Adobe Shockwave(ショックウェーブ)は、かつてアドビが開発していた、音楽や動画などのマルチメディアデータを再生するプラグインソフトウェアである。旧称はMacromedia Shockwaveで、開発元はマクロメディアだった。

Adobe Shockwave Player
開発元 (マクロメディア→)
アドビ
最新版
12.3.5.205 [1] / 2019年4月9日 (5年前) (2019-04-09)(米国時間)
対応OS Windows, macOS, Mac OS 9
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト Adobe Shockwave Player home
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概要 編集

プラグインだけではなくデータ再生の技術を指すこともある。データ作成はオーサリングソフトDirectorが必要だが、再生に必要なプラグインのShockwave Playerフリーウェアとして配布されている。主にドット絵を使用した2D作品を制作できたが、対応ブラウザは最終的にInternet Explorerのみになってしまった。

類似技術のFlashに比較して多機能で、グラフィカルなゲームやチュートリアルなどに多用されたが、のちに動作の軽快さから多くがFlashに置換された。

雑記 編集

Shockwave.comでは本ソフトウェアを使用した作品も提供しており、2000年7月に開設されたshockwave.co.jpもゲームなどを提供していたが2009年1月31日にサービスを終了した。

アドビによれば、Shockwave Playerの普及率は2009年9月で54.5パーセント、12月で52.1パーセント、2010年3月でバージョン不明が51.7パーセント、バージョン11が43.1パーセントである。

Adobe Directorは2017年2月1日に、macOS版Shockwave Playerは2017年3月1日に提供を終了し、Windows版Shockwave Playerも2019年4月9日に提供を終了し、Shockwaveの個人向けサポートは全て終了した。法人向けは2022年の契約期間終了まで引き続きサポートが提供される[2]

最後までショックウェーブプレイヤーをブラウザ上で使用し続けた作品は事実上ぱんぞう屋のみであり、2017~2018年ごろまで新作が公開され続けたが、2019年ごろからブラウザ上ではなく、.exeプログラム上でブラウザーのランチャーを経由して起動するアプリケーションが登場したことで廃止された。

Shockwave 3D 編集

W3D (Web 3D) format
拡張子.w3d
MIMEタイプapplication/x-director
開発者Adobe Systems
種別Web向け3Dモデル形式

Shockwave 3DはIntelとの共同開発によって搭載されたShockwaveの3D機能であり[3][4]、この機能は3D Xtra extensionとして提供されていた[5]

Shockwave 3D向けのモデル形式としてW3D (Web 3D)形式 (.w3d) があり[6]、多くの3DCGソフトウェアがShockwave 3Dへのエクスポートに対応していた[7]

脚注 編集

  1. ^ Security update available for Adobe Shockwave Player
  2. ^ Adobe Shockwave のサポート終了”. Adobe (2019年2月25日). 2019年3月12日閲覧。
  3. ^ Macromedia Director 8.5 Shockwave Studio Now Available Animation World Network 2001年4月25日
  4. ^ Internet 3D Graphics Software Intel
  5. ^ ADOBE DIRECTOR BASICS (11.5) P.11 Adobe 2014年3月24日
  6. ^ Using ADOBE DIRECTOR 11.5 P.305-306 Adobe 2011年9月28日
  7. ^ 『Special Edition Using Director 8.5』 P.750 Gary Rosenzweig 2001年11月13日 ISBN 978-0789726674

外部リンク 編集