DHLファステストラップアワード
DHLファステストラップアワード(DHL Fastest Lap Award)とは、フォーミュラ1世界選手権(以下F1グランプリ)においてシーズン中最も多くのファステストラップを獲得したドライバーに贈られる賞である。別名は"最速ラップ賞"。
概要 編集
2007年に創設され、F1グランプリのチャンピオンシップの成績に関係なく選出され、シーズン最終戦が終了した後ドライバーに授与される。スポンサーはDHLで、同社はF1グランプリのオフィシャルロジスティクスパートナーとしてF1マシンやその他機材の輸送を委託されている。[1]
選考方法 編集
各レース毎にファステストラップを記録したドライバーに1ポイントが与えられ、ポイントが一番高いドライバーに賞が贈られる。2人以上のドライバーが同点で並んだ場合は2番目に速いラップタイムを記録した回数を比較し、それも同数の場合は3番目を比較して一人に絞り込むカウントバック方式がとられる。
歴代受賞者 編集
年 | ドライバー | チーム | マシン | ファステストラップ獲得数 |
---|---|---|---|---|
2007年 | キミ・ライコネン | フェラーリ | F2007 | 6 |
2008年 | キミ・ライコネン | フェラーリ | F2008 | 10 |
2009年 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル | RB5 | 3 |
2010年 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ | F10 | 5 |
2011年 | マーク・ウェバー | レッドブル | RB7 | 7 |
2012年 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル | RB8 | 6 |
2013年 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル | RB9 | 7 |
2014年 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | F1 W05 Hybrid | 7 |
2015年 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | F1 W06 Hybrid | 8 |
2016年 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | F1 W07 Hybrid | 6 |
2017年 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | F1 W08 EQ Power+ | 7 |
2018年 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | F1 W09 EQ Power+ | 7 |
2019年 | ルイス・ハミルトン[2] | メルセデス | F1 W10 EQ Power+ | 6 |
2020年 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | F1 W11 EQ Performance | 6 |
2021年 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | F1 W12 E Performance | 6 |
2022年 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | RB18 | 5 |
備考 編集
過去に4回カウントバック方式が適用されている。
- 2007年:ライコネンとフェリペ・マッサ。2番目のラップも3回で並んだ。
- 2009年:ベッテルとウェバー。
- 2010年:アロンソとルイス・ハミルトン。
- 2021年:ハミルトンとマックス・フェルスタッペン。
この賞を複数回受賞しているのはキミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテル、ルイス・ハミルトンの3人で、全員ドライバーズチャンピオンを獲得している。
参照 編集
- ^ [1]プレスリリース
- ^ “ドライバー・オブ・ザ・デー最多獲得はフェルスタッペン。ピットストップ・アワードもレッドブル・ホンダが制す”. autosport web (2019年12月4日). 2019年12月16日閲覧。