デューダ

日本の雑誌
DODAから転送)

dodaデューダ)は、パーソルキャリア(旧・学生援護会→インテリジェンス)が運営する大手転職情報サイトおよび転職に関連したサービスを展開するブランドである。パーソルキャリアの前身である学生援護会が発行していた転職情報誌を起源としている(その前身も含め後述)。

概要 編集

リクナビNEXTや[en]社会人の転職情報と同じく、求人広告に「直接応募」し、採用企業の人事担当者と直接やりとりする従来型の転職サイトである。一方で、キャリアコンサルタントが人事担当者との仲介役を担い、転職相談や非公開を含む求人紹介を行う転職支援型も利用できる点で、他社との差別化を図っている。 また、就活サイトの方も、近年メジャー化しつつある逆求人型のダイレクトリクルーティングサービスとなっており、リクナビマイナビと差別化を図っている。

略歴 編集

元々デューダは転職情報誌(それ以前にあった「週刊求人タイムス=Q-tai」をリニューアルする格好で1989年創刊)であった。当初はDÖDAで後にÖはOに変更された。なお、DÖDAとはスウェーデン語で「殺害する、殺す、虐殺する、暗殺する」 などという意味であったため、不適切だとして改名を余儀なくされた。当初はウムラウトでないDODAというタイトルのついたパロディ雑誌も存在したが、その後パロディではあり得ない形になった。

創刊当初から積極的にテレビCMを流すなどして知名度を上げ、転職することを意味する「デューダする」という言葉も生まれた。

雑誌媒体としては学生援護会が編集・発行していたが、その後2006年7月、インテリジェンスと学生援護会の合併に伴い、インテリジェンスが編集・発行することとなった。情報誌としての全国各地のデューダは順次休刊され、最後まで残っていた中部版も2009年5月に休刊した。

2010年10月にブランドスローガン「いい転職が、未来を変える。」を掲げ、ブランドカラーやロゴが刷新される。

また、これまで本格展開をしていなかった新卒採用領域には、2017年7月にベネッセホールディングスとの合弁会社であるベネッセi-キャリアが「DODAキャンパス」の名称でサービス導入され、同年9月より本格展開している[1]

2018年10月にリブランディングされ、ブランドスローガンを「はたらく今日が、いい日に。」に改められ、派生サービスを含めたブランドロゴも大文字表記の「DODA」から小文字表記の「doda」となり、ブランドカラーも紺から「doda blue」と呼ばれる明るめの青に変え、末尾の「a」には「気づき」を表す「Wake Symbol」も記された[2]

2022年10月には、ハイクラス向け転職サービス「iX(アイエックス)」が「doda X(デューダエックス)」に名称を改め、「doda」のサブブランドとして組み込まれた[3]

コマーシャル 編集

テレビCMとしては、雑誌創刊直後から数年間、イッセー尾形大地康雄がさまざまなシチュエーションで繰り広げるコント仕立てのものが放送され、その後細川俊之沢田研二尾美としのりとCMキャラクターは変遷を続け、萩本欽一坂上二郎の「コント55号」が、往年の舞台コント風に再現したバージョンは評判を呼んだ。曲には「一週間」や「草競馬」の替え歌が使われた。

週刊求人タイムス時代の1983年にはCM中で流された「いとまきのうた」が話題を呼び、当時の人気テレビ番組『8時だョ!全員集合』では志村けんのギャグのネタになった。これをきっかけに1983年7月21日には日本コロムビアから、当時コロムビアゆりかご会のメンバーだった[4]斉藤誠(1976年8月8日生まれ[4]斎藤誠とは別人)をボーカルに起用したレコード「いとまきのうた」が発売された。型番はCK-692。A面は「いとまきのうた」(歌:斉藤誠、コロムビアゆりかご会)で、B面には「げんこつやまのたぬきさん」(歌:かおりくみこ、コロムビアゆりかご会)が収録された。レコード発売にあたり、原曲だけではレコード化するのに短すぎるため、コロムビアが「げんこつやまのたぬきさん」[注 1]で知られる香山美子小森昭宏に補作を依頼し、新たな詞と曲が追加された[5]

2007年1月、新庄剛志をイメージキャラクターに起用し、"イッシンジョーの都合でデューダしました”とテレビCMや交通広告など大々的なプロモーションを展開。

2011年11月、SUPER BUTTER DOGがリリースした最後のシングル楽曲である『サヨナラCOLOR』を使用したテレビCMを放送。

2014年7月、綾野剛を起用し、チャップリンマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの肉声をのせたテレビCMを放送。同CMは、放送批評懇談会主催の第52回ギャラクシー賞CM部門優秀賞、全日本シーエム放送連盟主催の第55回ACC CM FESTIVALフィルム部門ACCブロンズ賞を受賞。

2015年10月、前年に引き続き綾野剛を起用し、岡本太郎の肉声をのせたテレビCMを放送。

2016年10月、引き続き綾野剛を起用し、テレビCM「君だけのゴール」篇を放送。 CMの中ではビジネスマンの日々の仕事に対する葛藤をスポーツをモチーフにし、綾野剛が彼らをゴールへ導く存在として描かれている。

運営会社のパーソルキャリアへの社名変更を経た2017年7月、坂口健太郎清野菜名澤部佑を起用し、テレビCM「それぞれの転職」篇を放送。

2018年10月、「DODA」から「doda」へのリブランディングに伴い、深田恭子が「大人の進路担当 デューダ子」を演じるテレビCM「デューダ子、登場」篇を放送開始[6]

2020年11月12日、新ブランドメッセンジャーに林遣都を起用。同社サイト及び公式YouTubeチャンネルで動画「変えるなら、きっと今だ。」篇を公開[7]

2022年10月17日、ハイクラス人材サービス「doda X」の新CMとして小栗旬を筆頭に、野口聡一近藤麻理恵原晋とともに、自らの意思で選択し未来を選ぶことの大切さを放映[8]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 1973年にテレビ朝日の子供向け番組『とべとべパンポロリン』で放送された楽曲。わらべうたを原曲としている。

出典 編集

  1. ^ 学生生活の “学びがいきる就活”実現を。成長支援型キャリアサービス『DODAキャンパス』2017年7月5日より学生の先行登録スタート!~パナソニック株式会社、ヤフー株式会社をはじめ、契約企業は3,300社以上~』(プレスリリース)パーソルキャリア株式会社、2017年7月5日https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/service/2017/20170705_01/2022年11月10日閲覧 
  2. ^ 転職サービス「DODA」が「doda」へリブランディング歴史上、最も“はたらくに迷う時代”到来!? “はたらく”や転職のわからないに応えるブランドへ一新』(プレスリリース)パーソルキャリア株式会社、2018年10月15日https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/service/2018/20181016_03/2018年11月7日閲覧 
  3. ^ パーソルキャリアのハイクラス向け転職ブランド 「iX(アイエックス)」が「doda X(デューダエックス)」に名称変更 ハイクラス人材の「キャリアオーナーシップ実現」を支援するブランドを目指す』(プレスリリース)パーソルキャリア株式会社、2022年10月3日https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/service/2022/20221003_01/2022年11月10日閲覧 
  4. ^ a b 朝日新聞』1983年8月5日付東京朝刊、13頁
  5. ^ 読売新聞』1983年8月8日付夕刊、2版7頁。
  6. ^ 転職サービス「DODA」がリブランディング 新CMキャラクターの思わず相談したくなる「大人の進路担当 デュ-ダ子」に深田 恭子さんを起用』(プレスリリース)パーソルキャリア、2018年10月16日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000022215.html2018年11月1日閲覧 
  7. ^ 転職サービス「doda(デューダ)」新ブランドメッセンジャーに林遣都さんを起用 転職希望者の心情を描く新動画を dodaアドギャラリーにて公開!~11月23日(月)勤労感謝の日にあわせて、林遣都さんのインタビュー記事を追加公開予定~”. パーソルキャリア (2020年11月12日). 2020年11月12日閲覧。
  8. ^ パーソルキャリアのハイクラス転職サービス「doda X(デューダエックス)」の新ブランドメッセンジャーに小栗旬さんを起用 野口聡一さん、近藤麻理恵さん、原晋さんとともに、自らの意思で選択し、未来を選ぶことの大切さを新CMで伝えるPR TIMES・2022年10月17日掲載)

関連項目 編集

外部リンク 編集