1993年のワールドシリーズ
1993年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第90回ワールドシリーズ(英語: 90th World Series)は、10月16日から23日にかけて計6試合が開催された。その結果、トロント・ブルージェイズ(アメリカンリーグ)がフィラデルフィア・フィリーズ(ナショナルリーグ)を4勝2敗で下し、2年連続2回目の優勝を果たした。
1993年のワールドシリーズ | |||||||
ブルージェイズの優勝が本拠地球場スカイドームで決定し、場内に祝福の花火が打ち上げられる様子 | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月16日–23日 | ||||||
観客動員 | 6試合合計:34万4394人 1試合平均: 5万7399人 | ||||||
MVP | ポール・モリター(TOR) | ||||||
ALCS | TOR 4–2 CWS | ||||||
NLCS | PHI 4–2 ATL | ||||||
殿堂表彰者 | パット・ギリック(TOR GM) ロベルト・アロマー(TOR内野手) リッキー・ヘンダーソン(TOR外野手) ポール・モリター(TOR内野手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
トロント・ブルージェイズ(TOR) | |||||||
シリーズ出場 | 2年連続2回目 | ||||||
GM | パット・ギリック | ||||||
監督 | シト・ガストン | ||||||
シーズン成績 | 95勝67敗・勝率.586 AL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり12万7920.77ドル[1] | ||||||
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フィラデルフィア・フィリーズ(PHI) | |||||||
シリーズ出場 | 10年ぶり5回目 | ||||||
GM | リー・トーマス | ||||||
監督 | ジム・フレゴシ | ||||||
シーズン成績 | 97勝65敗・勝率.599 NL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり[1] | 9万1222.27ドル||||||
全米テレビ中継 | |||||||
放送局 | CBS | ||||||
実況 | ショーン・マクドノー | ||||||
解説 | ティム・マッカーバー | ||||||
平均視聴率 | 17.3%(前年比2.9ポイント下降)[2] | ||||||
ワールドシリーズ
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両チームの対戦はシリーズ史上初めて。ブルージェイズは優勝に王手をかけて迎えた第6戦、1点を追う9回裏にジョー・カーターが3点本塁打を放ち、逆転サヨナラで優勝を決めた。ワールドシリーズでの優勝決定サヨナラ安打とサヨナラ本塁打はともに2年ぶりで、前者は7度目[3]、後者は10度目[4]。優勝決定サヨナラ本塁打となると、1960年にピッツバーグ・パイレーツのビル・マゼロスキーが放って以来、33年ぶり2度目である[5]。カナダ放送協会は2017年、英領北アメリカ法制定150周年記念に "カナダのスポーツ史における15大名場面" を選出し、そのなかでブルージェイズがシリーズ連覇を決めたこの場面を第3位としている[注 1][6]。シリーズMVPには、第3戦と第6戦でいずれも初回に先制の適時三塁打を放つなど全6試合で安打を記録し、打率.500・2本塁打・8打点・OPS 1.571という成績を残したブルージェイズのポール・モリターが選出された。
今シリーズ終了後、カナダを本拠地とするチームの北米4大プロスポーツリーグ優勝は20年以上途絶える。2019年6月、バスケットボールのNBAにおいてトロント・ラプターズがファイナルを制し、ブルージェイズ以来の王座をカナダにもたらした[7]。このとき、ブルージェイズの優勝からは25年8か月が経っていた。
試合結果
編集1993年のワールドシリーズは10月16日に開幕し、途中に移動日を挟んで8日間で6試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 | |
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10月16日(土) | 第1戦 | フィラデルフィア・フィリーズ | 1-2 | トロント・ブルージェイズ | スカイドーム | |
10月17日(日) | 第2戦 | フィラデルフィア・フィリーズ | 6-4 | トロント・ブルージェイズ | ||
10月18日(月) | ||||||
10月19日(火) | 第3戦 | トロント・ブルージェイズ | 10-3 | フィラデルフィア・フィリーズ | ベテランズ・スタジアム | |
10月20日(水) | 第4戦 | トロント・ブルージェイズ | 15-14 | フィラデルフィア・フィリーズ | ||
10月21日(木) | 第5戦 | トロント・ブルージェイズ | 0-2 | フィラデルフィア・フィリーズ | ||
10月22日(金) | ||||||
10月23日(土) | 第6戦 | フィラデルフィア・フィリーズ | 6-8x | トロント・ブルージェイズ | スカイドーム | |
優勝:トロント・ブルージェイズ(4勝2敗 / 2年連続2度目) |
第1戦 10月16日
編集1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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フィラデルフィア・フィリーズ | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 11 | 1 |
トロント・ブルージェイズ | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | X | 8 | 10 | 3 |
- 勝利:アル・ライター(1勝)
- セーブ:デュアン・ウォード(1S)
- 敗戦:カート・シリング(1敗)
- 本塁打
TOR:デボン・ホワイト1号ソロ、ジョン・オルルド1号ソロ - 審判
[球審]デーブ・フィリップス(AL)
[塁審]一塁: ポール・ランギー(NL)、二塁: マーク・ジョンソン(AL)、三塁: チャーリー・ウィリアムズ(NL)
[外審]左翼: ティム・マクレランド(AL)、右翼: デイナ・デムス(NL) - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時30分 試合時間: 3時間27分 観客: 5万2011人
詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
フィラデルフィア・フィリーズ | トロント・ブルージェイズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 中 | L・ダイクストラ | 左 | 1 | 左 | R・ヘンダーソン | 右 | ||
2 | 二 | M・ダンカン | 右 | 2 | 中 | D・ホワイト | 両 | ||
3 | 一 | J・クルック | 左 | 3 | 二 | R・アロマー | 両 | ||
4 | 三 | D・ホリンズ | 両 | 4 | 右 | J・カーター | 右 | ||
5 | 捕 | D・ドールトン | 左 | 5 | 一 | J・オルルド | 左 | ||
6 | 右 | J・アイゼンライク | 左 | 6 | DH | P・モリター | 右 | ||
7 | DH | R・ジョーダン | 右 | 7 | 遊 | T・フェルナンデス | 両 | ||
8 | 左 | M・トンプソン | 左 | 8 | 三 | E・スプレイグ | 右 | ||
9 | 遊 | K・ストッカー | 両 | 9 | 捕 | P・ボーダーズ | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
C・シリング | 右 | J・グーズマン | 右 |
フィリーズが初回表から2点を先制すると、ブルージェイズは2回裏に2点を挙げて同点に追いつく。3回表にフィリーズがジョン・クルックの適時打で1点を勝ち越すと、その裏ブルージェイズがジョー・カーターの犠牲フライで再び追いつく。5回表にフィリーズが相手先発フアン・グーズマンの暴投で1点を勝ち越すと、その裏ブルージェイズがデボン・ホワイトのソロ本塁打でみたび同点に追いつく。フィリーズがリードを守れない一方で、ブルージェイズも同点止まりという状態が5回まで続いた。
6回裏、ブルージェイズはジョン・オルルドのソロ本塁打で勝ち越す。さらに7回裏には、一死一・三塁から2番ホワイトと3番ロベルト・アロマーの連続二塁打で3点を加えた。ブルージェイズは、9回表に抑えのデュアン・ウォードが1点を失ったものの、8-5で初戦を制した。
第2戦 10月17日
編集映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
3回表、ジム・アイゼンライクの3点本塁打でフィリーズが5点目を奪う(54秒) | |
4回裏、ジョー・カーターの2点本塁打でブルージェイズが3点差に追い上げる(45秒) | |
7回表、先頭打者レニー・ダイクストラの本塁打でフィリーズがリードを3点に広げる(49秒) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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フィラデルフィア・フィリーズ | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 6 | 12 | 0 |
トロント・ブルージェイズ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 4 | 8 | 0 |
- 勝利:テリー・マルホランド(1勝)
- セーブ:ミッチ・ウィリアムス(1S)
- 敗戦:デーブ・スチュワート(1敗)
- 本塁打
PHI:ジム・アイゼンライク1号3ラン、レニー・ダイクストラ1号ソロ
TOR:ジョー・カーター1号2ラン - 審判
[球審]ポール・ランギー(NL)
[塁審]一塁: マーク・ジョンソン(AL)、二塁: チャーリー・ウィリアムズ(NL)、三塁: ティム・マクレランド(AL)
[外審]左翼: デイナ・デムス(NL)、右翼: デーブ・フィリップス(AL) - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時32分 試合時間: 3時間35分 観客: 5万2062人
詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
フィラデルフィア・フィリーズ | トロント・ブルージェイズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 中 | L・ダイクストラ | 左 | 1 | 左 | R・ヘンダーソン | 右 | ||
2 | 二 | M・ダンカン | 右 | 2 | 中 | D・ホワイト | 両 | ||
3 | 一 | J・クルック | 左 | 3 | DH | P・モリター | 右 | ||
4 | 三 | D・ホリンズ | 両 | 4 | 右 | J・カーター | 右 | ||
5 | 捕 | D・ドールトン | 左 | 5 | 一 | J・オルルド | 左 | ||
6 | 右 | J・アイゼンライク | 左 | 6 | 二 | R・アロマー | 両 | ||
7 | 左 | P・インカビリア | 右 | 7 | 遊 | T・フェルナンデス | 両 | ||
8 | DH | R・ジョーダン | 右 | 8 | 三 | E・スプレイグ | 右 | ||
9 | 遊 | K・ストッカー | 両 | 9 | 捕 | P・ボーダーズ | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
T・マルホランド | 左 | D・スチュワート | 右 |
フィリーズ打線は相手の先発投手デーブ・スチュワートを攻め立て、初回表に二死三塁、2回表に二死一・三塁、と走者を得点圏へ進めるがいずれも無得点で終わった。しかし3回表、先頭打者レニー・ダイクストラから2者連続四球のあと、3番ジョン・クルックと4番デーブ・ホリンズの連続適時打でまず2点を先制する。さらに一死二・三塁で、6番ジム・アイゼンライクが3点本塁打を放ち5-0とした。ブルージェイズは6回裏に2点差まで詰め寄るが、フィリーズはその直後の7回表、先頭打者ダイクストラのソロ本塁打で突き放した。フィリーズ抑えのミッチ・ウィリアムスが8回裏途中から1.2イニングを投げて締め、フィリーズが1勝1敗のタイにした。
第3戦 10月19日
編集映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
初回表、ポール・モリターの三塁打で2走者が生還しブルージェイズが先制(1分) | |
3回表、モリターがソロ本塁打でこの日3打点目を挙げる(51秒) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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トロント・ブルージェイズ | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 2 | 10 | 13 | 1 |
フィラデルフィア・フィリーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 3 | 9 | 0 |
- 勝利:パット・ヘントゲン(1勝)
- 敗戦:ダニー・ジャクソン(1敗)
- 本塁打
TOR:ポール・モリター1号ソロ
PHI:ミルト・トンプソン1号ソロ - 審判
[球審]マーク・ジョンソン(AL)
[塁審]一塁: チャーリー・ウィリアムズ(NL)、二塁: ティム・マクレランド(AL)、三塁: デイナ・デムス(NL)
[外審]左翼: デーブ・フィリップス(AL)、右翼: ポール・ランギー(NL) - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後9時24分 試合時間: 3時間16分 観客: 6万2689人
詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
トロント・ブルージェイズ | フィラデルフィア・フィリーズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 左 | R・ヘンダーソン | 右 | 1 | 中 | L・ダイクストラ | 左 | ||
2 | 中 | D・ホワイト | 両 | 2 | 二 | M・ダンカン | 右 | ||
3 | 一 | P・モリター | 右 | 3 | 一 | J・クルック | 左 | ||
4 | 右 | J・カーター | 右 | 4 | 三 | D・ホリンズ | 両 | ||
5 | 二 | R・アロマー | 両 | 5 | 捕 | D・ドールトン | 左 | ||
6 | 遊 | T・フェルナンデス | 両 | 6 | 右 | J・アイゼンライク | 左 | ||
7 | 三 | E・スプレイグ | 右 | 7 | 左 | P・インカビリア | 右 | ||
8 | 捕 | P・ボーダーズ | 右 | 8 | 遊 | K・ストッカー | 両 | ||
9 | 投 | P・ヘントゲン | 右 | 9 | 投 | D・ジャクソン | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
P・ヘントゲン | 右 | D・ジャクソン | 左 |
シリーズは移動日を挟み、舞台をブルージェイズの本拠地スカイドームからフィリーズの本拠地ベテランズ・スタジアムへ移した。スカイドームが開閉式屋根を持つドーム球場であるのに対し、ベテランズ・スタジアムは屋根なし球場である。この日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで雨が降ったため、試合開始は72分遅れの午後9時24分と、シリーズ史上最も遅い時間となった[注 2][8]。
ここから3試合は、ナショナルリーグ優勝球団の本拠地球場で開催されるため、指名打者制度が採用されない。ブルージェイズは、相手の先発投手が左のダニー・ジャクソンであるため、右打者で前2試合は指名打者を務めたポール・モリターを一塁で起用し、この年アメリカンリーグ首位打者ながら左打者のジョン・オルルドをベンチに置いた。シリーズで先発ラインナップ落ちした首位打者は、オルルドが史上3人目である[注 3][9]。モリターは初回表無死一・二塁の場面で先制の適時三塁打を放ち、3回表にはソロ本塁打で追加点をもたらすなど、この日3安打3打点を記録し、ブルージェイズの勝利に貢献した。
第4戦 10月20日
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トロント・ブルージェイズ | 3 | 0 | 4 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 | 0 | 15 | 18 | 0 |
フィラデルフィア・フィリーズ | 4 | 2 | 0 | 1 | 5 | 1 | 1 | 0 | 0 | 14 | 14 | 0 |
- 勝利:トニー・カスティーヨ(1勝)
- セーブ:デュアン・ウォード(2S)
- 敗戦:ミッチ・ウィリアムス(1敗1S)
- 本塁打
PHI:レニー・ダイクストラ2号2ラン・3号2ラン、ダレン・ドールトン1号2ラン - 審判
[球審]チャーリー・ウィリアムズ(NL)
[塁審]一塁: ティム・マクレランド(AL)、二塁: デイナ・デムス(NL)、三塁: デーブ・フィリップス(AL)
[外審]左翼: ポール・ランギー(NL)、右翼: マーク・ジョンソン(AL) - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時10分 試合時間: 4時間14分 観客: 6万2731人 気温: 62°F(16.7°C)
詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
トロント・ブルージェイズ | フィラデルフィア・フィリーズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 左 | R・ヘンダーソン | 右 | 1 | 中 | L・ダイクストラ | 左 | ||
2 | 中 | D・ホワイト | 両 | 2 | 二 | M・ダンカン | 右 | ||
3 | 二 | R・アロマー | 両 | 3 | 一 | J・クルック | 左 | ||
4 | 右 | J・カーター | 右 | 4 | 三 | D・ホリンズ | 両 | ||
5 | 一 | J・オルルド | 左 | 5 | 捕 | D・ドールトン | 左 | ||
6 | 三 | P・モリター | 右 | 6 | 右 | J・アイゼンライク | 左 | ||
7 | 遊 | T・フェルナンデス | 両 | 7 | 左 | M・トンプソン | 左 | ||
8 | 捕 | P・ボーダーズ | 右 | 8 | 遊 | K・ストッカー | 両 | ||
9 | 投 | T・ストットルマイヤー | 左 | 9 | 投 | T・グリーン | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
T・ストットルマイヤー | 右 | T・グリーン | 右 |
この日は初回から点の奪い合いとなった。ブルージェイズは初回表に一死満塁の好機を作ると、この日先発復帰の5番ジョン・オルルドは一飛に倒れたものの、三塁に移った6番ポール・モリターが押し出し四球を選びまず1点を先制、次打者トニー・フェルナンデスの右前打で2点を加えた。フィリーズはその裏、二死二塁から3者連続四球で1点を返すと、7番ミルト・トンプソンが満塁走者一掃の三塁打を放ちすぐに逆転した。
ブルージェイズ先発投手のトッド・ストットルマイヤーは、2回表に先頭打者として打席に立ち四球で出塁すると、二死後に3番ロベルト・アロマーの中前打で三塁進塁を狙ったが、中堅手レニー・ダイクストラからの返球でアウトになった。その裏の投球では、1番ダイクストラの2点本塁打で3点差に突き放された。一方のダイクストラはこの一打により、同じイニングに補殺と本塁打を記録したシリーズ史上初の外野手となった[10]。3回表、ブルージェイズは7番フェルナンデスと8番パット・ボーダーズの連続適時打で1点差に詰め寄る。ここでフィリーズは先発投手トミー・グリーンからロジャー・メイソンへ継投し、ブルージェイズもストットルマイヤーの打順で代打ロブ・バトラーを起用したため、両先発投手とも3イニングもたずに降板となった。メイソンはバトラーを一ゴロに打ち取ったものの、その後二死満塁から2番デボン・ホワイトに逆転の2点適時打を許した。
4回以降も打撃戦が続く。結果的にこの日は、初回から8回まで8イニング連続で少なくともどちらかのチームが得点することとなる[11]。フィリーズは4回裏にマリアーノ・ダンカンの適時打で同点に追いつくと、5回裏にはダイクストラのこの日2本目の本塁打などで一挙に5点を勝ち越した。6回・7回の2イニングで両チームはそれぞれ2点を加え、14-9となった。8回表、ブルージェイズ打線がフィリーズ4番手ラリー・アンダーセンから一死一・二塁という場面を作り、モリターの適時二塁打で1点を返す。ここでフィリーズが抑えのミッチ・ウィリアムスを投入したが、ブルージェイズはまずフェルナンデスの適時打でもう1点を奪う。その後四球と三振で二死満塁とし、1番リッキー・ヘンダーソンと2番ホワイトの連続2点適時打で15-14と再逆転した。8回裏、ブルージェイズは4番手マイク・ティムリンと抑えのデュアン・ウォードの継投で、相手打線を3者連続三振に打ち取る。そして9回裏もウォードが三者凡退で片付け、乱打戦を制した。
両チーム合計で1試合29得点はシリーズ新記録だった[注 4][12]。また、プレイごとの勝利期待値の変動を表すWPAという指標では、この試合での総変動量は1.70にのぼり、シリーズ歴代3位だった[注 5][11]。試合後、両チーム監督に乱打戦は好きかと訊くと、フィリーズのジム・フレゴシが「個人的には投手戦のほうが好きだな、2-1とか1-0とか」と答えたのに対し、ブルージェイズのシト・ガストンは「俺は打者だったから、派手な試合はいつでも好きだった」と対照的な返答をした[13]。
第5戦 10月21日
編集映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
2回裏、ケビン・ストッカーの二塁打でフィリーズが2点目を奪う(50秒) | |
カート・シリングがブルージェイズ打線を完封し、フィリーズがシリーズ2勝目(1分35秒) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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トロント・ブルージェイズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 |
フィラデルフィア・フィリーズ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 5 | 1 |
- 勝利:カート・シリング(1勝1敗)
- 敗戦:フアン・グーズマン(1敗)
- 審判
[球審]ティム・マクレランド(AL)
[塁審]一塁: デイナ・デムス(NL)、二塁: デーブ・フィリップス(AL)、三塁: ポール・ランギー(NL)
[外審]左翼: マーク・ジョンソン(AL)、右翼: チャーリー・ウィリアムズ(NL) - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時10分 試合時間: 2時間53分 観客: 6万2706人 気温: 67°F(19.4°C)
詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
トロント・ブルージェイズ | フィラデルフィア・フィリーズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 左 | R・ヘンダーソン | 右 | 1 | 中 | L・ダイクストラ | 左 | ||
2 | 中 | D・ホワイト | 両 | 2 | 二 | M・ダンカン | 右 | ||
3 | 二 | R・アロマー | 両 | 3 | 一 | J・クルック | 左 | ||
4 | 右 | J・カーター | 右 | 4 | 三 | D・ホリンズ | 両 | ||
5 | 一 | J・オルルド | 左 | 5 | 捕 | D・ドールトン | 左 | ||
6 | 三 | P・モリター | 右 | 6 | 右 | J・アイゼンライク | 左 | ||
7 | 遊 | T・フェルナンデス | 両 | 7 | 左 | M・トンプソン | 左 | ||
8 | 捕 | P・ボーダーズ | 右 | 8 | 遊 | K・ストッカー | 両 | ||
9 | 投 | J・グーズマン | 右 | 9 | 投 | C・シリング | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
J・グーズマン | 右 | C・シリング | 右 |
フィリーズは初回裏、先頭打者レニー・ダイクストラが四球で出塁すると、盗塁と相手捕手パット・ボーダーズの悪送球で三塁に進み、3番ジョン・クルックのニゴロの間に先制のホームを踏む。次の回にも、二死二塁から8番ケビン・ストッカーの適時二塁打で1点を加えた。フィリーズの先発投手カート・シリングは、147球を費やしながらもブルージェイズ打線を5安打無得点に封じて完封勝利を挙げ、フィリーズの本拠地3戦全敗およびブルージェイズの優勝決定を阻止した。ブルージェイズが零封負けを喫したのは、レギュラーシーズンから数えてこの日が2度目だった[14]。
第6戦 10月23日
編集映像外部リンク | |
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MLB.comによる動画 | |
ポール・モリターが初回裏の先制適時三塁打や5回裏のソロ本塁打など、3安打2打点を挙げる(1分19秒) | |
7回表、レニー・ダイクストラの3点本塁打でフィリーズが1点差に詰め寄る(59秒) | |
9回裏、ジョー・カーターの3点本塁打でブルージェイズが逆転サヨナラ勝利し、シリーズ2連覇を達成(1分20秒) |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | |
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フィラデルフィア・フィリーズ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 6 | 7 | 0 |
トロント・ブルージェイズ | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3x | 8 | 10 | 2 |
- 勝利:デュアン・ウォード(1勝2S)
- 敗戦:ミッチ・ウィリアムス(2敗1S)
- 本塁打
PHI:レニー・ダイクストラ4号3ラン
TOR:ポール・モリター2号ソロ、ジョー・カーター2号3ラン - 審判
[球審]デイナ・デムス(NL)
[塁審]一塁: デーブ・フィリップス(AL)、二塁: ポール・ランギー(NL)、三塁: マーク・ジョンソン(AL)
[外審]左翼: チャーリー・ウィリアムズ(NL)、右翼: ティム・マクレランド(AL) - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時10分 試合時間: 3時間27分 観客: 5万2195人
詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
フィラデルフィア・フィリーズ | トロント・ブルージェイズ | ||||||||
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打順 | 守備 | 選手 | 打席 | 打順 | 守備 | 選手 | 打席 | ||
1 | 中 | L・ダイクストラ | 左 | 1 | 左 | R・ヘンダーソン | 右 | ||
2 | DH | M・ダンカン | 右 | 2 | 中 | D・ホワイト | 両 | ||
3 | 一 | J・クルック | 左 | 3 | DH | P・モリター | 右 | ||
4 | 三 | D・ホリンズ | 両 | 4 | 右 | J・カーター | 右 | ||
5 | 捕 | D・ドールトン | 左 | 5 | 一 | J・オルルド | 左 | ||
6 | 右 | J・アイゼンライク | 左 | 6 | 二 | R・アロマー | 両 | ||
7 | 左 | M・トンプソン | 左 | 7 | 遊 | T・フェルナンデス | 両 | ||
8 | 遊 | K・ストッカー | 両 | 8 | 三 | E・スプレイグ | 右 | ||
9 | 二 | M・モランディーニ | 左 | 9 | 捕 | P・ボーダーズ | 右 | ||
先発投手 | 投球 | 先発投手 | 投球 | ||||||
T・マルホランド | 左 | D・スチュワート | 右 |
ブルージェイズは初回裏、一死一塁から3番ポール・モリターの適時三塁打と次打者ジョー・カーターの犠牲フライでまず2点を先制した。二死無走者となりながらもこの回はこれで終わらず、5番ジョン・オルルドが二塁打で再び好機を作り、6番ロベルト・アロマーの適時打でさらに1点を加えた。4回には、表のフィリーズが6番ジム・アイゼンライクの適時打で1点を返すと、裏のブルージェイズが8番エド・スプレイグの犠牲フライで再び3点差をつけた。5回表にはフィリーズが相手内野陣の2失策などで二死満塁としたが、4番デーブ・ホリンズは1球で一ゴロに打ち取られて得点ならず。その裏、モリターのソロ本塁打でブルージェイズが5-1とした。
ブルージェイズの先発投手デーブ・スチュワートは、99球で6イニング1失点としたあと、7回もマウンドに上がる。しかし先頭の8番ケビン・ストッカーがファウルで粘り、10球目を選んで四球で出塁、次打者ミッキー・モランディーニは左前打で無死一・三塁とする。ここで1番レニー・ダイクストラが3点本塁打を放ち、フィリーズは1点差に詰め寄った。ブルージェイズはここでスチュワートからダニー・コックスへ継投するが、フィリーズは2番マリアーノ・ダンカンが中前打と盗塁で得点圏へ進み、4番ホリンズの中前打で生還して同点に追いつく。さらに一死満塁としてコックスを降板に追い込むと、3番手左腕アル・ライターから右の代打ピート・インカビリアが犠牲フライを打ち上げ、フィリーズが一気に試合をひっくり返した。
9回裏、フィリーズは抑えのミッチ・ウィリアムスをマウンドへ送る。しかしウィリアムスは、レギュラーシーズンでは与四球率6.4、今シリーズ2試合2.1イニングでも3与四球と、制球難を露呈していた。この回の先頭打者リッキー・ヘンダーソンは、ウィリアムスの登板に「やったぜ、やったぜ。あいつは俺にストレートの四球をくれるだろ、この試合はもらったな」と喜んだという[15]。実際そのとおりにヘンダーソンはストレートの四球で出塁した。フィリーズはヘンダーソンの足を警戒し、投手コーチのジョニー・ポドレスからウィリアムスにクイックモーションでの投球が指示されたが、ウィリアムスは今までクイックで投球したことがなかった[16]。ウィリアムスは2番デボン・ホワイトを左飛に退けたあと、モリターの中前打で一死一・二塁とされ、打席にカーターを迎える。
カーターは2ボール1ストライクからの4球目、低めへのスライダーに手を出して空振りする。二塁手モランディーニがシフトのため二塁後方におり、ウィリアムスのリリースポイントとモランディーニのユニフォームが重なったため、カーターは投球を一瞬見失ったという[15]。この空振りを受けてカーターは次も同じ球を予想し、捕手ダレン・ドールトンも実際にスライダーのサインを出したが、ウィリアムスは首を振って外角高めへの速球を投げることにした[16]。5球目、モランディーニは一塁寄りの守備位置に戻っており、カーターは今度はリリースポイントが見えるようになっていた[15]。ウィリアムスの投球は慣れないクイックの影響で、外角高めという狙いに反して内角低めへ行き、ウィリアムスは「ボールが手を離れたのとほぼ同時に、投げ損じたのがわかった」と振り返る[16]。
カーターがこの球に合わせてバットを振り抜くと、打球は左翼方向へ上がった。右打者のカーターにとって、左投手のウィリアムスが投じたこの球は「内角低めにスライダーのように来たから、速球だったかどうかはわからない。ただ変化球待ちだったから、ファウルにならないように打てた」という[15]。打球は左翼フェンスを越え、ブルージェイズのシリーズ連覇を決める逆転サヨナラ本塁打となった。地元トロントのラジオ局CJCLで実況していたトム・チークは、カーターが三塁を回るときに以下のせりふを口にした。
Touch 'em all, Joe! You'll never hit a bigger home run in your life!
[訳]ベースを踏み忘れないでくれよ、ジョー! こんなに大きな意味を持つホームラン、この先もう二度とないだろうからな! — トム・チーク[17]
他分野への影響
編集- ドレイクの曲のカバーアート
2015年7月、ラッパーのドレイクが新曲 "Back to Back" を発表した。この曲のカバーアートに、今シリーズ第6戦でジョー・カーターが優勝決定サヨナラ本塁打を放った場面の写真が採用された。
当時ドレイクはミーク・ミルとの罵り合い、いわゆるビーフを展開していた。このビーフの発端は、ミーク・ミルのアルバム Dreams Worth More Than Money に収録されたドレイクとの共作 "R.I.C.O." である。この曲についてミーク・ミルがTwitterで、ドレイクが歌詞をゴーストライターに書かせていると暴露した。この批判に対するアンサーソングとして、ドレイクはまず7月25日に "Charged Up" を発表したが、ミーク・ミルにTwitterで「ベビーローションみたいにヤワだな」「あれならあいつが歌詞を書いたのは間違いねぇわ」とあしらわれた[19]。これを受けて7月29日早朝、ドレイクがSoundCloudへの投稿という形で新たに発表したのが "Back to Back" だった[20]。ドレイクは "Charged Up" では平静を装っていたが "Back to Back" ではミーク・ミルが恋人ニッキー・ミナージュほどには売れた存在でないことを当てこするなど、ディスリスペクトを前面に出した[21]。
この曲のカバーアートにカーターの写真が採用されたのは、両者の出身地と今シリーズ出場球団の本拠地都市が重なるためだった。ドレイクの出身地はカナダのオンタリオ州トロントであり、ミーク・ミルの出身地はアメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィアである。したがって、トロント・ブルージェイズがフィラデルフィア・フィリーズを下した場面の象徴的な写真を採用することは、ミーク・ミルへの痛烈なメッセージとなる[22]。また、back to backには「立て続けに」「連続して」という意味があるため、曲名とカバーアートは「"Charged Up" に次ぐミーク・ミルへのアンサーソング第2弾」と「ブルージェイズが1992年・1993年のワールドシリーズを連覇」が重なったものでもある[23]。カーターは、自身の姿をとらえた写真が使われたことについて「光栄に思う」とし、なにより「今や25歳になる息子が俺のことをクールだと思っている」のがよかったと述べた[22]。
ミーク・ミルも7月30日、ドレイクへのアンサーソング "Wanna Know" を発表した[20]。しかしミーク・ミルは "Wanna Know" を2週間も経たないうちにSoundCloudから削除し、ドレイクとのビーフを終わらせる意向を示した[注 6][24]。ドレイクも2016年12月31日、アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスでの公演において "Back to Back" を披露するのはこれで最後にすると表明した[25]。2017年以降は沈静化や関係改善の兆しがみられ、2018年9月8日にアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで開催されたドレイクの公演にミーク・ミルがゲスト出演したことで、このビーフは終結した[26]。
脚注
編集注釈
編集- ^ 1位は冷戦下の1972年、アイスホッケーのカナダ代表(チーム・カナダ)とソビエト連邦代表が8試合対戦した "サミットシリーズ" の最終戦で、試合時間残り34秒でカナダのポール・ヘンダーソンが勝ち越しゴールを挙げてシリーズ勝利を決定づけた場面。2位は1996年アトランタ五輪・陸上男子100メートル競走を、ドノバン・ベイリーが9秒84の世界新記録で制して金メダルを獲得した場面。4位は2010年バンクーバー五輪・男子アイスホッケー決勝戦で、カナダ代表とアメリカ合衆国代表の対戦がサドンデスの延長戦にもつれ、シドニー・クロスビーの決勝ゴールでカナダ代表の金メダル獲得が決まった場面である。
- ^ この記録はのちに、2008年シリーズ第3戦が午後10時6分開始となり更新した。その試合の舞台は、奇しくも同じフィリーズの本拠地シチズンズ・バンク・パークだった。
- ^ 最初のふたりは、1931年シリーズ第7戦のチック・ヘイフィー(セントルイス・カージナルス)と、1990年シリーズ第2戦・第3戦のウィリー・マギー(オークランド・アスレチックス)である。このうちマギーは、首位打者のタイトルはカージナルスの選手としてナショナルリーグで獲得しているが、シーズン途中でアメリカンリーグのアスレチックスに移籍してシリーズに出場した。
- ^ それまでの最多記録は1936年シリーズ第2戦で、ニューヨーク・ヤンキース 18-4 ニューヨーク・ジャイアンツの合計22得点。
- ^ 当時の歴代最高記録は1960年シリーズ最終第7戦で2.01、2位が1908年シリーズ初戦で1.77だった。のちには2011年シリーズ第6戦(2.25)など、これらをも上回る数字を残す試合も出てきている。
- ^ ただし削除の直接的な理由はビーフ終結意向ではなく、法的リスクの回避とみられる。というのも "Wanna Know" にはプロレスラーのジ・アンダーテイカーの入場曲がサンプリングされており、ミーク・ミルがジ・アンダーテイカーの所属団体WWEから停止通告を受け取ったとされるためである。
出典
編集- ^ "World Series Television Ratings," Baseball Almanac. 2019年11月17日閲覧。
- ^ Thomas Harrigan, "Greatest walk-off clinches in World Series history," MLB.com, September 22, 2019. 2019年11月17日閲覧。
- ^ Matt Snyder, "A look at all 15 walk-off home runs in World Series history," CBSSports.com, October 18, 2013. 2019年11月17日閲覧。
- ^ Chris Jaffe, "20th anniversary: The Joe Carter game," The Hardball Times, October 23, 2013. 2019年11月17日閲覧。
- ^ David Giddens, CBC Sports, "The 15 biggest moments in Canadian sports history," CBC Sports, June 29, 2017. 2019年11月17日閲覧。
- ^ Sean Gregory, "Canada Clinches Its First NBA Title as Toronto Raptors Defeat the Golden State Warriors," Time, June 14, 2019. 2019年11月17日閲覧。
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- ^ Ben Dandridge-Lemco, "Drake Performed "Back To Back" For The Last Time "Ever” On New Year’s Eve," The FADER, January 3, 2017. 2024年8月3日閲覧。
- ^ William E. Ketchum III, "Drake And Meek Mill Squash Beef With Surprise Appearance In Boston," VIBE.com, September 9, 2018. 2024年8月3日閲覧。
外部リンク
編集- Baseball Almanac
- Baseball-Reference.com
- 動画共有サイト "YouTube" にMLB公式アカウントが投稿した試合映像