BOSS DS-1ディストーションコンパクトエフェクターのひとつ。発売元はローランドBOSSは同社下のブランディングである。

A Boss DS-1 distortion pedal

概要 編集

DS-1は、非常に単純な電気回路を有している [1] 。 予めバイポーラトランジスタの自己バイアス増幅回路でゲインを上昇させた後、オペアンプによる非反転増幅回路のフィードバック抵抗でゲインを可変にし、オペアンプの出力にクリッピング素子としてシリコンダイオードを用いている。クリッピングさせた出力信号のハイを落とす独特な回路構成のトーンコントロールにレベルが直結する。出力信号のコールドはグランドに落とさず、中間電位に落とされる。ディストーションの基本とも言えるオーソドックスな回路構成である。 この構造設計はProCo RATなどにも影響を与えた。トーンコントロールの設計は先発のファズであるBig Muffに似ている [2] 。構造としては、出力されるディストーションが可変増幅回路により生成される、それはダイオードが出力をショートさせることで激しく入力波形をクリップする仕様のものである。

モディフィケーション 編集

DS1をベースにした改造も広く行われている。有名な改造業者としてはアナログマンロバート・キーリーが挙げられる。

主な使用者 編集

ジョー・サトリアーニスティーヴ・ヴァイカート・コバーン等。

脚注 編集

  1. ^ BOSS DS-1回路図”. HomemadeFX( https://homemadefx.web.fc2.com/ ). 2016年1月28日閲覧。
  2. ^ The Big Muff π Page”. Kit Rae. 2016年1月28日閲覧。