AMX-30 AuF1は、フランスの155mm自走榴弾砲である。

AMX-30 AuF1 155mm自走榴弾砲
サウジアラビア軍のAMX-30 AuF1
基礎データ
全長 10.23m
全幅 3.1m
全高 3.17m
重量 43.5t
乗員数 4名
乗員配置 車長、砲手、装填手、運転手
装甲・武装
装甲 80mm~100mm
主武装 155mm GCT榴弾砲
副武装 12.7mm重機関銃M2×1挺
機動力
速度 60km/h
エンジン イスパノ・スイザ社製HS-110
液冷対向12気筒多燃料ディーゼル
680hp
懸架・駆動 トーションバー方式
行動距離 500km(ディーゼル燃料)
420km(ガソリン使用時)
出力重量比 hp/t
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開発 編集

同車は、フランス陸軍の1世代前の主力戦車AMX-30の車体とエンジンを流用して設計されており、AMX-30と比較して重量がやや重くなった分最高速度が若干下がっている。

1960年代末にフランス陸軍は新型の155mm自走榴弾砲の開発を開始し、1972年には試作1号車が完成し、1979年に実戦配備が始まった。

概要 編集

この自走砲は砲塔部分だけがGCTシステムとして設計されており、下の車体はAMX-30以外にもM1エイブラムスチャレンジャー1 / 2レオパルト2T-72など現存する全ての主力戦車の車両を流用することが可能である。

車体を選ばない代償として、砲塔旋回・仰俯角調整用発電機や照準装置など走行系統以外を全て砲塔に詰め込むため、砲塔が大きくなっている。

採用国 編集

フランス以外にもサウジアラビアイラクが採用しており、イラン・イラク戦争湾岸戦争で運用された。

  フランス

フランス陸軍は273両受領し、2020年時点で32両が現役。

  クウェート

18両

  サウジアラビア

63両

  イラク

1983年から1985年の間に86両が受領され保管されていた。

関連項目 編集