A・R・ムルガダース(A.R. Murugadoss、1974年9月25日 - )[1][2]は、インドタミル語映画で活動する映画監督映画プロデューサー脚本家[3][4]。タミル語映画の他にテルグ語映画で活動しており、監督した作品をヒンディー語映画にリメイクすることも多く、該当する作品として『Ghajini』(タミル語映画)とリメイク版『Ghajini』(ヒンディー語映画)、『Thuppakki』(タミル語映画)と『Holiday: A Soldier Is Never Off Duty』(ヒンディー語映画)がある。2014年に監督した『Kaththi』ではフィルムフェア賞 タミル語映画部門監督賞英語版を受賞している。

A・R・ムルガダース
A.R. Murugadoss
A.R. Murugadoss
本名 Murugadoss Arunasalam
出生地 インドの旗 インド タミル・ナードゥ州カラクリチ県英語版
職業 映画監督映画プロデューサー脚本家
配偶者 ラムヤ(2005年-)
著名な家族 ディリーパン英語版(兄弟)
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人物 編集

タミル・ナードゥ州カラクリチ県英語版出身[5]チェンナイヴィルガムバッカム英語版在住[6]。ムルガダースのイニシャル「A・R」は父アルナーサラムを指しており、監督デビューした『Dheena』で初めて名乗り、以降は「A・R・ムルガダース」名義で活動している[2]。公立高校を卒業後、ティルチラーパッリビショップ・ヒーバー大学英語版に進学して学士号を取得した[2][7]。兄弟のディリーパン英語版はムルガダースがプロデューサーを務めた『Vathikuchi』で俳優デビューしている。

キャリア 編集

学生時代は文化活動(物真似や絵画)を熱心に行っていた[2]。ムルガダースは地元の映画館に1週間に7回通うほどの映画愛好家になり、執筆した物語をアーナンダ・ヴィカタン英語版に投稿し、やがて脚本家を志望するようになった[2]バラティダサン大学英語版ではコメディを執筆し、キャストとしても出演した。大学卒業後はマドラス映画学院への進学を希望するが叶わなかった。しかし、ムルガダースはチェンナイに留まり続け、P・カライマニのアシスタントライターとして『Madurai Meenakshi』の台詞を執筆した。1997年の『Ratchagan』では助監督、『Kalusukundam Ra』ではアシスタントライターを務めた[2]。2000年にはS・J・スーリヤ英語版の『Kushi』に参加した。

2001年に『Dheena』で監督デビューするが、製作に際してS・J・スーリヤからアジット・クマールを主演として推薦された。2005年に『Ghajini』を監督し、2008年にはヒンディー語でリメイクした『Ghajini』を監督してボリウッドデビューした。同作はヒンディー語映画で初めて興行収入が10億ルピーを超え、100カロール・クラブ入りした最初の映画となった[8]。2011年に監督した『7aum Arivu』はタミル・ナードゥ州外の地域で成功を収め、同時期にフォックス・スター・スタジオとの間に2本の映画製作の契約を結んだ[9]

2012年にヴィジャイを主演に迎えて『Thuppakki』を監督し、同作は『ロボット』に続いて100カロール・クラブ入りした2本目のタミル語映画となった[10]。2014年には同作をヒンディー語でリメイクした『Holiday: A Soldier Is Never Off Duty』を監督している[11]。同年には元アシスタントのティル・クマランが監督した『Maan Karate』のプロデューサー・脚本を務めた。また、ヴィジャイを主演に迎えた『Kaththi』は13億1000万ルピーの興行収入を記録し、2014年に最も興行的な成功を収めたタミル語映画の一つとなった。

2016年にソーナークシー・シンハーを主演に迎えて『Mouna Guru』のリメイク作品『アキラ英語版』を監督し、2017年にはマヘーシュ・バーブ英語版ラクル・プリート・シン英語版を主演に迎えて『Spyder』を監督している[12][13]。2018年には再びヴィジャイを主演に迎えて『サルカール 1票の革命英語版』を監督し、26億ルピーの興行収入を記録するヒット作となった。

フィルモグラフィー 編集

 
A・R・ムルガダースとアーミル・カーン

出典 編集

  1. ^ Murugadoss: Tamil cinema's golden messenger”. N Madhavan. Forbes India (2014年12月22日). 2014年12月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Murugadoss — Man with the midas touch”. SouthScope. 2011年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月20日閲覧。
  3. ^ Aamir's next director speaks”. Rediff.com (2006年4月18日). 2010年5月5日閲覧。
  4. ^ Seenivasan, Meera (2008年2月22日). “Murugadoss upbeat over Mumbai entry”. The Hindu. 2008年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年5月5日閲覧。
  5. ^ I could not even buy a cup of tea for my father with my money: Murugadoss”. Priya Gupta, TNN. The Times of India (2014年6月3日). 2014年6月5日閲覧。
  6. ^ A.R.Murugadoss Biography”. Sulekha. 2013年2月28日閲覧。
  7. ^ Thought of becoming a Naxalite in college days: Murugadoss”. Kollytalk. 2013年5月20日閲覧。
  8. ^ Journey of the 100-Crore Bollywood Film - Forbes India Blog”. Forbes India. 2018年1月5日閲覧。
  9. ^ Fox International ties up with Murugadoss to produce Tamil films - Latest News & Updates at Daily News & Analysis”. Dnaindia.com (2010年9月5日). 2018年1月5日閲覧。
  10. ^ Vijay's Thuppakki makes 180 crore!”. Articles.timesofindia.indiatimes.com. 2018年1月5日閲覧。
  11. ^ Punwani, Umesh (2014年6月20日). “Holiday crosses 100 crores at the Box Office”. India.com. 2018年1月5日閲覧。
  12. ^ “Akira is the title for AR Murugadoss-Sonakshi project?”. Sify. http://www.sify.com/movies/akira-is-the-title-for-ar-murugadoss-sonakshi-project-news-tamil-pdrjCSijdedhe.html 2016年11月3日閲覧。 
  13. ^ “Mahesh Babu-AR Murugdoss film heads to Ahmedabad for next schedule - Times of India”. The Times of India. http://timesofindia.indiatimes.com/entertainment/telugu/movies/news/Mahesh-Babu-AR-Murugdoss-film-heads-to-Ahmedabad-for-nextschedule/articleshow/55202325.cms 2016年11月3日閲覧。 
  14. ^ Avengers Endgame: Ghajini Director A.R. Murugadoss Enters Marvel Cinematic Universe”. News18 (2019年2月15日). 2019年9月23日閲覧。

外部リンク 編集