2つの肖像』(ふたつのしょうぞう、Két portré)作品5(Sz.37、BB.48b)は、バルトーク・ベーラ1907年から1908年にかけて作曲した管弦楽曲。題名の通り2曲からなる。第1曲では独奏ヴァイオリンが活躍するが、これは生前には発表されなかったヴァイオリン協奏曲第1番の第1楽章を若干改訂したものである。第2曲は元の協奏曲の第2楽章から、ピアノのための『14のバガテル』作品6(Sz.38, BB.50, 1908年)の終曲「私の恋人は踊る」を管弦楽編曲したものに替えられている。

1911年2月12日に第1曲のみが『肖像』という題名で、ワルドゥバウエル・イムレのヴァイオリン独奏、クーン・ラースロー指揮のハンガリー国立交響楽団によって初演された。『2つの肖像』としての初演は1916年4月20日、バレー・エミルのヴァイオリン独奏、シュトラッセル・イシュトヴァーンの指揮により行われた。それに先立って1914年に出版された。

演奏時間は約13分。

楽器編成 編集

独奏ヴァイオリン(第1曲のみ)、フルート2(ピッコロ1持ち替え)、オーボエ2(コーラングレ1持ち替え)、クラリネット2(バス・クラリネットE♭管クラリネット持ち替え)、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニトライアングルタムタム小太鼓大太鼓シンバルハープ2、弦五部

構成 編集

  • 第1曲「理想的なもの」 (Ideális) - アンダンテ、8分の6拍子
  • 第2曲「醜いもの」 (Torz ) - プレスト、8分の3拍子

参考文献 編集

外部リンク 編集