CommonJS

サーバーサイドなどのウェブブラウザ環境外におけるJavaScriptの各種仕様を定めることを目標としたプロジェクト

CommonJSとは、サーバーサイドなどのウェブブラウザ環境外におけるJavaScriptの各種仕様を定めることを目標としたプロジェクトである。

歴史 編集

CommonJSプロジェクトは元々、2009年1月にMozillaのエンジニアKevin DangoorによりServerJSプロジェクトとして立ち上げられた[1]

What I’m describing here is not a technical problem. It’s a matter of people getting together and making a decision to step forward and start building up something bigger and cooler together.

— Kevin Dangoor[1]

2009年8月、プロジェクトはより広い範囲のAPIを対象とすることを示すために、現在のCommonJSへと改名された[2]。仕様の作成と採用はオープンプロセスで進められた。仕様は複数の実装が完了した後、最終的に確定とされた[3]CommonJSはECMAScriptの仕様を定めるEcmaインターナショナルのTC39グループとは直接関係はないが、TC39のメンバーの一部はCommonJSプロジェクトに参加している。[4]

2013年5月、Node.jsのパッケージマネージャーnpmの作者であるIsaac Z. Schlueterは、CommonJSはNode.jsにとって時代遅れになりつつあり、Node.jsの主要開発者はCommonJSから離れていると語った[5]

仕様 編集

CommonJSで定められた仕様としては以下のようなものがある[6] なおModuleとPromiseについては、後に2015年ECMAScript 6で標準規格が定められている。[※ 1]

現行 編集

  • Modules/1.0 (Modules/1.1で廃止)
  • Modules/1.1
  • Modules/1.1.1
  • Packages/1.0
  • Promises/B
  • Promises/C
  • System/1.0

提案 編集

  • Binary/B
  • Binary/F
  • Console
  • Encodings/A
  • Filesystem/A
  • Filesystem/A/0
  • Modules/Async/A
  • Modules/Transport/B
  • Packages/1.1
  • Packages/Mappings
  • Unit Testing/1.0

実装 編集

注釈 編集

  1. ^ CommonJSの仕様に近いが、CommonJSがそのまま採用されたわけではない。

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集