AK-12ロシア語АК-12)は、2011年に開発されたロシアアサルトライフルである。ロシア連邦軍への納入が提案され、テストが行われた結果[4]2015年4月、ロシア国防省ラトニク歩兵近代化計画の標準火器として、カラシニコフ・コンサーン社(旧:イズマッシュ社)が製造するアサルトライフルを選定したことを公表した。選定されたのは、5.45x39mm弾を使用するAK-12と同じく5.45x39mm弾を使用するA545である[5]

AK-12
5,45mm AK-12 6P70 assault rifle at Military-technical forum ARMY-2016 03.jpg
ロシア軍事品展覧会ARMY 2016にて公開された最新仕様のAK-12
概要
種類 アサルトライフル
製造国 ロシアの旗 ロシア
設計・製造 設計:ズロービン・К・アレクサンドロフ
製造:カラシニコフ・コンサーン(旧:イズマッシュ
性能
銃身長 415mm
使用弾薬 5.45x39mm弾
5.56x45mm NATO弾
6.5mm Grendel[1]
7.62x39mm弾
7.62x51mm NATO弾
装弾数 30発(箱型弾倉
60発(AK-74互換カスケット箱型弾倉)
95発(RPK-74と同型筒型弾倉
作動方式 ガス圧作動方式、ロングストロークガスピストン、ロータリングボルト
全長 945mm(銃床展開)
725mm(銃床折り畳み)
重量 3,300g[2]
発射速度 650発/分
銃口初速 900m/秒
有効射程 1,000m[3]
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目次

概要編集

2010年5月[要出典]ロシア国防省はAK-12のテストを2011年から行うと発表した、と現地メディアが報じた。製造元であるイズマッシュを公式訪問したウラジーミル・プーチン大統領には、AK-12のデモンストレーションモデル(プロトタイプAK-400)がプレゼントされた。[要出典]

プーチンへのデモンストレーションの際に披露されたAK-12は、外見的には標準的なAK-74Mを元にして明らかな改良点が見られ、特に光学サイトレーザーサイトフラッシュライトバイポッドグレネードランチャーなどを後付け可能なピカティニー・レール様のアタッチメント台が目立ち、ストックもより発展した伸縮折り畳み式になっている。リアサイトはレシーバー前部から後部に移動し、レシーバー右側面にあったセレクターレバーはどちらの手でも操作できるようピストルグリップから親指を立てて切り替えられる位置に移動している。射撃モードは安全・単発・3連・連発が選択できる。新型のマズルブレーキライフリングの改良により精度向上も図られている[6]

AK-12以前に提案されていたプロトタイプAK-200は、コッキングハンドルやセーフティーレバーやセレクターの位置などが変更されず、従来通りの保守的な設計であったが、AK-12はこれらもすべて改良された革新的な設計が特徴である。60発の大型カスケットマガジンも用いることができる。

AK-12は、AK-47AKMAK-74・AK-74Mに次ぎ、AKシリーズの第5世代に相当する(AK-100シリーズはAK-74Mの口径変更型であり、AK-74Mと同世代)。

歴史編集

2011年6月からイズマッシュのアレクサンドロフ・ズロービン技師によって第五世代主力小銃として開発された。この際に試作品の仮称はAK-12とされたが、ロシア連邦の政府機関による正式採用名ではない。2011年9月下旬にはロシア連邦軍は供給量を超えるAK-74Mの在庫を抱えているため、AK-12の採用を完全には放棄しないが採用は見送るだろうとした[7]

2011年12月、最初の試作品が完成し、2012年1月、イズマッシュは試作品を公開し、工場試験を開始している事が報道された[8]1月24日にはドミトリー・ロゴージン副首相がイズマッシュを訪問した。ズロービン技師は既存の主力小銃からの改善点をロゴージンに伝え、ロゴージンは現代的な小火器の要求を満たす新しいアサルトライフルに謝意を述べた[9]が、主力小銃として採用されることは決定しなかった。

2012年5月2日、イズマッシュのチーフデザイナーであるズロービン技師は、ソルネチノゴルスクで行われた省庁間作業部会において、AK-12のプレゼンテーションを軍事産業委員会、国防省保安庁内務省に向けて行った。これら法執行機関すべての職員は、AK-74Mよりも反動が少ない点などを指摘したとされる[10]

 
国際フォーラム・エンジニアリング・テクノロジー2012に展示されたAK-12試作モデル。ドットサイト、フォアグリップ、レーザーサイトを装備している

2012年6月27日から開催された国際技術フォーラム"Технологии в машиностроении-2012"でAK-12が展示された。ここでは、ズロービン技師がAK-12について「AK-12の開発は完全に現代のトレンドに沿ったものだ」と発言した[11]

2012年11月、イズマッシュは予備試験のため、モスクワにあるツニートチマッシにAK-12を送り、11月6日に試験場に到着した。この試験手順が終了しなければAK-12は量産体制に入らないと伝えられた。このころ、ズロービン技師はAK-12について「AK-12は既に量産可能で、すべての法執行機関の間で大きな関心を寄せている。」と発言している[12]

2013年9月、国防省はAK-12に対して設計の欠陥点を指摘し、採用を見送った。AK-12はデグチャレフ記念工場の開発した新型小銃A545に比べ信頼性、精度、また、人間工学的にも劣っていると判断された[13]。当時の下院議員、フランツ・アドゥモヴィッチは、AK-12には非常に高い技術的要求をすべきで、国防省は次期小銃への要求を改善するべきだと発言した[14]。また、この年にはイズマッシュはコンツェルン・カラシニコフ(以下カラシニコフ社)として統合された。

2015年2月21日、国防省は当時のラトニク計画の基本装備として、競合するA545に対し重量、コストが優れるとしてAK-12を選択した。しかし、同年4月には、A545の特性も鑑み基本装備として選択した。つまり、どちらの銃が連邦軍に制式採用されるか決定していない[15][5]

2016年5月、AK-12を基にコンパクトかつ伸縮折り畳み式銃床を備えたカラシニコフ社の新商品、AK-400の存在が一般に報道された[16]。報道によるとカラシニコフ社は、2015年末にシークレットサービス主催の会議で政府機関向けに発表したとされる。カラシニコフ社はAK-400を、シークレットサービスや保安庁特殊部隊などの精鋭部隊に売り込んでいるとされる[17]

2016年9月、武器兵器の国際フォーラム「アルミヤ-2016」にて、AK-12は最新型の試作品を発表した。しかし、それまでに改善されたAK-74Mの欠陥が回帰しており、「カラシニコフ・セルシリーズ(AK-100番台の製品)とほとんど見分けがつかない」などと酷評されたが、現在に至るまでに改良品は発表されていない[18]

2017年8月20日、ラトニク計画の装備としての全てのテストが終了したと報道された。カラシニコフ社によると、連邦軍は主力小銃としてAK-12を採用する予定であるとされている[19]

バリエーション編集

カービン型のAK-12U、短機関銃型のPPK-12、狙撃銃型のSVK-12、軽機関銃型のRPK-16(分隊支援火器型)が計画されており、輸出型も同様である。民間市場へのモデルも検討されている[20]ほか、自己潤滑性のナノコンポジットコーティングの実験も行われている[20]

また、AK-12のモジュールを用いて口径銃身長などを変化させたバリエーションも考慮されている[21]

AK-15
AK-12の7.62x39mm弾を使用するバージョン。AK-15は、7.62x39mm弾を使用するAK-12の派生型であり、伸縮折り畳み式のストックピカティニー・レール、新型のマズルブレーキを装備している。

登場作品編集

ゲーム編集

ARMA 3
拡張DLCにて追加。
コール オブ デューティシリーズ
CoD:G
キャンペーンで主に連邦軍が使用する。マルチプレイでも使用可能。
CoD:AW
キャンペーン、マルチプレイに登場。
バトルフィールド4
『バレットフォース』
レインボーシックス シージ

出典編集

  1. ^ AK-12 Assault Rifle Information
  2. ^ Новый "калашников" сделали для одноруких солдат (The new "Kalashnikov"...)”. Izvestia (2011年11月25日). 2011年11月28日閲覧。
  3. ^ Ижевский автомат АК-12 примут на вооружение после испытаний // KP.RU
  4. ^ Ижмаш" официально представил новый автомат АК-12 topwar.ru
  5. ^ a b Зампред ВПК: Минобороны вооружится и АК-12, и автоматом Дегтярева
  6. ^ The Firearm Blog
  7. ^ Российская армия не отказывается от автоматов Калашникова - Сердюков
  8. ^ Руснаците най-сетне показаха новия „Калашников”
  9. ^ Начаты испытания первого опытного образца автомата Калашникова 5-го поколения с рабочим названием АК-12
  10. ^ Новый автомат «АК-12» был продемонстрирован МО РФ
  11. ^ НПО "Ижмаш" покажет АК-12 на форуме "Технологии в машиностроении-2012"
  12. ^ В России начинаются испытания новейшего автомата Калашникова
  13. ^ Минобороны отказалось от нового «калашникова»
  14. ^ Автомат АК-12 требует доработки
  15. ^ Минобороны выбрало автомат для "Ратника" - это новый "калашников" Ак-12
  16. ^ «Калашников» представил новое оружие
  17. ^ Российский спецназ вооружат новым секретным АК-400
  18. ^ Какой автомат станет главным для армии России
  19. ^ Новейший автомат АК-12 прошел все этапы опытно-войсковой эксплуатации
  20. ^ a b IZHMASH OJSC Official Site --- Официальный сайт группы предприятий "ИЖМАШ"”. 2012年4月7日閲覧。
  21. ^ Kalashnikov AK-12 assault rifle (Russia) Modern Firearms Assault Rifles

関連項目編集

外部リンク編集