EVEシリーズ』(イヴ・シリーズ)は、姫屋ソフトのゲームブランドのシーズウェアが製作したアドベンチャーゲームシリーズ。

EVEシリーズ
開発元 シーズウェア
El Dia
発売元 シーズウェア
イマジニア
ゲームビレッジ
角川書店
タイレルラボラトリー
Red Flagship
1作目 EVE burst error
1995年11月22日
最新作 EVE ghost enemies
2022年6月30日
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概要 編集

1995年PC-9800シリーズ用ソフトとして第1作となる『EVE burst error』が発売。私立探偵・天城小次郎と国家エージェント・法条まりなの2人の主人公を交互に操作し物語を進行させる「マルチサイトシステム」が特徴の推理サスペンス調のアドベンチャーゲームである。本作はアダルトゲーム市場で大ヒットを記録し、1997年には家庭用ゲーム機のセガサターンに移植され、20万本近いセールスを達成するなど、アドベンチャーゲームの歴史に名を刻む。

以降シリーズ化され、『EVE The Lost One』(1998年)、『ADAM THE DOUBLE FACTOR』(1999年)、『EVE ZERO』(2000年)、『EVE The Fatal Attraction』(2001年)、『EVE new generation』(2006年)、『EVE rebirth terror』(2019年)とリリースされた。また、各ゲーム機などへの移植リメイク版が制作されており、特に1作目は『EVE burst error PLUS』(2003年PlayStation 2、以下PLUS)、『EVE』(2003年Windows)、『burst error EVE the 1st.』(2010年PlayStation Portable)、『EVE burst error R』(2016年PlayStation Vita)、『EVE burst error A』(2016年Windows)と数多い。

一方で、『EVE The Lost One』以降は、1作目の主要スタッフで企画・脚本・ゲームデザイン・プログラムを担当した剣乃ゆきひろ、キャラクターデザイン担当の田島直、音楽担当の梅本竜などはシーズウェアを退職しており、シリーズを重ねるたびに中核スタッフは変更されるようになった。ゲーム売り上げ面も第2作『EVE The Lost One』では前作を上回るも、以降は下降線をたどっていった。

また、シーズウェアブランドは2003年以降事実上活動が停止し、販売元のゲームビレッジ(ネットビレッジ)も『PLUS』の販売不振によりゲーム事業部が縮小された。2006年以降は角川書店から発売されている。なお、同シリーズの版権は他社へ移譲されたといわれていたが、2006年8月31日発売の『EVE new generation』(販売元角川書店、開発元F&C)には著作権者としてシーズウェアの名が記されている。

なお、本シリーズを題材にしたノベライズ本も出版されており、執筆者は『EVE The Lost One』のシナリオライターで後に直木賞受賞作家となる桜庭一樹(名義は山田桜丸)。

登場人物 編集

作品一覧 編集

ここでは各シリーズ作品とそのリメイク作、追加要素のある改題作のみ記述し、機種移植作や限定版・廉価版などは除外するものとするが、1作目に関しては追加要素の変移がいちじるしく、言葉通りの移植リメイクかの線引が非常に難しいため、シリーズの原点である原作のみ示す(詳しくは当該記事の各タイトル節にて参照のこと)。

ノベライズ 編集

  • イヴ・ザ・ロストワン(山田桜丸、1998年4月、扶桑社ISBN 4-594-02471-8
    自身がシナリオを書いた同名ゲームのノベライズ。
  • イヴゼロ The Beginning EVE(山田桜丸、2000年4月、ファミ通文庫ISBN 4-7577-0004-0
    オリジナルストーリー。
  • EVE TFA 亡き王女のための殺人遊戯(桜庭一樹、2001年9月、ファミ通文庫、ISBN 4-7577-0573-5
    オリジナルストーリー。
  • EVE burst error PLUS サヨナラキョウコ、サヨナラセカイ(桜庭一樹、2003年8月、ファミ通文庫、ISBN 4-7577-1547-1
    オリジナルストーリー。

コミカライズ 編集

外部リンク 編集