ELO2

エレクトリック・ライト・オーケストラのアルバム

ELO2』は、1973年に発表されたエレクトリック・ライト・オーケストラアルバム

ELO2
エレクトリック・ライト・オーケストラスタジオ・アルバム
リリース
録音 1972年5月-10月
ジャンル シンフォニック・ロック/プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ハーヴェスト・レコード (UK)/ ユナイテッド・アーティスツ (US)
プロデュース ジェフ・リン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 53位(米国)
  • 35位(英国)
  • エレクトリック・ライト・オーケストラ アルバム 年表
    エレクトリック・ライト・オーケストラ
    (1971年)
    ELO2
    (1973年)
    第三世界の曙
    (1973年)
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    タイトルにブレがあり、アメリカでは「Electric Light Orchestra II」という名前で発売された他、「ELO II」とする事もある。

    概要 編集

    演奏時間が長く、プログレッシブ・ロックを意識した作品が収録されている。特に「クイアマ」は彼らのキャリアの中でも最長の曲である。

    このアルバムの録音中にロイ・ウッドがバンドを脱退し、ウィザードを結成した。しかし「イン・オールド・イングランド・タウン」「フロム・ザ・サン・トゥ・ザ・ワールド」のチェロとベースは彼の演奏である(クレジットはされていない)。

    録音当初のタイトルは「The Lost Planet」であった。これは後に発売された30周年記念盤のディスク2のタイトルに転用された。

    収録曲 編集

    特筆のない曲は全てジェフ・リンの作品。

    A面

    1. イン・オールド・イングランド・タウン(ブギーNo.2) - "In Old England Town (Boogie No. 2)" – 6:56
      ロイ・ウッドがチェロとベースを弾いている。
    2. ママ - "Momma" – 7:03
      イギリス盤ではタイトルが「Mama」となっている。
    3. ロール・オーヴァー・ベートーヴェン - "Roll Over Beethoven"– 8:10
      チャック・ベリーのカヴァー。シングルカットされ、ELOの名を広く知らしめたヒット曲となった。このアルバムの録音以前にもコンサートのレパートリーであった。
      大胆にもベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調作品67をそのままイントロとして流用したり、間奏に弦楽三重奏の多重録音を多用したアレンジを施すなど、初期ELOの目指す方向性が強く打ち出されている。
      この曲のレコーディング現場に訪れたジョージ・マーティン[1]が微笑んで首を振ったという逸話がある。

    B面

    1. フロム・ザ・サン・トゥ・ザ・ワールド(ブギーNo.1) - "From the Sun to the World (Boogie No. 1)" – 8:20
      バラードパートとロックパート、ブギウギパートからなる楽曲。ロイ・ウッドがチェロとベースを弾いている。このアルバムで唯一ベスト盤「Afterglow」に収録されていない曲。
    2. クイアマ - "Kuiama" – 11:19
      ELOの楽曲では最長の演奏時間。
      歌詞は「一人の兵隊が、戦場で親を亡くした少女と話す。少女の親を殺したのはその兵隊である。」という物語となっており、ジェフの楽曲には珍しい社会的メッセージを含んでいる。シングルカットはなかったが、多くのベスト盤に収録されている。


    リマスター盤のボーナストラック

    1. "In Old England Town (Instrumental)" – 2:43
    2. "Baby, I Apologise" – 3:43
    3. "In Old England Town (Take 1, Alternate mix)" – 6:56
    4. "Roll Over Beethoven (Take 1)"– 8:15

    演奏者 編集

    脚注 編集

    1. ^ その時彼はウイングスの「死ぬのは奴らだ」をプロデュース中であった。