1993年の全日本GT選手権
前年: 無し 翌年: 1994

1993年の全日本GT選手権は、1993年3月28日に富士スピードウェイで開幕し、10月17日に閉幕した全3戦のシリーズである。

概要 編集

日本自動車連盟(JAF)は1993年、グループCカーGTカーが混走する耐久レース「インターサーキットリーグ」(ICL)を開催することで全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権を存続させようとしたが、実際に開催されたのは鈴鹿1000km一戦のみであった。 このICL6戦とスプリントレース3戦からなる全9戦の「全日本GT選手権」がスタートしたが、参加車両は思うように集まらず、NISMOスカイラインGT-Rシルビアが参戦しただけであった。ジャパン・スーパースポーツ・セダンレース(JSS)との混走でスプリントレース3戦が行われ選手権は成立。全3戦でスカイラインをドライブする影山正彦が勝利し、タイトルを獲得した[1]

なおレース形態やシリーズ運営母体が翌年以降のものと異なることなどから、現在のSUPER GTの運営母体であるGTアソシエイションでは、同年のシリーズについてはノーカウント扱いとしており、シリーズ開幕自体を翌1994年としている[2][3]

エントリーリスト 編集

GT1 編集

車番 車両 ドライバー チーム タイヤ
2 カルソニックGT-R  影山正彦 NISMO B

GT2 編集

車番 車両 ドライバー チーム タイヤ
3 GTシルビア  木下隆之(Rd.1,3)
 福山英朗(Rd.8)
NISMO Y

スケジュール及び結果 編集

Rd 大会名 サーキット 開催日 ポールポジション 優勝者
Rd1 IMSA GTチャレンジ   富士スピードウェイ 3月28日 #2 NISMO #2 NISMO
  影山正彦   影山正彦
Rd2 全日本富士1000km   富士スピードウェイ 5月1日 中止
Rd3 富士ツーリングかー6時間   富士スピードウェイ 5月30日 #2 NISMO #2 NISMO
  影山正彦   影山正彦
Rd4 十勝インターナショナルスピードカップ   十勝スピードウェイ 7月25日 中止
Rd5 鈴鹿1000km   鈴鹿サーキット 8月29日 #27 ノバエンジニアリング #25 チームルマン
  マウロ・マルティニ
  ハインツ=ハラルド・フレンツェン
  和田孝夫
  鈴木利男
Rd6 菅生インター500km   スポーツランドSUGO 9月12日 中止
Rd7 全日本富士マイル   富士スピードウェイ 10月3日 中止
Rd8 F3000富士ファイナル   富士スピードウェイ 10月17日 #2 NISMO #2 NISMO
  影山正彦   影山正彦
Rd9 インターチャレンジカップMINE500km   MINEサーキット 11月7日 中止

† - 第5戦はGTクラス参加台数不足のため不成立。当初予定のうち3戦が開催されたことでシリーズは成立した。

ポイントランキング 編集

ドライバー部門 編集

ポイントシステム
順位 1 2 3 4 5 6
9 6 4 3 2 1
順位 ドライバー Rd1 Rd2 Rd3 Rd4 Rd5 Rd6 Rd7 Rd8 Rd9 ポイント
1 影山正彦 9 C 9 C (9) C C 9 C 27
2 木下隆之 6 C 6 C WD C C WD C 12
3 福山英朗 WD C WD C WD C C 6 C 6

参照 編集

外部リンク 編集