DUBV-23は、フランスのシントラ-アルカテル(現在のタレス・アンダーウォーター・システムズ)社が開発した探信儀(アクティブ・ソナー)。5キロヘルツ級の低周波を使用する。また並行して、軽量版のDUBV-24可変深度ソナー型のDUBV-43も開発された[1]

DUBV-23
種別 探信儀(アクティブ・ソナー)
開発・運用史
開発国 フランスの旗 フランス
就役年 1967年
送振系
周波数 低周波数(4.9〜5.4 kHz)
音響出力 96 kW
パルス幅 4,30,150,700ミリ秒
ビーム幅 15度
送振方向 全周無制限
送受波器系
装備方式 円筒形アレイ
ステーブ数 48本
探知性能・その他諸元
探知距離 直接探知範囲:10–15 km (5.4–8.1 nmi)
精度 方位 1度
距離 150 yd (0.14 km)(±1%)
速度 0.4ノット (10kydスケール)または1ノット (30kydスケール)
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概要 編集

開発要求は1963年から1964年にかけて発出された。DUBV-23は1964年から1967年にかけて開発され、またDUBV-43も1969年に就役した。また、1977年には改良型のDUBV-23Dの試験が開始されたほか、1988年には、DUBV-43をもとに700メートルの深々度作戦に対応するとともに、新型の音響信号処理装置(UTCS)を付加するなどしたDUBV-43Cの開発も開始された[1]

DUBV-23の送振機においては、送受波器を48本のステーブとして配列しており、幅15度のビームを生成することができる。動作モードとしては、下記のようなものがある[1]

  • 全方向送信(ODT)
  • ストリップ捜索
  • セクター捜索
  • 聴音捜索
  • 広角攻撃
  • 直接攻撃(擬似サーチライト)

直接探知範囲のほか、収束帯(CZ)、海底反跳(ボトム・バウンス、BB)による長距離捜索にも対応するとされている。ただし、確率50%で探知できる距離については、深度61メートルの目標に対しては8,000 yd (7.3 km)、潜望鏡深度の目標に対しては14,000 yd (13 km)とされている。精度としては、測距で150 yd (0.14 km)(±1%)、測角で1度であり、また速力については、0〜10キロヤードのスケールの際には0.4ノット、0〜30キロヤードのスケールの際には1ノットの精度とされている。一方、DUBV-43は、周波数や動作モードはDUBV-23と共通であるが、送振機のステーブは24本に減らされた。また曳航速度は、DUBV-43Cでは4〜24ノットとされている[1]

搭載艦艇 編集

  フランス海軍

参考文献 編集

  1. ^ a b c d Norman Friedman (1997). The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Naval Institute Press. p. 584. ISBN 9781557502681. https://books.google.co.jp/books?id=l-DzknmTgDUC 

関連項目 編集