $352,927,224
5 リーサル・ウェポン3 ワーナー・ブラザース $321,731,527
6 バットマン リターンズ ワーナー・ブラザース $266,822,354
7 ア・フュー・グッドメン コロンビア映画 $243,240,178
8 天使にラブ・ソングを… ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ $231,605,150
9 ドラキュラ コロンビア映画 $215,862,692
10 ウェインズ・ワールド パラマウント映画 $183,097,323
出典:1992 Worldwide Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月15日閲覧。

北米興行収入ランキング編集

1992年北米興行収入トップ10
順位 題名 スタジオ 興行収入
1. アラジン ディズニー $217,350,219
2. ホーム・アローン2 20世紀FOX $173,585,516
3. バットマン リターンズ ワーナー・ブラザース $162,831,698
4. リーサル・ウェポン3 ワーナー・ブラザース $144,731,527
5. ア・フュー・グッドメン コロムビア $141,340,178
6. 天使にラブ・ソングを… タッチストーン $139,605,150
7. ボディガード ワーナー・ブラザース $121,945,720
8. ウェインズ・ワールド パラマウント $121,697,323
9. 氷の微笑 トライスター $117,727,224
10. プリティ・リーグ コロムビア $107,533,928
出典: 1992 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月24日閲覧。

フランス観客動員数ランキング編集

  1. 氷の微笑 
  2. リーサル・ウェポン3 
  3. 美女と野獣 
  4. ボディガード 
  5. フック 
  6. インドシナ 
  7. 愛人/ラマン 
  8. 1492 コロンブス   
  9. 野性の夜に 
  10. JFK 
出典:FRANCE 1992 - BOX OFFICE STORY”. boxofficestory. 2016年1月23日閲覧。

日本公開映画編集

受賞編集

  • 第35回ブルーリボン賞
    • 作品賞 - 『シコふんじゃった。』
    • 主演男優賞 - 本木雅弘(『シコふんじゃった。』)
    • 主演女優賞 - 三田佳子(『遠き落日』)
    • 監督賞 - 周防正行(『シコふんじゃった。』)

誕生編集

死去編集

日付 名前 国籍 年齢 職業
1月 3日 ジュディス・アンダーソン   94 女優
9日 クロード・コーツ   78 美術監督
23日 フレディ・バーソロミュー   67 俳優
26日 ホセ・フェラー   83 俳優
2月 10日 岡田嘉子   89 女優
3月 2日 サンディ・デニス   54 女優
10日 ジョルジュ・ドルリュー   66 作曲家
11日 リチャード・ブルックス   79 映画監督
21日 ジョン・アイアランド   78 俳優
29日 ポール・ヘンリード   87 俳優
4月 2日 若山富三郎   62 俳優
3日 カール・タンバーグ   85 脚本家
16日 ネヴィル・ブランド   71 俳優
23日 サタジット・レイ   70 映画監督
28日 近藤宏   66 俳優
5月 6日 マレーネ・ディートリヒ   90 女優・歌手
6月 10日 ハンス・ライザー   73 俳優
13日 ロバート・モーレイ   84 俳優
27日 アラン・ジョーンズ   84 歌手・俳優
7月 18日 ルドルフ・アイジング   88 アニメーター
24日 アルレッティ   94 女優
8月 7日 金内吉男   59 声優
18日 ジョン・スタージェス   81 映画監督
19日 瑳峨三智子   57 女優
30日 五社英雄   63 映画監督
9月 12日 アンソニー・パーキンス   60 俳優
10月 6日 デンホルム・エリオット   70 俳優
13日 太地喜和子   48 女優
16日 シャーリー・ブース   94 女優
11月 19日 関沢新一   72 脚本家・作詞家
ダイアン・ヴァーシ   54 女優
22日 スターリング・ホロウェイ   87 俳優・声優
12月 17日 ダナ・アンドリュース   83 俳優
21日 樋口幸男   61 美術監督
ステラ・アドラー   91 女優

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 『戦後値段史年表』は1,800円[3]

出典編集

  1. ^ 斉藤 2009, p. 117.
  2. ^ 「1992年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報1993年平成5年)2月下旬号、キネマ旬報社1993年、 148頁。
  3. ^ 『戦後値段史年表』 週刊朝日朝日新聞出版〈朝日文庫〉、1995年、23頁。ISBN 4-02-261108-1
  4. ^ 第44作 男はつらいよ 寅次郎の告白”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
  5. ^ 斉藤 2009, pp. 120 - 121.
  6. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  7. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  8. ^ a b 過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
  9. ^ a b c 「1992年度日本映画・外国映画業界総決算」、『キネマ旬報1993年平成5年)2月下旬号、キネマ旬報社1993年、 143頁。

参考文献編集