FIFA U-20女子ワールドカップ

FIFA U-20女子ワールドカップ: FIFA U-20 Women's World Cup)は、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、20歳以下のナショナルチームによる女子サッカー世界選手権大会である。偶数年に開催される。2002年の第1回大会は19歳以下の選手が出場するFIFA U-19女子世界選手権であったが、2006年の第3回大会から出場年齢制限が20歳以下に変更されてFIFA U-20女子世界選手権となり[1]2008年の第4回大会から大会名称がU-20女子ワールドカップに変更された[1]。これはFIFAが主催するナショナルチームによる世界選手権大会の名称を統一する措置によるものである。

FIFA U-20女子ワールドカップ
FIFA U-20 Womens-World-Cup.jpg
開始年 2002年
主催 FIFA
地域 世界
参加チーム数 16(本大会)
加盟国 AFC
CAF
CONCACAF
CONMEBOL
OFC
UEFA
前回優勝  日本(1回目)
最多優勝  アメリカ合衆国(3回)
 ドイツ(3回)
サイト 公式サイト
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第6回大会では開催地が当初の予定地であったウズベキスタンから日本へ変更されて開催された(後述)。第7回大会は2015 FIFA女子ワールドカップの開催国でもあるカナダで開催された[2]

歴史編集

2002年編集

女子ユース世代では初の世界選手権、2002 FIFA U-19女子世界選手権カナダで開催された。決勝戦はアルバート州エドモントンコモンウェルス・スタジアムで行われ、47,000人を超える観客が来場した[3]アメリカ合衆国が延長戦でのリンゼイ・タープリーの得点で1-0で開催国カナダに勝利し優勝した。カナダ代表のクリスティン・シンクレアが大会最優秀選手賞(ゴールデンボール)と大会得点王(ゴールデンシューズ、10得点)を獲得した[4]

2004年編集

2004 FIFA U-19女子世界選手権タイにて開催された。決勝戦はバンコク都内のラジャマンガラ・スタジアムで行われ、ドイツジモーネ・ラウデアーメラニー・ベーリンガーの得点で中国に勝利して初優勝した[5]ブラジル代表マルタが大会最優秀選手賞を[6]カナダ代表ブリタニー・ティムコが大会得点王を獲得した。

2006年編集

2006 FIFA U-20女子世界選手権は、ロシア国内にて8月17日から9月3日まで開催された。この大会から、FIFAは年齢の上限を従来の19歳から1歳上げて20歳とした。大会はモスクワ市内の3会場(ディナモロコモティフトルペド)にシチョルコヴォ市内のポドモスコヴィサンクトペテルブルク市内のペトロフスキーを加えた5会場にて行われた。

ロコモティフ・スタジアムにて開催された決勝戦は北朝鮮中国のアジア勢対決となり、 北朝鮮がキム・ソンヒのハットトリックを含む5得点を挙げて中国に勝利し初優勝した。準優勝した中国の馬暁旭が大会最優秀選手賞と大会得点王(6得点)を受賞した[7]

2008年編集

2008 FIFA U-20女子ワールドカップは「ワールドカップ」の名称が初めて大会名称に用いられた[1]大会であった。チリ国内にて11月20日より開催された同大会では、第1回大会優勝チームのアメリカと、前回大会優勝チームの北朝鮮による決勝戦となり、アメリカがシドニー・ルルーアレックス・モーガンの得点で2-1で勝利し優勝した[8]。ルルーが大会最優秀選手賞と大会得点王を受賞した。

2010年編集

2010 FIFA U-20女子ワールドカップは、ドイツ国内にて2010年7月13日から8月1日まで開催された。ビーレフェルト市内のビーレフェルダー・アルムBielefelder Alm)にて行われた決勝戦では、開催国ドイツとナイジェリアとの対決となり、ドイツがアレクサンドラ・ポップの得点を含む2得点で勝利し優勝した。ポップが大会最優秀選手賞と大会得点王を受賞した。

2012年編集

2012 FIFA U-20女子ワールドカップウズベキスタン国内での開催が決定していたが、施設等が規準に満たない等の理由により、FIFAは2011年12月に同国での開催を取りやめ、他国で代替開催する事を決定した[9]。代替開催地として挙げられた日本[9]国内で協議の末、翌2012年2月に日本での開催が正式に決定した[10][11][12]

東京都国立霞ヶ丘競技場にて行われた決勝戦は、前回大会優勝国のドイツと、2008年大会で優勝したアメリカとの対決となり、アメリカがキーリア・オーハイの得点で1-0で勝利し優勝した。準優勝したドイツのジェニファー・マロジャンが大会最優秀選手賞を、ベスト8に入った北朝鮮の金恩花が大会得点王を受賞した[13]

2014年編集

2014 FIFA U-20女子ワールドカップカナダ国内で2014年8月5日から8月24日まで開催された。決勝はモントリオールでドイツvsナイジェリアで行われ、ドイツが延長戦の末、1-0でナイジェリアを下して2大会ぶり3度目の優勝を飾った。得点王は7得点のナイジェリアのアシサト・オショアラが大会最優秀選手とのダブル受賞となった。

各大陸代表選出大会編集

大陸連盟(地域) 選出大会  
  AFCアジア
AFC U-19女子選手権
  CAFアフリカ
アフリカ U-20女子ネイションズカップ
CONCACAF U-20女子選手権
  CONMEBOL南米
U-20スダメリカーノ・フェメニーノ
OFC U-20女子選手権
UEFA U-19女子選手権

結果編集

開催年 開催国 決勝戦 3位決定戦 出場
国数
優勝 結果 準優勝 3位 結果 4位
1 2002年   カナダ   アメリカ合衆国 1 - 0 GG   カナダ   ドイツ 1 - 1 aet
(PK 4 - 3)
  ブラジル 12
2 2004年   タイ   ドイツ 2 - 0   中国   アメリカ合衆国 3 - 0   ブラジル 12
3 2006年   ロシア   北朝鮮 5 - 0   中国   ブラジル 0 - 0 aet
(PK 6 - 5)
  アメリカ合衆国 16
4 2008年   チリ   アメリカ合衆国 2 - 1   北朝鮮   ドイツ 5 - 3   フランス 16
5 2010年   ドイツ   ドイツ 2 - 0   ナイジェリア   韓国 1 - 0   コロンビア 16
6 2012年   日本   アメリカ合衆国 1 - 0   ドイツ   日本 2 - 1   ナイジェリア 16
7 2014年   カナダ   ドイツ 1 - 0 aet   ナイジェリア   フランス 3 - 2   北朝鮮 16
8 2016年   パプアニューギニア[14]   北朝鮮 3 - 1   フランス   日本 1 - 0   アメリカ合衆国 16
9 2018年   フランス[15]   日本 3 - 1   スペイン   イングランド 1 - 1
(PK 4 - 2)
  フランス 16
10 2020年   ナイジェリア 16

統計・記録編集

代表別通算成績編集

国・地域名
1   ドイツ 9 3 1 2 0 48 35 4 9 109 2.27 127 49 +78
2   アメリカ合衆国 9 3 0 1 2 47 31 9 7 102 2.17 101 31 +70
3   北朝鮮 7 2 1 0 1 36 25 1 10 76 2.11 90 47 +43
4   ナイジェリア 9 0 2 0 1 40 17 10 13 61 1.53 65 53 +12
5   日本 6 1 0 2 0 29 18 3 8 57 1.97 65 33 +32
6   フランス 7 0 1 1 2 34 17 6 11 57 1.68 58 39 +19
7   ブラジル 9 0 0 1 2 38 13 12 13 51 1.34 68 58 +10
8   中国 6 0 2 0 0 24 11 6 7 39 1.63 32 32 0
9   カナダ 7 0 1 0 0 26 11 2 13 35 1.35 51 43 +8
10   韓国 5 0 0 1 0 20 9 2 9 29 1.45 28 27 +1
11   メキシコ 8 0 0 0 0 27 7 4 16 25 0.93 39 70 -31
12   イングランド 5 0 0 1 0 20 5 8 7 23 1.15 29 32 -3
13   スペイン 3 0 1 0 0 13 7 1 5 22 1.69 23 18 +5
14   ニュージーランド 7 0 0 0 0 22 5 4 13 19 0.86 25 44 -19
15   ガーナ 5 0 0 0 0 15 4 3 8 15 1.00 13 27 -14
16   スウェーデン 2 0 0 0 0 7 3 2 2 11 1.57 13 9 +4
17   オーストラリア 3 0 0 0 0 11 3 2 6 11 1.00 18 20 -2
18   ノルウェー 2 0 0 0 0 7 3 0 4 9 1.29 12 17 -5
19   ロシア 2 0 0 0 0 8 2 3 3 9 1.13 11 16 -5
20   コロンビア 1 0 0 0 1 6 2 1 3 7 1.17 7 6 +1
21   オランダ 1 0 0 0 0 4 2 0 2 6 1.50 7 7 0
22   アルゼンチン 3 0 0 0 0 9 1 1 7 4 0.44 7 34 -27
23   デンマーク 1 0 0 0 0 4 1 0 3 3 0.75 5 12 -7
24   パラグアイ 2 0 0 0 0 6 1 0 5 3 0.50 3 22 -19
25   イタリア 2 0 0 0 0 6 0 2 4 2 0.33 4 12 -8
26   ハイチ 1 0 0 0 0 3 0 0 3 0 0.00 3 6 -3
27   チリ 1 0 0 0 0 3 0 0 3 0 0.00 3 8 -5
28   ベネズエラ 1 0 0 0 0 3 0 0 3 0 0.00 3 9 -6
29   フィンランド 2 0 0 0 0 6 0 0 6 0 0.00 5 19 -14
30   チャイニーズタイペイ 1 0 0 0 0 3 0 0 3 0 0.00 1 15 -14
31   コスタリカ 2 0 0 0 0 6 0 0 6 0 0.00 4 19 -15
32   コンゴ民主共和国 2 0 0 0 0 6 0 0 6 0 0.00 2 19 -17
33   タイ 1 0 0 0 0 3 0 0 3 0 0.00 0 18 -18
34   パプアニューギニア 1 0 0 0 0 3 0 0 3 0 0.00 1 22 -21
35   スイス 3 0 0 0 0 9 0 0 9 0 0.00 3 33 -30
  • データは2018年大会終了時点
  • 太字は優勝経験のある国・地域で、太数字は最多記録
  • 国・地域名は現在の名称で統一した
  • 順位は通算勝点の多い順で、通算勝点が同数の場合は1試合あたりの平均勝点が多い方を、それも同数の場合は得失点差の優れた方を、得失点差も同数の場合は総得点の多い方を上にした
  • PK戦で決着がついた試合は記録上引分となる

優勝回数編集

回数 国名
3回   アメリカ合衆国 2002,2008,2012
  ドイツ 2004,2010,2014
2回   北朝鮮 2006,2016
1回   日本 2018

表彰編集

開催年・国 ゴールデンボール ゴールデンシューズ ゴールデングローブ フェアプレー賞
受賞者 受賞者 得点数 受賞者 受賞国
2002 カナダ   クリスティン・シンクレア   クリスティン・シンクレア 10   日本
2004 タイ   マルタ   ブリタニー・ティムコ 7   アメリカ合衆国
2006 ロシア   馬暁旭   馬暁旭 5   ロシア
2008 チリ   シドニー・ルルー   シドニー・ルルー 5   アリッサ・ニーハー   アメリカ合衆国
2010 ドイツ   アレクサンドラ・ポップ   アレクサンドラ・ポップ 10   ビアンカ・ヘニンジャー   韓国
2012 日本   ジェニファー・マロジャン   金恩花 7   ラウラ・ベンカルト   日本
2014 カナダ   アシサト・オショアラ   アシサト・オショアラ 7   マイケ・ケンパー   カナダ
2016 パプアニューギニア   杉田妃和   上野真実 5   ミレーヌ・シャヴァス   日本
2018 フランス   パトリシア・ギハーロ   パトリシア・ギハーロ 6   サンディー・マクイバー   日本

出典編集

  1. ^ a b c 4. FIFAa U-20女子ワールドカップ チリ 2008 (PDF) JFA公式サイト 2012.9.9 10:30 (UTC) 閲覧、p.1
  2. ^ FIFA Women’s World Cup Canada 2015™ Host Cities unveiled (英語) FIFA公式サイト 2012.5.4付ニュースリリース
  3. ^ Match Report Canada - USA (英語) FIFA公式サイト 2012.9.9 10:59 (UTC) 閲覧
  4. ^ FIFA U-19 Women's World Championship Canada 2002 Awards (英語) FIFA公式サイト 2012.9.9 11:03 (UTC) 閲覧
  5. ^ Germans brush aside idealess China for U-19 title (2:0) (英語) FIFA公式サイト 2012.9.10 10:45 (UTC) 閲覧
  6. ^ FIFA U-19 Women's World Championship Thailand 2004 Awards (英語) FIFA公式サイト 2012.9.10 10:43 (UTC) 閲覧
  7. ^ FIFA U-20 Women's World Championship Russia 2006 Awards (英語) FIFA公式サイト 2012.9.21 13:28 (UTC) 閲覧
  8. ^ Match Report Korea DPR - USA (英語) FIFA公式サイト 2012.9.21 13:42 (UTC) 閲覧
  9. ^ a b New host for the 2012 FIFA U-20 Women’s World Cup (英語) FIFA公式サイト 2011.12.18付ニュースリリース
  10. ^ “女子U―20W杯、日本で今夏に…被災地が候補”. 読売新聞. (2012年2月8日). http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/nadeshiko/news/20120208-OYT1T00996.htm 2012年2月8日閲覧。 [リンク切れ]
  11. ^ U-20女子W杯日本開催へ、政府が承認 サンケイスポーツ 2012年2月8日閲覧
  12. ^ FIFA U-20女子ワールドカップ、日本開催決定 日本サッカー協会プレスリリース 2012年2月8日閲覧
  13. ^ Marozsan a winner despite defeat (英語) FIFA公式サイト 2012.9.8付ニュースリリース
  14. ^ 2022 FIFA World Cup to be played in November/December”. FIFA (2015年3月20日). 2015年3月21日閲覧。
  15. ^ France to host the FIFA Women’s World Cup in 2019 - 2015年3月19日 FIFA

関連項目編集

外部リンク編集