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CAロサリオ

曖昧さ回避 「CAロサリオ・セントラル」とは異なります。

クルブ・アトレティコ・デル・ロサリオ（西: Club Atlético del Rosario）は、アルゼンチンのサンタフェ州ロサリオを拠点とするスポーツクラブ。ラグビーチームが特に有名である。トルネオ・デ・ラ・URBAに所属。通称はアトレティコ・デル・ロサリオ。

CAロサリオ
正式名称 Club Atlético del Rosario
ユニオン ブエノスアイレスラグビー協会 (URBA)
ロサリオラグビー協会 (URR)
愛称 Plaza Jewell または Plaza
創設年 1867年
本拠地 アルゼンチンの旗 ロサリオ
グラウンド プラサ・ジュエル（英語版）
収容人数 4,000
所属リーグ トルネオ・デ・ラ・URBA
ファースト
ジャージ
セカンド
ジャージ
公式サイト
atleticodelrosario.club
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概要 編集

1867年にロサリオ・クリケット・クルブとして創設。1864年創設のブエノス・アイレスCRC[注 1]と並び、アルゼンチンで最も歴史のあるスポーツクラブとして認知されている。当初はクリケットをプレーしていたが、次第にラグビーやサッカーに競技種目を拡大していき、それに伴い1884年にクラブ名をロサリオ・アトレティック・クルブに改称した。現在の名称はスペイン語のクルブ・アトレティコ・デル・ロサリオ。

1899年にはブエノス・アイレスFC、ローマスAC、ベルグラーノACなどと共に、現在のアルゼンチンラグビー協会（UAR）の前身となるリバープレートラグビー協会（River Plate Rugby Union）を設立した。他にも、現在のロサリオサッカー協会（スペイン語版）の前身となるリーガ・ロサリーナ・デ・フットボール（Liga Rosarina de Football[注 2][1][2]）やロサリオラグビー協会（Unión de Rugby de Rosario）など、数多くの競技協会の創設メンバーとして知られている。ブエノスアイレスラグビー協会（URBA）とロサリオラグビー協会（URR）の設立に携わった経緯から、特例的に両協会のメンバーに名を連ねている。

本拠地は1889年開設のプラサ・ジュエル（英語版）で、アルゼンチン最古の競技場である[3][4]。このグラウンドおよび施設はCAロサリオのシンボルにもなっており、「プラサ・ジュエル」（または単に「プラサ」）は同クラブを指す代名詞としても使用される。

歴史 編集

 
1884年のロサリオAC（アルゼンチン最古のラグビーチーム写真）

[5][6][7][8][9][10][11]

1867年3月27日、アルゼンチン中央鉄道（スペイン語版）のロサリオ-コルドバ線の建設に従事していたイギリス人労働者によってロサリオ・クリケット・クルブ（現在のCAロサリオ）が創設された。1877年にはブエノス・アイレス・クリケット・クルブ[注 1]との最初の試合を行った。その後、競技種目の拡大に伴い1884年にロサリオ・アトレティック・クルブに改称された。

1886年6月29日[注 3][5][12]、ブエノス・アイレスFC[注 1]をロサリオに迎えてラグビーの試合を行った。この試合は、アルゼンチンにおける最初のクラブチーム同士によるラグビーの試合であると認知されている。

1889年8月30日、現在も使用している本拠地のプラサ・ジュエル（英語版）が開設された。

1892年、クラブカラーとしてワインレッドと水色が採用された。この配色は現在まで受け継がれている。

1899年、ブエノス・アイレスFC、ローマスAC、ベルグラーノACなどと共に、現在のアルゼンチンラグビー協会（UAR）の前身となるリバープレートラグビー協会（River Plate Rugby Union）を設立した。同年に創設されたリバープレートラグビー協会選手権（トルネオ・デ・ラ・URBAの前身）には初年度から参加しており、第1回大会となった1899年に準優勝を遂げると、1905年-1906年には2連覇を達成した。1910年代後半にCAサン・イシドロ（CASI）が台頭してくるまでは、リーグ創設メンバーでもあるブエノス・アイレスFC、ローマスAC、ベルグラーノAC、CAロサリオの4クラブでタイトルをほぼ独占した。

1913年を最後に一度はリーグを脱退したが、その後も1934年-1944年、1951年-1955年、1983年-現在に至るまでトルネオ・デ・ラ・URBAに参加している。

1928年8月14日、ウニベルシタリオ（英語版）、ヒムナシア・イ・エスグリマ（英語版）、ニューウェルス・オールド・ボーイスなどと共にサンタフェラグビー協会（1932年にアルゼンチンリトラルラグビー協会（URLA）、1953年にロサリオラグビー協会（URR）に改称）を設立した。1929年に開始したサンタフェラグビー協会選手権（トルネオ・レヒオナル・デル・リトラルの前身）では初年度から優勝を重ねていった。

1956年からはトルネオ・デ・ラ・URBAに出場せず、ロサリオラグビー協会選手権のみに出場した。1973年から1985年にかけて13シーズン連続優勝[注 4]を達成するなど、大会初年度の1929年から1985年までの間に27回の優勝を記録した。

1983年、トルネオ・デ・ラ・URBAに復帰した。下位リーグからの再出発となったが、1987年には1部リーグ復帰を果たした。1986年以降はトルネオ・デ・ラ・URBAに専念するため、ロサリオラグビー協会選手権には出場していない。

1986年には、国内ラグビー100周年を祝して、ブエノス・アイレスCRC（ブエノス・アイレスFCの後継チーム[注 1]）との記念試合が行われた。

1996年、トルネオ・デ・ラ・URBAにおいてインドゥ・クルブと優勝を分け合い、1935年以来となる61年ぶり4回目の優勝を果たした。

2000年、トルネオ・デ・ラ・URBAの決勝で延長戦の末に35-32でCASIに勝利して、5回目の優勝を果たした。

タイトル 編集

国内タイトル 編集

歴代所属選手 編集

「Category:CAロサリオの選手」も参照

ラグビー以外の競技 編集

サッカー 編集

 
1902年のタイ・カップで優勝したサッカーチーム

[13]

CAロサリオはロサリオにおけるサッカーの草分け的存在である。アルゼンチンサッカー協会（AFA）が主催するプリメーラ・ディビシオンには、リーグ創設2シーズン目となる1894年にブエノスアイレス以外のチームとして初めて参加し、ローマスACに次ぐ2位の成績を収めた。しかし同リーグへの参加は結局この1シーズンのみであった[14]。

国際大会は、ウルグアイのクラブチームとの国際カップ戦であるタイ・カップに1900年の第1回大会から出場。1902年の大会では、決勝でアルムニAC相手に引き分け再試合で3戦目までもつれ込む死闘（3試合とも延長戦）を演じた結果、初優勝を飾った。その後、1904年、1905年の大会も制した[15][16]。

1905年3月30日、ロサリオ・セントラル、ニューウェルス・オールド・ボーイス、アトレティコ・アルヘンティーノ（英語版）と共に、リーガ・ロサリーナ・デ・フットボール（Liga Rosarina de Football[注 2][1][2]）を創設した。CAロサリオは創設メンバーの一員として、大会初年度の1905年からサッカーチーム解散前の1916年まで出場し続けた。1917年、プラサ・ジュエル（英語版）でロサリオ・セントラルとニューウェルス・オールド・ボーイスのサポーター同士による暴動が発生したのを契機に、CAロサリオはサッカーチームを解散した。

その後、リーガ・ロサリーナ・デ・フットボールはアルゼンチンサッカーのプロ化に伴い1930年に解散し、代わってロサリオサッカー協会（スペイン語版）が後継団体として設立された。

タイトル 編集

脚注 編集

[脚注の使い方]

注釈 編集

  1. ^ a b c d ブエノス・アイレス・クリケット・クルブ（1864年創設のクリケットクラブ）とブエノス・アイレスFC（1886年創設のラグビークラブ）が1951年に合併してブエノス・アイレスCRCとなった。
  2. ^ a b アルゼンチンサッカー協会の公式サイトではLiga Rosarina de Football（リーガ・ロサリーナ・デ・フットボール）、ロサリオサッカー協会の公式サイトではLiga Rosarina de Fútbol（リーガ・ロサリーナ・デ・フトボル）の表記が見られる。
  3. ^ CAロサリオの公式サイトなどの文献には6月29日と記載されているが、ブエノス・アイレスCRC（ブエノス・アイレスFC）の公式サイトには7月29日と記載。
  4. ^ 1985年はジョッキー・クルブ・デ・ロサリオと両チーム優勝。
  5. ^ a b c d e 両チーム優勝

出典 編集

  1. ^ a b “El fútbol del Interior está viviendo una de las etapas más inclusivas y de mayor participación”. アルゼンチンサッカー協会 (2021年10月13日). 2023年1月15日閲覧。
  2. ^ a b “Hacemos memoria: Hoy 1905”. ロサリオサッカー協会 (2014年7月22日). 2023年1月15日閲覧。
  3. ^ “Plaza Jewell Aniversario 150 Años - 1867/2017”. 公式サイト (2017年3月27日). 2023年1月15日閲覧。
  4. ^ “La memoria viva del deporte”. 公式サイト (2015年4月28日). 2023年1月15日閲覧。
  5. ^ a b Haciendo historia desde 1867 公式サイト
  6. ^ UNION / HECHOS HISTORICOS Unión Argentina de Rugby
  7. ^ HISTORIA DE LA URBA Unión de Rugby de Buenos Aires
  8. ^ Atletico del Rosario - Team History The Rugby Archive
  9. ^ “1967. 100 AÑOS DEL CLUB ATLÉTICO DEL ROSARIO”. El Gráfico (2018年12月12日). 2023年1月15日閲覧。
  10. ^ “Plaza Jewell, el club donde nació el deporte rosarino, cumple hoy 145 años”. La Capital (2012年3月27日). 2023年1月15日閲覧。
  11. ^ Club Atlético del Rosario- Clubes Son Amores Programa 14 Santa Fe Canal
  12. ^ HISTORIA ブエノス・アイレスCRC
  13. ^ “Tricampeón rioplatense”. Clarín.com (2014年11月25日). 2023年1月15日閲覧。
  14. ^ “Argentina: 1ra. División 1894”. Historia y Fútbol (2008年11月19日). 2023年1月15日閲覧。
  15. ^ “Cuando el Rosario Athletic salió campeón ... de fútbol”. CIHF (2014年4月18日). 2023年1月15日閲覧。
  16. ^ “¿CUÁL FUE EL PRIMER CAMPEÓN INTERNACIONAL DEL INTERIOR?”. El Gráfico (2018年7月27日). 2023年1月15日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集

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