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2011年のスペイングランプリ (ロードレース)

概要編集

125ccクラス編集

125ccクラス予選では、地元勢を抑えてドイツのサンドロ・コルテセポールポジションを獲得、チーム・アスパーニコラス・テロルエクトル・ファウベルの2人がフロントロウに並んだ[1]

ウェットコンディションとなった日曜日の決勝レースでは、テロルとファウベルによるマッチレースが展開されていたが、ファイナルラップにファウベルが転倒を喫して下位に沈み、テロルが開幕から2連勝を遂げた。2位には2009年のフランスGP以来の表彰台となるジョナス・フォルガーが、3位には自身初表彰台となるヨハン・ザルコが続いた。

ファウベル以外にも、今回のレースでは表彰台争いを展開中に雨に足をすくわれて転倒を喫するライダーが続出した。ルーキーのミゲル・オリベイラが6周目に、マーベリック・ビニャーレスが16周目に、エフレン・バスケスが18周目に、コルテセが19周目にそれぞれ転倒し、リタイヤで姿を消すか下位に沈むかした。そんな中イギリスのルーキー2人、ダニー・ケントテイラー・マッケンジーが生き残り、各人のベストリザルトとなる4位・5位に入った。同じくルーキーの尾野弘樹は8位争いの集団バトルを制し、初ポイント獲得を果たした[2]

Moto2クラス編集

Moto2クラス予選では、カレックスを駆るドイツのステファン・ブラドルが2戦連続でポールポジションを獲得、モリワキを駆る日本の高橋裕紀が2番手に、スッターを駆るスイスのトーマス・ルティが3番手に続き、各人の母国製のシャシーを駆るライダーがフロントロウに並んだ[3]

125ccに続いてウェットレースとなった決勝では、14周目にトップに立ったアンドレア・イアンノーネがその後独走態勢を築き、シーズン初優勝を果たした。2位にはルティ、3位にはシモーネ・コルシが入った。高橋も序盤は表彰台圏内を走行していたが、10周目に転倒を喫してリタイヤに終わった。

4位にはルーキーのブラッドリー・スミスが入った。同じくルーキーのマルク・マルケスは5位を走行中の11周目に、ブレーキングミスを犯したジュール・クルーセルに追突されて2戦連続のリタイヤに終わった[4]

MotoGPクラス編集

MotoGPクラスでは今回、開幕戦カタールGPで大腿骨骨折の重傷を負ったリズラ・スズキアルバロ・バウティスタの代役として、ジョン・ホプキンスが3シーズンぶりにグランプリ復帰を果たした[5]

土曜日の予選ではケーシー・ストーナーが開幕から2戦連続でポールポジションを獲得、2番手はダニ・ペドロサ、3番手はホルヘ・ロレンソとなり、フロントロウの並びは前戦と同じになった[6]

日曜日、MotoGP決勝前まで雨が降り続き、今回は全クラスがウェットレースとなった。しかしスタート直前になって雨は上がり、路面は徐々に乾いていくこととなった。そのためレインタイヤの摩耗が激しくなり、125ccクラス以上に大荒れのレースが展開されることとなった[7]

レース序盤はストーナーがトップを維持していたが、5番グリッドからスタートしたマルコ・シモンチェリが6周目にトップに浮上する。12番グリッドからのスタートになったバレンティーノ・ロッシもウェットでの速さを見せ、8周目には2位のストーナーのインを差してオーバーテイクを仕掛けるが転倒。ストーナーを巻き込んでリタイヤに追いやるが、ロッシ自身は最下位ながらレースに復帰した。このときコースマーシャルがロッシへの手助けを優先したことに、ストーナーは怒りをあらわにした[8]

2人のクラッシュにより独走状態となったシモンチェリだが、12周目に痛恨のハイサイドを喫しリタイヤ、最高峰クラス初優勝を逃した。これでトップに立ったのはロレンソ、2番手には序盤に下位に沈みながらもその後巻き返しを見せたペドロサが追いすがるが、ロレンソが徐々にリードを広げる。逆にペドロサはベン・スピーズの猛追を受け、24周目にはスピーズが2番手に立ちヤマハワークスの1-2体制となる。しかし次の周にスピーズは転倒リタイヤとなってしまう。これでロレンソを脅かすライダーはいなくなり、独走でスペインGP二連覇を果たし、前年と同じくコース脇の池に飛び込んで喜びを表した。

3番手以降でも波乱が多発した。10周目には4番手を走行していたアンドレア・ドヴィツィオーゾがコースアウト、13周目には7番手を走行していたランディ・ド・プニエが、19周目には代わって7番手に立っていたカレル・アブラハムが、20周目には5番手のカル・クラッチロー、ファイナルラップの27周目には3番手のコーリン・エドワーズが転倒を喫し、それぞれ下位に沈むかリタイヤとなった。そんな中ニッキー・ヘイデンがノートラブルで走りきり3位表彰台を獲得、そしてヘイデンから0.4秒差の4位に青山博一が入り、自身クラス最高位を更新した[9]

5位には最後尾から巻き返しを見せたロッシが入った。ゴール後ロッシはレプソル・ホンダのピットに向かい、テレビカメラの前でストーナーに謝罪した。これに対しストーナーは笑顔を見せながらも、"Obviously your ambition outweighs your talent.(あなたの野心が才能を上回っちゃったんだね)"と強い皮肉で応えた[10]

MotoGPクラス決勝結果編集

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 1   ホルヘ・ロレンソ ヤマハ 27 50:49.046 3 25
2 26   ダニ・ペドロサ ホンダ 27 +19.339 2 20
3 69   ニッキー・ヘイデン ドゥカティ 27 +29.085 11 16
4 7   青山博一 ホンダ 27 +29.551 10 13
5 46   バレンティーノ・ロッシ ドゥカティ 27 +1:02.227 12 11
6 8   エクトル・バルベラ ドゥカティ 27 +1:08.440 13 10
7 17   カレル・アブラハム ドゥカティ 27 +1:14.120 16 9
8 35   カル・クラッチロー ヤマハ 27 +1:19.110 9 8
9 24   トニ・エリアス ホンダ 27 +1:42.906 17 7
10 21   ジョン・ホプキンス スズキ 27 +1:48.395 14 6
11 65   ロリス・カピロッシ ドゥカティ 27 +1:51.876 15 5
12 4   アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ 26 +1 Lap 6 4
Ret 5   コーリン・エドワーズ ヤマハ 26 アクシデント 8
Ret 11   ベン・スピーズ ヤマハ 24 アクシデント 4
Ret 14   ランディ・ド・プニエ ドゥカティ 16 棄権 7
Ret 58   マルコ・シモンチェリ ホンダ 11 アクシデント 5
Ret 27   ケーシー・ストーナー ホンダ 7 衝突 1

Moto2クラス決勝結果編集

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 29   アンドレア・イアンノーネ スッター 26 49:56.423 11 25
2 12   トーマス・ルティ スッター 26 +7.850 3 20
3 3   シモーネ・コルシ FTR 26 +12.625 18 16
4 38   ブラッドリー・スミス テック3 26 +15.355 5 13
5 65   ステファン・ブラドル カレックス 26 +17.850 1 11
6 60   フリアン・シモン スッター 26 +24.247 10 10
7 15   アレックス・デ・アンジェリス モトビ 26 +27.991 6 9
8 49   ケブ・コフラン FTR 26 +36.181 24 8
9 51   ミケーレ・ピロ モリワキ 26 +36.775 7 7
10 76   マックス・ノイキルヒナー MZ-RE ホンダ 26 +41.407 36 6
11 13   アンソニー・ウエスト MZ-RE ホンダ 26 +41.711 30 5
12 14   ラタパー・ウィライロー FTR 26 +41.870 31 4
13 75   マティア・パシーニ FTR 26 +42.313 34 3
14 68   ヨニー・エルナンデス FTR 26 +45.384 22 2
15 34   エステベ・ラバト FTR 26 +47.193 21 1
16 54   ケナン・ソフォーグル スッター 26 +47.204 12
17 36   ミカ・カリオ スッター 26 +47.316 14
18 21   ハビエル・フォレス スッター 26 +50.677 26
19 19   ザビエル・シメオン テック3 26 +57.958 32
20 44   ポル・エスパルガロ FTR 26 +58.554 27
21 71   クラウディオ・コルティ スッター 26 +1:07.467 9
22 88   リカルド・カルダス モリワキ 26 +1:10.925 19
23 45   スコット・レディング スッター 26 +1:16.149 13
24 40   アレックス・エスパルガロ ポンス カレックス 26 +1:19.512 8
25 35   ラファエレ・デ・ロサ モリワキ 26 +1:22.549 33
26 63   マイク・ディ・メッリオ テック3 26 +1:26.753 29
27 4   ランディ・クルメナッハ カレックス 26 +1:37.226 28
28 77   ドミニク・エガーター スッター 26 +1:42.838 15
29 9   ケニー・ノエス FTR 26 +1:54.532 25
30 53   バレンティン・デビーズ FTR 26 +1:57.120 17
31 64   サンティアゴ・エルナンデス FTR 25 +1 Lap 37
32 97   Steven Odendaal スッター 25 +1 Lap 38
33 95   マシェル・アル・ナイミ モリワキ 23 +3 Laps 39
Ret 25   アレックス・バルドリーニ スッター 12 棄権 23
Ret 93   マルク・マルケス スッター 10 衝突 4
Ret 16   ジュール・クルーセル スッター 10 衝突 16
Ret 72   高橋裕紀 モリワキ 9 アクシデント 2
Ret 39   ロベルティーノ・ピエトリ スッター 4 アクシデント 35
Ret 99   ルーカス・ワルガラ モリワキ 1 アクシデント 40
Ret 80   アクセル・ポンス ポンス カレックス 0 棄権 20

125ccクラス決勝結果編集

順位 No ライダー マニュファクチャラー 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 18   ニコラス・テロル アプリリア 23 44:50.646 2 25
2 94   ジョナス・フォルガー アプリリア 23 +17.446 7 20
3 5   ヨハン・ザルコ デルビ 23 +23.955 5 16
4 52   ダニー・ケント アプリリア 23 +32.883 9 13
5 17   テイラー・マッケンジー アプリリア 23 +34.713 16 11
6 11   サンドロ・コルテセ アプリリア 23 +51.515 1 10
7 84   ヤコブ・コーンフェール アプリリア 23 +54.920 17 9
8 76   尾野弘樹 KTM 23 +1:00.164 21 8
9 7   エフレン・バスケス デルビ 23 +1:00.286 4 7
10 63   ズルファミ・カイルディン デルビ 23 +1:00.399 18 6
11 55   エクトル・ファウベル アプリリア 23 +1:00.760 3 5
12 26   アドリアン・マルティン アプリリア 23 +1:07.739 14 4
13 77   マルセル・シュロッター マヒンドラ 23 +1:19.710 23 3
14 96   ルイ・ロッシ アプリリア 23 +1:21.812 13 2
15 28   ジュゼップ・ロドリゲス アプリリア 23 +1:23.118 20 1
16 23   アルベルト・モンカヨ アプリリア 23 +1:24.040 10
17 15   シモーネ・グロツキー アプリリア 23 +1:30.610 22
18 21   ハリー・スタフォード アプリリア 23 +1:30.952 27
19 19   アレッサンドロ・トヌッチ アプリリア 23 +1:55.354 26
20 3   ルイジ・モルシアーノ アプリリア 22 +1 Lap 25
21 34   Daniel Ruiz ホンダ 22 +1 Lap 31
22 12   ダニエル・カーセイニンガー KTM 22 +1 Lap 29
23 36   ホアン・ペレロ アプリリア 22 +1 Lap 30
24 86   Kevin Hanus ホンダ 21 +2 Laps 32
Ret 25   マーベリック・ビニャーレス アプリリア 15 棄権 12
Ret 33   セルヒオ・ガデア アプリリア 15 アクシデント 11
Ret 53   ジャスパー・イウェマ アプリリア 15 棄権 15
Ret 43   フランチェスコ・マウリエロ アプリリア 13 アクシデント 33
Ret 99   ダニー・ウェブ マヒンドラ 10 アクシデント 19
Ret 39   ルイス・サロム アプリリア 9 アクシデント 6
Ret 30   ジュリアン・ペドーネ アプリリア 8 棄権 28
Ret 44   ミゲル・オリベイラ アプリリア 5 アクシデント 8
Ret 31   ニクラス・アジョ アプリリア 2 アクシデント 24
DNQ 69   サラス・クマー アプリリア 予選落ち

脚注編集

参考文献編集