DWGdirect(ディーダブリュージー・ダイレクト)は非営利組織Open Design Alliance」(旧OpenDWG Alliance、以下ODA)が開発するソフトウェアライブラリである。

概要 編集

DWGdirectは、高い品質でDWGDXF、およびDGNの読み書きをサポートしているため、国内のCADベンダーが、自社製CADのDWG/DXF読み書きのエンジンとして採用する例も少なくない。ただし、ODAはDWGdirectについて、DWG/DXFの解析エンジンというよりは、AutoCADのために書かれたVBAを改変なしで動作させられる環境とみているようである。

ライブラリの配布は、ODAの会員になることが必要で、会員レベルによって配布には制限がある。

1998年2月、ビジオ社は複数のベンダーとともに、DWGファイル形式をオープン・スタンダードにするべく、OpenDWG Allianceを創立した。創立当初は、MarComp社の『AUTODIRECTライブラリ』を基にした『OpenDWG Toolkit/Viewkit』を配布していたが、2002年に、オブジェクト指向C++で新しく書かれたライブラリ『DWGdirect』を発表、新たなDWGの仕様を取り込みながら開発が続けられている。

ODAによって開発・配布されているライブラリを総じて『ODAライブラリ』と呼ぶ(DWGdirect、DWGdirectX、ADTdirect、C3Ddirect、DGNdirect、the OpenDWG Toolkit、the OpenDWG Viewkit、the OpenDWG Toolkit ActiveX Control)。

訴訟 編集

ODAが「OpenDWG」を商標登録したことにより、オートデスク社が、自身の商標である「DWG」に対する侵害であるとして裁判を起こした。その後、同社との和解により、「DWG」を使った名称が使えなくなったため、バージョン3.3のリリース日である2010年5月4日より、ライブラリのブランド名称を『Teigha』(ティーガ)に改めた。

外部リンク 編集