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CATOBAR(Catapult Assisted Take Off But Arrested Recovery、キャトーバー)は航空母艦上に装備される装置の一形式。搭載航空機の発艦と着艦を助けるためにカタパルトアレスティング・ワイヤー両方を使う形式とそれらの装置のことをさす。なお、着艦時に使用するアレスティング・ワイヤーのみを装備し、発艦時は航空機のSTOL性能とスキージャンプ式飛行甲板に頼る方式の航空母艦も存在し、これはSTOBARとよばれる。

カタパルトは垂直離陸や短距離離陸が可能な航空機、つまりヘリコプターSTOVL機には必要ではないが、離陸時に滑走することで離陸に必要な速度を得る従来型航空機では、空母の狭い滑走スペースを補うためにカタパルトによる強い加速力は必須である。同様に、VTOL性能を有していない固定翼機は着艦時にも揚力を得るために、ある程度速い速度で飛行甲板に着艦してくる。そのため、狭い甲板上で確実に停止させるためのアレスティング・ワイヤーが必須である。これらを装備した状態や形式、または装置それ自体がCATOBARという単語で表現される。

カタパルト必須のジェット機艦載機として使用され始めた1950年からSTOVL機が実用化される1980年までの30年間は、航空母艦といえば世界各国のそのほぼすべてがCATOBAR装備のものであった。

2019年現在では、アメリカ合衆国フランスの2カ国だけがCATOBAR装備の原子力空母を保有しており、アメリカ海軍のニミッツ級およびジェラルド・R・フォード級、フランス海軍の「シャルル・ド・ゴール」である。

CATOBARの航空母艦編集

艦級 画像 建造数 推進 満載排水量 運用者 航空機 カタパルト
ニミッツ級   10 蒸気タービン 102,000トン   アメリカ海軍 F/A-18C/D
F/A-18E/F
EA-18G
C-2
E-2C/D
C-13-1 or C-13-2 蒸気式
ジェラルド・R・フォード級   1 100,000トン F/A-18E/F
F-35C
EA-18G
C-2
E-2C/D
電磁式
シャルル・ド・ゴール   1 40,600トン   フランス海軍 ラファール
E-2C
C-13-3 蒸気式

関連項目編集