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2枚きっぷ (2まいきっぷ)は、九州旅客鉄道(JR九州)が設定している回数券タイプの特別企画乗車券である。

目次

概要編集

2001年平成13年)10月1日から、従来の往復割引きっぷや特急回数券に代わる形で発売開始された。JR九州内の乗車券特急券を1枚にまとめた券片を、2枚ずつセットにした回数券で、自由席用と指定席用がある。乗車券のみの、『2枚きっぷ(乗車券)』が発売されている。また、乗車時間の長短により自由席用と指定席用に分かれている。このきっぷの発売により、指定席・自由席・グリーン往復割引、九州ファミリーきっぷなど、JR九州内完結で鉄道利用のみの往復割引きっぷと、10枚綴りの指定席・自由席回数券が廃止された。 また、2018年平成30年)5月31日付けで4枚きっぷの販売が終了となった。

なお、乗車区間に九州新幹線区間を含むものは『九州新幹線2枚きっぷ』という名称で発売されている。また、乗車区間に山陽新幹線区間を含むものは「新幹線往復割引きっぷ」の名称として、JR西日本と共同販売している。詳細は当該記事参照。

種類編集

九州新幹線2枚きっぷ(自由席)・九州新幹線日帰り2枚きっぷ(自由席)
乗車券と新幹線普通車自由席特急券がセットになった回数券。
指定席用の設定はなく、乗車前に指定料金券を購入することで指定席に乗車できる。
博多駅新鳥栖駅熊本駅鹿児島中央駅で在来線特急普通車自由席に乗り継ぐタイプも発売されている。
『九州新幹線日帰り2枚きっぷ』は、その名の通り日帰り利用を前提に有効期間1日としたもので、2枚を1枚ずつ2名で使用することも可能。
なお、博多駅をまたいで山陽新幹線に乗り継ぐ(直通を含む)ことはできない。
2枚きっぷ(自由席)
乗車券と普通車自由席特急券がセットになった回数券。
乗車前に指定料金券を購入すれば指定席には乗車できる。ただし、九州新幹線は特急券を購入しても利用できない。
2枚きっぷ(指定席)
乗車券と指定席特急券がセットになった回数券。
2003年春からピーク期(JR九州独自の設定で、繁忙期とは異なる)に普通車指定席に乗車する場合は指定料金券が必要となった。
2枚きっぷ(快速普通列車自由席)
乗車券のみの回数券。設定区間に福岡市地下鉄が含まれるものがある。
特急券を購入することで特急列車にも乗車できる。
B&Sみやざき2枚きっぷ
九州新幹線の全線開通に合わせて発売された、九州新幹線博多駅 - 新八代駅間と、同駅から宮崎県方面へ走る高速バス「B&Sみやざき号」をセットとした2枚綴りの回数券。
九州新幹線区間は九州新幹線2枚きっぷに準じており、自由席が利用できる(指定席利用の場合は指定券が別途必要)。B&Sみやざき号は全席指定であり、乗車前に別途座席指定が必要(本券購入時に同時予約されるわけではない)。

販売箇所・利用条件等編集

設定区間両端の地区のJRの駅(小倉駅・博多駅のJR西日本の窓口を含む)と主な旅行会社で販売する。特急券を扱う自動券売機でも購入可能。また、博多駅 - 長崎駅間の2枚きっぷは島原鉄道線の有人駅[1]、「B&Sみやざき2枚きっぷ」は宮崎交通のバスセンターと九州産交バスの営業所[2]でも発売する。小児用は半額。

有効期間は、九州新幹線日帰り2枚きっぷが1日、2枚きっぷと九州新幹線2枚きっぷが1か月。

各商品に共通の利用条件は以下の通りである。

  • 特急列車の乗り継ぎ利用ができる(直通の特急列車がある区間も含む)。
  • グリーン料金券を購入することでグリーン車に乗車できる。
  • 選択乗車の制度がある区間(例:長崎本線喜々津駅 - 浦上駅間)では選択乗車が可能。例に挙げた区間では特急・快速は新線を経由するが旧線に乗車してもよい。
  • 小倉駅 - 博多駅間の山陽新幹線には乗車できない。また、乗車券部分も無効(山陽新幹線経由の場合は「新幹線往復割引きっぷ」を購入する必要がある)。
  • 途中下車した場合は、その駅できっぷを回収される(下車前途無効)。
  • JR他社線のきっぷ等との連続利用は不可。
  • SL人吉」および「あそぼーい!」の「パノラマシート」「白いくろちゃんシート」に乗車する場合は、指定席用きっぷであっても、別途指定券を購入する必要がある。
  • 未使用の券片については、有効期間内に限り、発売額から「使用済み券片分の無割引の運賃・料金相当額」+「払い戻し手数料(自由席用440円、指定席用550円)」を差し引いた金額(最低払戻額:大人100円、小人50円)を払い戻すことが出来る[3]

派生商品編集

JR九州が発売していた過去の特急利用の回数券を以下に示す。

ナイスゴーイング2枚きっぷ
JR九州が発行していた若者向け割引カード「ナイスゴーイングカード」の会員のみが対象の2枚きっぷ。
10枚きっぷ
2009年5月8日から2016年3月31日まで発売された、乗車券と在来線特急券がセットになった10枚綴りの回数券。博多駅と九州各地の主要駅を結ぶ区間に設定された。
指定席タイプと自由席タイプの区間があり、基本的な取扱いは4枚きっぷなどと同様。
有効期間は3ヶ月。指定席タイプの場合、乗車前に別途座席指定が必要。新幹線には乗車できない。
20枚きっぷ
乗車券と特急券がセットになった20枚綴りの回数券。JR発足20周年記念として2007年1月10日から同年7月16日までの期間限定(利用期間は同年10月15日まで)で発売し、2008年1月15日から同年12月31日までの期間限定で再度発売されていた。
発売額はいずれの区間も、同区間の4枚きっぷ5冊分(4枚きっぷの設定がない区間については、2枚きっぷ・新幹線つばめ2枚きっぷ10冊分)と同じであるため、価格では安くならないが、グリーン席に乗車できる「グリーン席引換券」が5枚付属する。有効期間は3か月(2008年から発売されていたものの利用期間は2009年3月30日まで)。
設定区間両端の地区のJR九州の駅・主な旅行会社で販売されていた。
  • 普通車指定席利用時のピーク期における制限は、2枚きっぷ(指定席)・新幹線つばめ2枚きっぷ(指定席)と同じである。
  • ピーク期はグリーン席引換券の利用ができない。
  • グリーン席引換券でDXグリーン席グリーン個室は利用できない。
  • グリーン席引換券は20枚きっぷと同時に使用するときのみ利用可能。
10枚きっぷグリーン
2009年5月8日から2012年3月31日まで発売された乗車券と特急券・グリーン券がセットになった10枚綴りの期間限定回数券。「10枚きっぷ」のグリーン車版。
ピーク時であっても追加料金無しに座席指定及び普通車指定席が利用できた(但し普通車使用時でもグリーン席未使用時の差額払い戻しは無し)。つばめ型車両の「DXグリーン」「グリーン個室」は使用不可。有効期限は3ヶ月。
ビックリつばめ2枚きっぷ
九州新幹線全線開通後、需要の伸び悩む「つばめ」の利用喚起のために[4]発売された、博多駅 - 熊本駅間で「つばめ」の普通車指定席にのみ乗車できる2枚つづりの回数券。
アミュプラザ博多などで利用できる商品券がセットになっている。商品券の金額は発売時は1500円であったが、2013年4月1日利用分から1000円に減額され、実質値上げされる形となった。
有効期間は1日で、前日までに有効日2券片分の「つばめ」指定席(新幹線グリーン料金券を購入すればグリーン車も可)が確保できた場合のみ販売される。指定された「つばめ」の指定席以外の「つばめ」の自由席への乗車には別途自由席特急料金が必要。「みずほ」「さくら」には自由席を含めて乗車できなかった。
2011年6月10日から期間を延長しつつ発売されていたが、2015年3月31日をもって発売を終了した。
有明2枚きっぷ
九州新幹線全線開業後、通勤・通学時間帯のみ運転を継続した特急「有明」の運行区間(吉塚駅・博多駅 - 長洲駅・熊本駅間)で発売されていた「2枚きっぷ・4枚きっぷ」を置き換える形で発売を開始した。利用条件は通常の2枚きっぷと同じで、いずれの発売区間も自由席タイプであった。
「有明2枚きっぷ」という名前ではあるが「有明」専用ではなく、「有明」以外の特急列車が運行されている区間ではその列車も利用できた。
2018年3月17日のダイヤ改正で「有明」がほぼ廃止されたのに伴い発売を終了した。

関連項目編集

脚注編集

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  1. ^ 乗車きっぷ/島原鉄道株式会社より。
  2. ^ B&Sみやざき(宮崎~新八代) 宮崎交通公式サイトより
  3. ^ 4枚きっぷ(指定席タイプ)払い戻しについて (PDF) - JR九州公式サイト内。4枚きっぷ自由席タイプおよび2枚きっぷについても同様の記述あり。
  4. ^ 九州新幹線、新割引検討 高速バスに流れ客伸び悩み - 朝日新聞鉄道コム2011年9月12日

外部リンク編集