1992年のNFL
1992年のNFLは1992年9月6日にNFL73回目のレギュラーシーズンが開幕し、1993年1月31日にカリフォルニア州パサデナで開催された第27回スーパーボウルを経て、2月7日にハワイ州ホノルルでプロボウルが開催されてシーズンが終了した。
1992年のNFL | |||
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レギュラーシーズン | |||
日程 | 1992年9月6日 - 1992年12月28日 | ||
プレイオフ | |||
開幕日 | 1993年1月2日 | ||
AFC優勝 | バッファロー・ビルズ | ||
NFC優勝 | ダラス・カウボーイズ | ||
第27回スーパーボウル | |||
開催日 | 1993年1月31日 | ||
開催都市 | カリフォルニア州パサデナ | ||
スタジアム | ローズボウル | ||
チャンピオン | ダラス・カウボーイズ | ||
プロボウル | |||
開催日 | 1993年2月7日 | ||
開催都市 | ハワイ州ホノルル | ||
スタジアム | アロハ・スタジアム | ||
NFLシーズン
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この年9月、それまでベテラン選手の移籍をプロテクトしていたプランBフリーエージェント制度が独占禁止法に反すると司法の判断がなされた[1]。
ドラフト編集
1992年4月26日-27日にドラフトが行われ、12巡336名が指名された。全体1位でスティーブ・エントマンがインディアナポリス・コルツに指名された。コルツは全体2位指名権も保持していた。ドラフト12巡まで指名したのは、この年が最後で翌年は8巡まで、さらに次の年からは7巡までの指名となった。
主なルール変更編集
- インスタント リプレイの廃止[2]。
- 既に他のオフェンス選手と組み合っている状態のディフェンス選手に対しての、プレイ開始時バックフィールドに位置していた選手によるチョップ ブロックの禁止。
レギュラーシーズン順位表編集
- 背景色が緑のチームはプレイオフ進出チーム
- 括弧内はプレイオフシード順
AFC東地区 | ||||||
チーム | 勝 | 敗 | 勝率 | 得点 | 失点 | |
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(2) マイアミ・ドルフィンズ | 11 | 5 | .688 | 340 | 281 | |
(4) バッファロー・ビルズ | 11 | 5 | .688 | 381 | 283 | |
インディアナポリス・コルツ | 9 | 7 | .563 | 216 | 302 | |
ニューヨーク・ジェッツ | 4 | 12 | .250 | 220 | 315 | |
ニューイングランド・ペイトリオッツ | 2 | 14 | .125 | 205 | 363 | |
AFC中地区 | ||||||
チーム | 勝 | 敗 | 勝率 | 得点 | 失点 | |
(1) ピッツバーグ・スティーラーズ | 11 | 5 | .688 | 299 | 225 | |
(5) ヒューストン・オイラーズ | 10 | 6 | .625 | 352 | 258 | |
クリーブランド・ブラウンズ | 7 | 9 | .438 | 272 | 275 | |
シンシナティ・ベンガルズ | 5 | 11 | .313 | 274 | 364 | |
AFC西地区 | ||||||
チーム | 勝 | 敗 | 勝率 | 得点 | 失点 | |
(3) サンディエゴ・チャージャーズ | 11 | 5 | .688 | 335 | 241 | |
(6) カンザスシティ・チーフス | 10 | 6 | .625 | 348 | 282 | |
デンバー・ブロンコス | 8 | 8 | .500 | 262 | 329 | |
ロサンゼルス・レイダース | 7 | 9 | .438 | 249 | 281 | |
シアトル・シーホークス | 2 | 14 | .125 | 140 | 312 |
NFC東地区 | ||||||
チーム | 勝 | 敗 | 勝率 | 得点 | 失点 | |
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(2) ダラス・カウボーイズ | 13 | 3 | .813 | 409 | 243 | |
(5) フィラデルフィア・イーグルス | 11 | 5 | .688 | 354 | 245 | |
(6) ワシントン・レッドスキンズ | 9 | 7 | .563 | 300 | 255 | |
ニューヨーク・ジャイアンツ | 6 | 10 | .375 | 306 | 367 | |
フェニックス・カージナルス | 4 | 12 | .250 | 243 | 332 | |
NFC中地区 | ||||||
チーム | 勝 | 敗 | 勝率 | 得点 | 失点 | |
(3) ミネソタ・バイキングス | 11 | 5 | .688 | 374 | 249 | |
グリーンベイ・パッカーズ | 9 | 7 | .563 | 276 | 296 | |
タンパベイ・バッカニアーズ | 5 | 11 | .313 | 267 | 365 | |
シカゴ・ベアーズ | 5 | 11 | .313 | 295 | 361 | |
デトロイト・ライオンズ | 5 | 11 | .313 | 273 | 332 | |
NFC西地区 | ||||||
チーム | 勝 | 敗 | 勝率 | 得点 | 失点 | |
(1) サンフランシスコ・49ers | 14 | 2 | .875 | 431 | 236 | |
(4) ニューオーリンズ・セインツ | 12 | 4 | .750 | 330 | 202 | |
アトランタ・ファルコンズ | 6 | 10 | .375 | 327 | 414 | |
ロサンゼルス・ラムズ | 6 | 10 | .375 | 313 | 383 |
プレイオフ編集
トーナメント表編集
1993年1月3日 リッチ・スタジアム |
1月9日 スリー・リバース・スタジアム |
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5 | オイラーズ | 38 | ||||||||||||||||
4 | ビルズ | 24 | ||||||||||||||||
4 | ビルズ | 41* | 1月17日 ジョー・ロビー・スタジアム | |||||||||||||||
1 | スティーラーズ | 3 | ||||||||||||||||
AFC | ||||||||||||||||||
1993年1月2日 ジャック・マーフィー・スタジアム |
4 | ビルズ | 29 | |||||||||||||||
1月10日 ジョー・ロビー・スタジアム | ||||||||||||||||||
2 | ドルフィンズ | 10 | ||||||||||||||||
6 | チーフス | 0 | AFC チャンピオンシップ | |||||||||||||||
3 | チャージャーズ | 0 | ||||||||||||||||
3 | チャージャーズ | 17 | 1月31日 ローズボウル | |||||||||||||||
2 | ドルフィンズ | 31 | ||||||||||||||||
ワイルドカード・プレーオフ | ||||||||||||||||||
ディビジョナル・プレーオフ | ||||||||||||||||||
1993年1月3日 ルイジアナ・スーパードーム |
A4 | ビルズ | 17 | |||||||||||||||
1月10日 テキサス・スタジアム | ||||||||||||||||||
N2 | カウボーイズ | 52 | ||||||||||||||||
5 | イーグルス | 36 | 第27回スーパーボウル | |||||||||||||||
5 | イーグルス | 10 | ||||||||||||||||
4 | セインツ | 20 | 1月17日 キャンドルスティック・パーク | |||||||||||||||
2 | カウボーイズ | 34 | ||||||||||||||||
NFC | ||||||||||||||||||
1993年1月2日 HHHメトロドーム |
2 | カウボーイズ | 30 | |||||||||||||||
1月9日 キャンドルスティック・パーク | ||||||||||||||||||
1 | 49ers | 20 | ||||||||||||||||
6 | レッドスキンズ | 24 | NFC チャンピオンシップ | |||||||||||||||
6 | レッドスキンズ | 13 | ||||||||||||||||
3 | バイキングス | 7 | ||||||||||||||||
1 | 49ers | 20 | ||||||||||||||||
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バッファロー・ビルズ対ヒューストン・オイラーズ 編集
AFC第4シードのバッファロー・ビルズとAFC第5シードのヒューストン・オイラーズの対戦となったワイルドカードプレイオフは、試合開始から一方的な試合となり、第3Q序盤のインターセプトリターンタッチダウンでオイラーズの32点リードとなった。次のドライブでタッチダウンの7点を返したビルズは、直後のキックオフでオンサイドキックを決めて反撃の狼煙を上げると、第3Qだけで28点を獲り、混戦に持ち込んだ。オーバータイムとなった試合は、オイラーズ最初のドライブの敵陣深い位置でビルズがインターセプトで攻撃権を得て、フィールドゴールで勝利した。この試合は、史上最大点差の逆転劇として、「The Comeback」という名称で知られている。
受賞者編集
賞 | 受賞者 | ポジション | チーム |
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スーパーボウルMVP | トロイ・エイクマン | QB | ダラス・カウボーイズ |
MVP | スティーブ・ヤング | QB | サンフランシスコ・49ers |
最優秀攻撃選手 | スティーブ・ヤング | QB | サンフランシスコ・49ers |
最優秀守備選手 | コーテス・ケネディ | DT | シアトル・シーホークス |
最優秀コーチ | ビル・カウワー | HC | デトロイト・ライオンズ |
最優秀新人攻撃選手 | カール・ピケンズ | WR | シンシナティ・ベンガルズ |
最優秀新人守備選手 | デイル・カーター | CB | カンザスシティ・チーフス |
プロボウル編集
詳細は「1993年のプロボウル」を参照
脚注編集
- ^ Don Jacobson (1992年9月10日). “ury rules in favor of NFL players: 'Plan B is dead'”. UPI通信. 2022年12月22日閲覧。
- ^ “MNF History: 1992”. ABC (2002年8月29日). 2013年6月1日閲覧。