GTK (ツールキット)

GTK+から転送)

GTK (以前は GTK+[1], The GIMP Toolkit) は、クロスプラットフォームウィジェット・ツールキット(GUIツールキット)である。当初は、GIMPの実装のために開発され、現在は、GNOMEデスクトップ環境のツールキット等として広く利用されている。

GTK
GTK logo.svg
開発元 GNOME Foundation
初版 1998年4月14日(21年前) (1998-04-14
最新版 3.24.14 / 2020年2月17日(0日前) (2020-02-17
最新評価版 3.98 / 2020年2月10日(7日前) (2020-02-10
リポジトリ gitlab.gnome.org/GNOME/gtk.git
対応OS クロスプラットフォーム
種別 ウィジェット・ツールキット
ライセンス LGPL
公式サイト www.gtk.org
テンプレートを表示
GTK usage in Linux-based systems, e.g. with Wayland

GTKはGNUプロジェクトの一部であり、GNU LGPLの元で開発されているオープンソースフリーソフトウェアである。

GTKアプリケーションは、GNOMEに限らずKDEなどのGTKベースでないデスクトップ環境でも動作する。GNOMEライブラリを使用することにより、GNOMEデスクトップ環境のさまざまな機能を使用したアプリケーションを開発することができるが、GTKだけでアプリケーションを構成することも可能。

GTKは、主にFreeBSDLinuxディストリビューションといったオープンソースのOS向けのソフトウェアに多く利用されているが、WindowsmacOSにも移植されている。

2019年、「GTK」に改名することが決まった[2]

プログラミング言語編集

Qtと違ってGTKはC言語を使うが、オブジェクト指向のパラダイムで普通デザインする。また、公式にC++ (gtkmm)、Perl (gtk2-perl)、Python (PyGTK)、C#(Gtk#)、Java (Java-GNOME)、JavaScriptVala、非公式にFortran (gtk-fortran)、Ruby (Ruby/Gtk2)、PHP (PHP-GTK)、PascalLuaHaskellFreeBASICといった言語でもバインディングを用いることにより開発が可能である[3]

テーマ(ルックアンドフィール)編集

ユーザーがGTKの見た目を変えられる。これはテーマエンジンを切り替えることで実現されていて、多くのテーマが提供されている[4]。これらのテーマの中にはmacOSAquaWindowsMotifQt等の他の有名なツールキットやプラットホームをまねた見た目を提供するのもある。

歴史編集

Linux/Unix編集

GTKは当初、Motifの代替として、GIMPのために設計され、用いられた。Peter MattisはMotifに失望し、彼自身のGUIツールキット、GIMP toolkitが書かれた。これはGIMP 0.60のリリースでMotifを置き換えることに成功した[5]。最終的にGTKは書き直され、オブジェクト指向となり、GTK+に名前が変更された[6]。これはGIMPの0.99リリースで最初に使われた。GTKはその後、GNOME Foundationによってメンテナンス対応がなされGNOMEデスクトップ環境で使われるようになった。

GTK 2.0.0リリースシリーズは、Pangoを使った改善されたテキストのレンダリング新しいテーマエンジンやさらに柔軟なAPIなどを含んでいた。バージョン2.8から、GTK 2はベクターグラフィックスの描画のためのライブラリとしてCairoに依存するようになっている。

GTK 3.0.0は、修正されたインプットデバイスの取り扱いや、CSSのような構文で書かれたテーマのサポート、他の開かれているGTKアプリケーションからの情報受け取り機能などを含んでいる。

macOS編集

macOSでは、Quartzバックエンド[7]のGTKを利用することができる。

Windows編集

  • GTK 2.24.10と3.6.4のあと、インストーラー付きのWindows向け開発はGNOMEによって中止された。MSYS2 on Windowsをインストールするのが、実際にGTKを使うためにはよい手段である[8]
  • GTK 2.24.10と3.6.4はインターネット上で利用可能だが、バグが多く実際のバージョンよりも限られたものとなっている[9]
  • 64ビット版Windows向けのバージョンはTom Schoonjansによって準備され、2.24.32と3.22.30を利用することができる[10]

GTK2編集

GTK2とはGTK1の次のバージョンのGTKとして開発されたツールキットである。Pangoによる多言語テキスト出力、新テーマエンジン、Accessibility Toolkit英語版(ATK)によるアクセシビリティサポートの向上、UTF-8によるUnicode環境への移行などがされている。GTK2はGTK1と互換性がないので、GTK1用のプログラムをGTK2環境で動かすにはGTK2用にソースコード等を修正する必要がある。いくつかのアプリケーションは軽量さや組み込みアプリケーションに適しているなどの理由からオリジナルバージョンを使いつづけGTK1のままで使われているのもある。

インプットメソッドが必要な日本語などの言語のためにimmoduleというプラグインスタイルのフレームワークが用意されており、XIMIIIMFを利用するための仕組みも、それぞれこのimmoduleの1つとして実装されている。

GTK2を利用したソフトウェア編集

 
Xfce4上で動作しているGIMP 2.0

GTK2 immodule のさまざまな実装編集

  • im-canna - かんなのimmodule
  • im-freewnn - FreeWnnのimmodule
  • im-perl - Perlで入力メソッドを記述するためのimmodule
  • im-euro - 'euro'をユーロ記号に変換して、欧米人に入力メソッドをわかりやすく説明するためのimmodule
  • im-ja - im-cannaベースに、手書き入力などさまざまな日本語入力に対応
  • im-ime - Windows専用のimmodule。Windows上のIMEでのインライン日本語入力に対応
  • im-xim - XIMのimmodule
  • im-iiim - IIIMFのimmodule
  • im-uim - uimのimmodule

出典編集

[ヘルプ]

関連項目編集

外部リンク編集