C-160 (航空機)
C-160 トランザール
C-160 トランザール (C-160 Transall) は、フランスと西ドイツ(当時)が共同開発した輸送機。トランザールの名は、フランスと西ドイツの企業が共同出資して設立したトランスポルト・アリアンツ (Transport Allianz) 社の省略に由来する。
当初は、フランス空軍の輸送機ノール ノラトラの代替として考案され、1963年2月25日に試作機が初飛行した。フランス空軍に納入されたC-160は、空中給油や情報収集など幅広い任務に運用され、湾岸戦争にも参加した。1972年までアエロスパシアルとメッサーシュミット・ベルコウ・ブロームによって生産が続けられた。本機は25年以上運用されたため耐用年数に近づきつつあり、南アフリカ共和国ではすでに退役している。
運用国編集
派生型編集
- C-160
- 原型機。
- C-160A
- 前期生産型。
- C-160Z
- 南アフリカ共和国仕様のA型。
- C-160NG
- 後期生産型。燃料タンクの容量を増加し、空中給油装置を設置するなどして航続距離を伸ばしている。フランス空軍とインドネシアの民間航空会社が購入。
- C-160AAA
- 機首と尾部にレドームをつけた早期警戒機。計画のみ。
- C-160S
- 洋上対潜哨戒機。計画のみ。
- C-160 アスタロット
- 通信中継機。
- C-160G ガブリエル
- ECM訓練専用機。
- C-160R
- F型とNG型に延命プログラムを施したもの。