ギャラモン
(Garamondから転送)
ギャラモン(Garamond、ガラモン、ガラモンドとも)は、ラテン文字のセリフ体の書体である。いわゆるオールド・フェイス・セリフの代表格である。16世紀にフランス人の活字鋳造業者、クロード・ギャラモン (Claude Garamond) が製造した活字がオールド・ローマンの代名詞のように言われたため、各地の活字鋳造所で "Garamond" と名づけられた活字が製作された。
Garamondは大まかに分けてギャラモンの活字を基にしたものと、ジャン・ジャノン (Jean Jannon) の活字を基にしたものとがある。ギャラモンはイタリック体を作っておらず、Garamondからタイプフェイスを作る場合、ロベール・グランジョン (Robert Granjon) によるものが参照されることが多い。
現在でも多くの人に利用され、コンピュータ・フォントにも様々なバリエーションのGaramondが存在する。アップルやアドビがコーポレートフォントとして使用していた(アップルはApple Garamondを、アドビはAdobe Garamondを使用)[1]。
また個人の実験によると、比較的インクの消費量が少ないという結果が出ている[2]。
右図の解説編集
- garamond
- Monotype Imaging 社[3]の Garamond。ジャノン系。
- adobe garamond pro
- Adobe Systems 社の Garamond。ギャラモン系。ロバート・スリムバック (Robert Slimbach)[4] のリカットになる。
- granjon
- George W. Jones が Linotype 社で発表した Garamond。ギャラモン系。
- Garamond 3
- ATF (American Type Founders)[5] の Garamond。ギャラモン系。
- Garamond BE
- ベルトルドによる Garamond。ギャラモン系かと思しいが未詳。
- ITC Garamond
- ITC (International Typeface Corporation)[6] の Garamond。ジャノン系。エックスハイト (x-height) が大きい。
その他のGaramond編集
脚注編集
- ^ 現在はいずれもアドのMyriadを用いている。
- ^ どのフォントが一番インクを消費するのか、実際に手で描いて調べるとこうなる — GIGAZINE
- ^ en:Monotype Corporation
- ^ en:Robert Slimbach
- ^ en:American Type Founders
- ^ en:International Typeface Corporation
- ^ Stempel Garamond — 朗文堂 type cosmique
- ^ Adobe PostScript 3 Font Set (PDF)
- ^ Adobe PostScript 3 — Resources
- ^ Adobe PostScript Details
- ^ de:URW
- ^ URW++ Design & Development (英語)
- ^ Garamond No. 8 regular — (URW)++ (英語)
- ^ Ghostscript: GhostPCL
- ^ GhostPCL, GhostPDF, and GhostXPS — Artifex Software Inc.