Don't Leave Me (B'zの曲)

B'zの曲
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Don't Leave Me」(ドント・リーヴ・ミー)は、日本音楽ユニットB'zの楽曲。1994年2月9日にBMGルームスより14作目のシングルとして発売された。

Don't Leave Me
B'zシングル
初出アルバム『The 7th Blues
B面 Mannequin Village
リリース
規格
ジャンル
時間
レーベル BMGルームス
作詞 稲葉浩志
作曲 松本孝弘
プロデュース 松本孝弘
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(3週連続、オリコン
  • 1994年2月度月間1位(オリコン)
  • 1994年3月度月間2位(オリコン)
  • 1994年度年間4位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング97位
  • B'z シングル 年表
    • Don't Leave Me
    • (1994年)
    The 7th Blues 収録曲
    Don't Leave Me
    (1)
    Sweet Lil' Devil
    (2)
    ミュージック・ビデオ(short ver.)
    「Don't Leave Me」 - YouTube
    テンプレートを表示

    概要 編集

    7thアルバム『The 7th Blues』からの先行シングル。

    このシングルから、松本の英語での表記が"TAKAHIRO MATSUMOTO"から現在の"TAK MATSUMOTO"に変更される[2][注釈 1]。また、本作から『love me, I love you』までは、それぞれ専用のB'zロゴマークが使われた。

    ジャケット写真は、ロサンゼルスから車で1時間ほど走らせた場所にあるドライレイクで撮影された[2]

    この頃は長期にわたるライブのためメディアへの露出が少なかった上に曲調がかなり暗い作品が目立ったため、このシングルのリリースの頃からB+U+Mを解体する『MOTEL』のリリースの時期までは「暗黒時代」と言われた(現在はメンバー自身も1994年を「暗黒時代」と呼んでいる)。

    8thシングル『LADY NAVIGATION』から7作連続で2週以上連続1位を獲得した。先行シングルにもかかわらず初動で79万枚を記録し、3作連続の初動70万枚越えとなり、2週目にはミリオンセラーとなる。B'zのシングルでは『LOVE PHANTOM』に次いで2番目の初動売上となり、累計売上も6番目のヒット曲である。

    第9回日本ゴールドディスク大賞でベスト5シングル賞を受賞した[3]

    収録曲 編集

    8cmCD
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・明石昌夫
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「Don't Leave Me」稲葉浩志松本孝弘
    2.「Mannequin Village」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:

    楽曲解説 編集

    1. Don't Leave Me
      前作「裸足の女神」までとは打って変わってブルース色を前面に出した曲。
      松本は「(『The 7th Blues』からの先行)シングルとして、今までの様なポップな曲も候補にはあったけど、そろそろ目先を変えたものが必要だと思うし、自分たちがいいと思った曲を敢えてシングルにした」と述べており、歌詞は過去を振り返る孤独な男を表現した内省的なものとなっている。
      PVは、ロサンゼルスの郊外にある荒野やハイウェイで撮影された[4]
      1994年3月11日放送の『ミュージックステーション』出演時は、『The 7th Blues』収録の「おでかけしましょ」と共に披露された[5]。また、この時から2人の立ち位置が変わり、稲葉が中央、松本が手前から見て右側と現在の立ち位置になっている。
      ライブではイントロが延長され、1番サビに入る前にテンポが下がり、アウトロではブルースハープの代わりに稲葉が高音シャウトを連発することが定番となっている。
      アルバムツアー『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues" <PART 1>』ではアンコールラストナンバー、 『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues" <PART 2>』ではオープニングナンバーとして演奏された。
    2. Mannequin Village
      歌詞は田舎を捨てた主人公が華やかな都会の暮らしに溺れ、自分を見失っていくという内容。間奏に早口の語りが入る。
      元々はこの曲のバックトラックに『The 7th Blues』収録の「闇の雨」のボーカルラインがそのまま乗っているデモが制作されていたが、結果として全く別のメロディーに差し替えられ完成、2つの曲として独立した。
      現在もアルバム未収録で、2nd beat中心に選曲されたマスト・アルバム『B'z The "Mixture"』リリース時のインタビューで、何故この曲が収録されなかったのかを聞かれた際に松本は「ああ、あったねそんなのも」とすっかり存在を忘れていた様子であった。
      B'zの楽曲においてこの曲と「哀しきdreamer」のみ、2017年に『B'z COMPLETE SINGLE BOX』が発売されるまでは8cmディスクでしか入手できない状態だった。
      『B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"〈PART1〉』以降暫く演奏されていなかったが、2005年に行われた『B'z LIVE-GYM 2005 "CIRCLE OF ROCK"』で約11年ぶりに演奏された。その際は、間奏の語りが稲葉とサポートメンバーの大田紳一郎によるラップに変更され、その部分の歌詞も新たに書き下ろされた。松本は、演奏した理由について「マニアの方達のリクエストにお応えして」と語っている。
      マネージャーの大河原氏のお気に入りの楽曲であることが会報で記されている。

    タイアップ 編集

    参加ミュージシャン 編集

    収録アルバム 編集

    Don't Leave Me

    ライブ映像作品 編集

    Don't Leave Me

    Mannequin Village

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ しかし、『The 7th Blues』の作曲のクレジットにはTAKAHIRO MATSUMOTOが使われている(プロデュースのクレジットにはTAKと表記)。

    出典 編集

    1. ^ 2月度「ゴールド・アルバム」他認定作品」『The Record』第413号、日本レコード協会、1994年4月1日、5頁。 
    2. ^ a b mfm II 2013, p. 135.
    3. ^ 第9回日本ゴールドディスク大賞 / Gold Disc Hall of Fame 9th|THE GOLD DISC”. 日本レコード協会. 2019年11月24日閲覧。
    4. ^ 青木優『B'z The Best XXV 1988-1998』(MUSIC VIDEOのライナーノーツ(初回限定盤に付属))VERMILLION RECORDS、2013年。 
    5. ^ 出演者ラインナップ|ミュージックステーション”. テレビ朝日 (1994年3月11日). 2019年11月24日閲覧。

    参考文献 編集