BTR-40は、ソビエト連邦装甲兵員輸送車である。

BTR-40
BTR-40
基礎データ
全長 5m
全幅 1.9m
全高 1.83m
重量 5.3t
乗員数 2名
乗員配置 乗員2名、歩兵8名
装甲・武装
装甲 最大15mm
主武装 SGBM 7.62mm機関銃
機動力
速度 80km/h整地
10km/h(水上)
エンジン GAZ-40
直列6気筒液冷ガソリン
78hp
懸架・駆動 四輪駆動
行動距離 285km
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概要 編集

本車は、4輪トラックGAZ-63をベースとして1948年に開発が始まり、1950年に採用されて以降1960年まで製造された。

上部開放型の構造で、操縦士指揮官の他、歩兵8名が搭乗する。車体各部にはガンポートが設けられており、搭乗した歩兵の携行火器による乗車戦闘が可能。

BTR-152とともに1950年代ソビエト連邦軍装甲兵員輸送車の中核を成した。ハンガリー動乱で初めて実戦投入されている。

1960年代以降は、BTR-60BRDM-1といった後継車が登場したこともあって、制式装備からは外れていった。

運用国 編集

現在の運用国 編集

派生型 編集

BTR-40
初期生産型。
BTR-40A
ZPU-2を搭載した対空車両
BTR-40B
密閉型。乗員は2+6名。
BTR-40V
空気圧を車内から変えられるタイヤを採用。
BTR-40RH
化学偵察車
BTR-40ZhD
鉄道用タイヤを装備。試作品
55式装輪装甲車
中国ライセンス生産品。

参考文献 編集

  • 『ソビエト・ロシア戦闘車輌大系(下)』 ガリレオ出版、2004年

関連項目 編集