2007年の横浜ベイスターズ

2007年の横浜ベイスターズ(2007ねんのよこはまベイスターズ)では、2007年横浜ベイスターズの動向をまとめる。

2007年の横浜ベイスターズ
成績
セントラル・リーグ4位
71勝72敗1分 勝率.497[1]
本拠地
都市 神奈川県横浜市
球場 横浜スタジアム
球団組織
オーナー 若林貴世志
経営母体 TBS
監督 大矢明彦
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2008 »

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この年の横浜ベイスターズは、2回目の大矢明彦監督体制の1年目(通算3年目)のシーズンである。

概要 編集

前年の最下位転落を受け、1996年から2年間監督を務めた大矢明彦が10年ぶりにチームの監督に復帰。大矢はコーチ陣を弘田澄男ヘッドコーチを除いて、全員チームOBで固め、「今年は最下位を脱出する」と宣言。大矢新監督は1998年の優勝メンバーが高齢化している現状を鑑み、就任後に巨人から仁志敏久を、ソフトバンクから寺原隼人をそれぞれ交換トレードで獲得してシーズンに臨んだ。大矢監督1年目は前年シーズン2位の阪神が開幕から不調だったこともあり、一時は2位に立ったが、後半戦は投打ともに息切れ。そしてペナントは巨人・中日・阪神による三つ巴の戦いとなり、CS争いから脱落。Aクラス入りが絶望になったが、それでも勝率5割前後でなんとか踏みとどまり、10月9日の最終戦(vsヤクルト)で勝てば2001年以来6年ぶりの勝率5割が決まるはずだったが、惜しくも3対4でヤクルトに敗れた。結局、勝率5割復帰とはならなかったが前年の最下位から借金を僅か1にとどめ、大矢監督の1年目は順調なスタートを切った。投手陣は移籍1年目の寺原が12勝でエースにのし上がり、ベテランの三浦大輔も10勝ながら防御率でリーグ4位に入り、巨人から移籍した工藤公康もチーム3位の7勝を挙げて最下位脱出に貢献。最終的なチーム防御率は4.01(リーグ4位)だった。また、打撃陣は村田修一が36本塁打で念願の本塁打王を獲得し、吉村裕基がチーム2位の24本塁打、ベテランの仁志、金城龍彦、そして内川聖一などもそれなりの成績を残しチーム本塁打は124本でリーグ4位だったが、チーム打率は.265で、リーグ3位に割って入った。カード別成績では優勝した巨人に8勝16敗で負け越したものの、2位の中日には13勝11敗で勝ち越し、そして3位の阪神にも10勝14敗と健闘した。

チーム成績 編集

レギュラーシーズン 編集

開幕オーダー
1 仁志敏久
2 石井琢朗
3 金城龍彦
4 村田修一
5 鈴木尚典
6 吉村裕基
7 内川聖一
8 相川亮二
9 三浦大輔
2007年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 中日 -- 巨人 -- 巨人 --
2位 横浜 0.5 中日 1.5 中日 4.0 巨人 0.0 中日 1.0 中日 1.5
3位 中日 2.0 広島 6.5 横浜 6.0 横浜 2.5 阪神 3.5 阪神 4.5
4位 阪神 3.0 横浜 7.0 阪神 11.0 阪神 3.5 横浜 7.5 横浜 9.0
5位 広島 4.5 阪神 7.5 広島 14.0 ヤクルト 11.5 ヤクルト 16.5 広島 19.5
6位 ヤクルト 5.0 ヤクルト 12.5 ヤクルト 14.0 広島 13.5 広島 17.5 ヤクルト 20.5


2007年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 読売ジャイアンツ 80 63 1 .559 優勝
2位 中日ドラゴンズ 78 64 2 .549 1.5
3位 阪神タイガース 74 66 4 .529 4.5
4位 横浜ベイスターズ 71 72 1 .497 9.0
5位 広島東洋カープ 60 82 2 .423 19.5
6位 東京ヤクルトスワローズ 60 84 0 .417 20.5

交流戦 編集

日本生命セ・パ交流戦2007 最終成績
順位 球団 勝率
優勝 北海道日本ハムファイターズ 18 5 1 .783 ---
2位 読売ジャイアンツ 15 9 0 .625 3.5
3位 横浜ベイスターズ 14 9 1 .609 4.0
4位 千葉ロッテマリーンズ 13 10 1 .565 5.0
5位 中日ドラゴンズ 12 11 1 .522 6.0
6位 オリックス・バファローズ 12 11 1 .522 6.0
7位 東北楽天ゴールデンイーグルス 11 12 1 .478 7.0
8位 東京ヤクルトスワローズ 11 13 0 .458 7.5
9位 福岡ソフトバンクホークス 11 13 0 .458 7.5
10位 阪神タイガース 9 14 1 .391 9.0
11位 西武ライオンズ 9 15 0 .375 9.5
12位 広島東洋カープ 5 18 1 .217 13.0
  • 同率の場合は前年の順位で上位のチームが上位にランクされる

オールスターゲーム2007 編集

  • ファン投票
仁志敏久
  • 監督推薦
クルーン
木塚敦志
相川亮二

選手・スタッフ 編集

表彰選手 編集

リーグ・リーダー 編集

本塁打王(36本、初受賞)

ベストナイン 編集

受賞者なし
金城龍彦(外野手、2年ぶり2度目)

ドラフト 編集

順位 選手名 守備 所属 結果
大学生・社会人ドラフト
1巡目 小林太志 投手 JR東日本 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 桑原謙太朗 投手 奈良産業大学 入団
高校生ドラフト
1巡目 田中健二朗 投手 常葉学園菊川高 入団
2巡目 (選択権なし)
3巡目 大田阿斗里 投手 帝京高 入団
4巡目 佐藤祥万 投手 文星芸術大学附属高 入団
5巡目 坂本大空也 外野手 市立柏高 入団
育成選手ドラフト
1巡目 関口雄大 外野手 滋賀大学 入団
2巡目 杉本昌都 捕手 水戸短期大学附属高 入団

出典 編集