CFBDSIR 1458+10

うしかい座の褐色矮星の連星

CFBDSIR 1458+10は、地球からうしかい座の方向に75光年離れた位置にある褐色矮星連星系である。

CFBDSIR 1458+10A
CFBDSIR 1458+10。 Aは左下、Bは右上。
CFBDSIR 1458+10。
Aは左下、Bは右上。
星座 うしかい座
分類 T型褐色矮星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  14h 58m 29.0s
赤緯 (Dec, δ) +10° 13′ 43″
距離 75.3 ± 7.8 光年
(23.1 ± 2.4 pc)
物理的性質
質量 0.024 ± 0.016 M
(25.1 ± 16.8 MJ)
スペクトル分類 T9.5
表面温度 540 ± 60 K
(270 ± 60 ℃)
色指数 (J-H) -0.32
色指数 (H-K) -0.45
年齢 10億~50億年
発見
発見日 2010年
発見者 カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡
他のカタログでの名称
CFBDSIR J1458+1013A
CFBDS 1458A
CFBDS J145829+101343A
Template (ノート 解説) ■Project
CFBDSIR 1458+10B
分類 T型 or Y型褐色矮星
軌道要素と性質
元期:J2000.0
Aからの平均距離 2.6 ± 0.2 AU
公転周期 (P) 40 ± 24 年
物理的性質
質量 0.0062 ± 0.0042 M
(6.5 ± 4.5 MJ)
スペクトル分類 >T10 or Y0
表面温度 370 ± 40 K
(100 ± 40 ℃)
明るさ(全波長 ~2.7×10-7 L
発見
発見日 2011年3月23日(公表日)
発見者 ケックII天文台
他のカタログでの名称
CFBDSIR J1458+1013B
CFBDS 1458B
CFBDS J145829+101343B
Template (ノート 解説) ■Project

発見 編集

CFBDSIR 1458+10は、2010年カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡によって発見された。初めは単独の褐色矮星であると考えられていたが、2011年ケックII天文台によって、2個の褐色矮星に分離された。

温度 編集

CFBDSIR 1458+10AとBのそれぞれの表面温度は超大型望遠鏡VLTによって測定され、Aは270℃、Bは100℃であると推定された。Bの100℃は、発見当時最も低温の褐色矮星であり、2012年現在でも、WISEPA J182831.08+265037.8の25℃に次ぐ低温である。

Bのスペクトル分類はT10型とされているが、WISE 1828+2650の発見で新たに制定されたY型に分類される可能性もある。質量は木星の6.5倍と、褐色矮星と言うよりは惑星に近く、表面に水の雲が存在する可能性もある。

出典 編集

関連項目 編集