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GIMP(ギンプ、ジンプ、GNU Image Manipulation Program)は、GNU GPL の下で配布されているビットマップ画像編集・加工ソフトウェア(ペイントソフト)。

GIMP
The GIMP icon - gnome.svg
GIMP 2.10.jpg
GIMP Ver.2.10のスクリーンショット
開発元 The GIMP Development Team
初版 1996年1月 (1996-01)
最新版 2.10.8 - 2018年11月8日(37日前) (2018-11-08[±]
最新評価版 [±]
リポジトリ gitlab.gnome.org/GNOME/gimp
プログラミング言語 CGTK+
対応OS クロスプラットフォーム
対応言語 多言語
サポート状況 開発中
種別 ラスターグラフィックエディタ
ライセンス GPL
公式サイト www.gimp.org
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目次

概要編集

 
GNOMEにおけるブラシダイアログ
 
レイヤー、チャンネル、パスという3つのドックとタブを持つダイアログのアニメーション
 
GIMP 2.2.8 をmacOSの X11.app 環境下で実行中

GIMPは1995年に Spencer Kimball と Peter Mattis が開発を始めた。

フリーソフトでありながら有料のグラフィック編集ソフトウェアと比べても遜色のないレベルの機能を備えている。レイヤー、トーンカーブ、ヒストグラム、画像の形状からの切り抜き、ブラシエディタ、パスの編集、多種多様なプラグインなどに加え、モザイク編集や、アニメーション合成(GIFアニメーション)を行うなどといったフィルタ機能も数多く備えており、これ一つで、コンピュータ上のほとんどの画像編集は行える。しかし多機能性を外部プラグインやスクリプトなどに頼っているため起動時の読み込み量が多く、時間がかかる。

もともとウェブ用のグラフィック編集を想定して開発されたソフトウェアであるため、CMYKカラーをネイティブサポートしていない[1]など、本格的な印刷業務には向いていないという面もある。

基本的には、パレット上のツールボックスから機能を選択して画像の編集を行うというオーソドックスなソフトウェアだが、SDIで、かつ、いくつもボックスを持つなど、長らくインターフェイスに癖があった。しかし、2.6からはユーティリティウィンドウが実装され、今までのツールボックス等のウィンドウを、一つの親ウィンドウで管理できるようになり、2.8からはすべてを一つのウインドウに統合する「シングルウインドウモード」が実装された。

対話的な使い方の他にもSchemeを使った「Script-Fu」を用いてスクリプトを作り自動化することができる。なお、Script-Fuの名はカンフー (Kung-fu) からきている。現在ではPerlPythonTclRubyなどの言語でスクリプトを書く環境もある。このスクリプト処理は完全に非対話的な自動処理も書ける。ImageMagickの方が簡単にすばやく自動化処理を行えるが、GIMPの方がはるかに強力な画像編集機能を使える。

カラーマネジメント対応については、バージョン2.4より作業中の画像に対してカラープロファイルの割り当て(埋め込み)が可能になったほか、プロファイルが埋め込まれた画像のカラーを適切に画面上で確認するための仕組みが整備された[2]。同様に、CMYK出力時の色味をシミュレートするソフトプルーフの機能も提供されている。カラープロファイルが埋め込まれた画像ファイルの読み込み・保存は、各形式に対応するプラグインの実装に依存しており、従来よりJPEG、TIFF、PNG形式でサポートされていた。バージョン2.4以降はカラーマネジメント関連機能の整備に伴い、ネイティブ形式である XCF形式でもサポートされるようになった。

GIMPはX Window System向けに制作され、多くのデスクトップ向けUnix系OS上ではデフォルトで同梱されている。現在はWindows版やmacOS版も利用可能である。macOS版はバージョン2.8.2からmacOSにネイティブ対応し、X11環境が不要になった。開発元の The GIMP Team は公式のバイナリを提供せず、各プラットフォーム向けのバイナリ配布は有志の手によって行われている[3]

GTK+は本来はGIMPのために制作されたライブラリでありGIMPの一部だったが、ここから派生して現在では広く使われるGUI向けのライブラリになっている。

gettextの仕組みを使って多言語対応している。

歴史編集

  • 1996年1月 - 最初の公式リリースとなる GIMP 0.54 がリリースされた[4]
  • 1998年6月2日 - 最初の正式版リリースとなる GIMP 1.0 がリリースされた[4]
  • 2000年12月25日 - GIMP 1.2.0リリース[5]
  • 2004年
    • 3月24日 - GIMP 2 最初のリリースとなる GIMP 2.0 がリリースされた[5]
    • 12月19日 - GIMP 2.2.0 リリース[5]
  • 2007年10月24日 - GIMP 2.4.0 がリリースされた[5]
  • 2008年10月1日 - GIMP 2.6.0 がリリースされた[6]
  • 2012年5月3日 - GIMP 2.8.0 がリリースされた[7]。このバージョンからシングルウインドウモードが導入された。
  • 2018年4月27日 - GIMP 2.10.0 がリリースされた[8]。ユーザーインターフェースが更新され、イニシャルHiDPIが導入された。

ファイル形式編集

GIMP は以下のファイル形式を開いたり保存したりすることができる[9]

GIMP は以下の形式をインポートできる(開けるが保存できない):

GIMP は以下の形式をエクスポートできる(保存できるが開けない):

マスコット編集

 
ウィルバー (Wilber)

「ウィルバー (Wilber)」がGIMPのマスコットである。

派生品編集

GIMP をベースにしたいくつかの派生バージョンやカスタマイズパッケージが存在する。

GIMPshop
Adobe Photoshop とメニューの並び順を同じにしている。
Seashore
macOS 向けにシンプル化したもの。

競合製品編集

Adobe PhotoshopCorel Paint Shop ProCorel PHOTO-PAINT との比較
  • Photoshop、Photo-Paint には Pantone カラーマッチングシステムが含まれる
  • Photoshop はシェアが高いためプラグインやアドオンが製品も含め多く存在する
    • GIMP は無償で手に入るため、簡単に GIMP の制御ができる Script-Fu が数多く公開されている
  • GIMP は SGI形式の画像を編集できる
  • GIMP は spot color に対応していない
  • GIMP は多くのプラットフォームに対応している
  • GIMP は無償で入手が可能である

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ プラグインの追加によりTIFF形式でのインポート、TIFF/JPEG/PSD形式でのエクスポートは可能
  2. ^ ディスプレイフィルタと呼ばれる種類のモジュールによって実現されている
  3. ^ 公式サイトにある Windows、および Mac OS 向けのダウンロードページには、バイナリ配布を行っている外部サイトへのリンクが記載されている。また、Mac OS 向けバイナリは2.2系2.4系2.6系でそれぞれ配布元が異なる
  4. ^ a b http://gimp.org/about/ancient_history.html
  5. ^ a b c d http://gimp.org/about/history.html
  6. ^ ANNOUNCE: GIMP 2.6.0(2008年10月1日18時56分(UTC))
  7. ^ GIMP 2.8 Release Notes
  8. ^ GIMP 2.10 Release Notes
  9. ^ GIMP supported image formatsインターネットアーカイブ、2015年10月25日) - http://www.gimphelp.org/formats.shtml [リンク切れ]

関連項目編集

外部リンク編集

公式編集

GIMP コミュニティー編集

日本語ページ
英語ページ