株式会社Gugenka (グゲンカ、: Gugenka Inc.)は、新潟県新潟市中央区南出来島1-10-7に本社をおくデジタルコンテンツ制作会社である。

株式会社Gugenka
Gugenka Inc.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
950-0963
新潟県新潟市中央区南出来島1-10-7出来島第一ビル3F
設立 2002年4月(創業 2000年8月[1]
業種 情報・通信業
法人番号 2110001009234
事業内容 デジタルマーケティングXRホームページの企画・制作・運営、システム開発及びこれに付随する業務
代表者 三上昌史(代表取締役CEO)
従業員数 81名(2024年12月現在)[2]
主要株主 STPR
外部リンク https://gugenka.jp/
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XRVR/AR/MR)など最先端技術を活用した日本アニメのデジタルグッズ制作・販売や、リアルとバーチャルを融合したイベントの企画・制作をするメタバース事業を展開している。

社名の由来は前身となった会社、シーエスレポーターズに立ち上げたXR専属チーム「Gugenka from CS-REPORTERS.INC」(Gugenka = 具現化(可視化))から[3][4]

STPRグループ会社

概要

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2000年、前身のシーエスレポーターズが新潟県新潟市に創業(2002年設立)。webサイト制作を中心に、CS(顧客満足)調査やインターネット広告などの業務を行う。2010年以降、東京支社の開設をきっかけとして、海外ドラマ映画のプロモーションに関わり、その過程でAR技術の活用に挑戦する[5]。ARブラウザJunaio英語版」を利用したサービスを展開し[6]、会社としてXRに特化したブランドを作ろうと、現在の社名である"Gugenka"というチームを結成[7]。このブランドが大きく成長したため、2021年にXR事業を中心に据えた事業の再編を行い、社名をこのブランド名に変更して現在に至っている[3][4]

2024年2.5次元アイドルグループすとぷり」を運営するSTPRが当社の株式を取得し、同社のグループ会社となった[8]

沿革

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事業内容

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過去の事業(シーエスレポーターズ)

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現在の事業(Gugenka)

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主な事業

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XRデジタルプロダクト専用のメタバースマーケット「XMarket」、デジタルフィギュアビューワーアプリの「HoloModels」、メタバースで使える3DCGアバター制作アプリ「MakeAvatar」を主な事業としている[3]

XMarket
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XMarket(エックスマーケット)は、当社が制作したXRデジタルコンテンツを販売している専門ストア。HoloModelsやMakeAvatarに対応し、アニメ公式作品も多数のラインナップが取り揃えられている。また、当社の関わるXR関連イベントの告知も行っている。

HoloModels
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HoloModels
開発元 Gugenka
初版 2018年2月24日iOS
2019年4月26日Android
対応OS iOS11以上、Android7.0以降
プラットフォーム ARKit英語版/ARCore対応端末
対応言語 日本語
種別 ビューワー
公式サイト HoloModels
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HoloModels(ホロモデル)は、XMarketで購入したデジタルフィギュアを鑑賞するための当社が提供するアプリ。iOS版が2018年2月24日に、Android版が2019年4月26日にサービス開始された[12][13]2021年4月2日より新バージョンにリニューアル[14]。)。本アプリは無料でダウンロードができ、当社のオリジナルキャラクター・東雲めぐのデジタルフィギュアがサンプルとして付属している。

appleのARプラットフォーム「ARKit英語版」(iOS版)、Googleの同プラットフォーム「ARCore」(Android版)を使用して、3DCGで創られたフィギュアを現実の部屋に飾ることができる。様々な機能のスプレーを使って自由に表情やポーズ、サイズを替えられ、現実世界にいるかのような演出で鑑賞、撮影できる。フィギュアによってはボイスを再生できるものもある。

また、デジタルフィギュアを日常的に鑑賞できるよう、専用のディスプレイ「HoloModeLink(ホロモデリンク)」が開発・販売されるなど[15]周辺機器も新開発されている。

さらに、Meta Quest3 ProApple Vision Proなどのヘッドマウントディスプレイに対応したアプリ「HoloModels MR」が開発段階であり、現在はベータ版が配布されている[16]

MakeAvatar
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MakeAvatar
開発元 Gugenka
初版 2019年4月26日
対応OS iOS11.2以上、Android7.0以降
対応言語 日本語
種別 アバター作成
公式サイト MakeAvatar
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MakeAvatar(メイクアバター)は、スマートフォンで簡単に3Dアバターが作れるアプリで2019年4月26日にリリースされた[18]。XMarketで購入したオリジナル衣装や、人気キャラクターのコラボ衣装を組み合わせるだけで簡単にメタバース用オリジナルアバターが作成できる。MakeAvatarで作ったオリジナルアバターは、様々なプラットフォーム(連携サービス(2024年12月現在[19]):VRChatVRoid Hubバーチャルキャスト、DOOR、SHOWROOM、Flipside)と連携することで自分のアバターとして使用が可能になる。

開催イベント

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初音ミク 夜空プログラム

新潟まつり内のプログラムにて2023年から当社が主催している初音ミクの公式イベント[21]。人気楽曲「千本桜」に合わせた花火が打ち上げられ、「HoloModels」を使ったAR演出とのコラボが催された[22]。この他、企画展、音楽イベント、オリジナルグッズグッズの販売も行われ、会場に来られない参加者が鑑賞できる特別配信チケットも販売された[23]

その他の事業

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LOCALPRESS NIIGATA

前社名の2013年に配信を開始した新潟県初の無料プレスリリースWEBサービス[26]。社名変更後も運営を継続している。

バーチャルタレント事業

東雲めぐのほか、エピト、鈴山八広、天護ねもが当社のバーチャルタレントととして所属していたが2021年に事業中止[27]。以降、左記のタレントらはフリーランスで活動とのこと。

組織体制

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脚注

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  1. ^ a b 会社概要”. 株式会社シーエスレポーターズ. 2020年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月12日閲覧。
  2. ^ Company”. Gugenka®(グゲンカ)公式. 2025年3月12日閲覧。
  3. ^ a b c 「明和義人伝~モダンタイムズ~」第19回 : 三上昌史さん”. 明和義人祭. 明和義人祭実行委員会 (2024年5月25日). 2025年3月12日閲覧。
  4. ^ a b リアルとテクノロジーの融合で生活をより豊かに”. 新潟県公式note. 新潟県 (2024年9月9日). 2025年3月12日閲覧。
  5. ^ エガちゃん“3Dの自分”に怒る「ギャラ上げろ!がっぺむかつく!」。”. Narinari.com (2013年4月12日). 2025年3月12日閲覧。
  6. ^ junaioチャンネル公開のお知らせ”. 株式会社シーエスレポーターズ. 2011年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月12日閲覧。
  7. ^ 日本アニメのVRに特化した制作チーム「Gugenka」始動記念 商用利用無料のデジタルアクターデータ配布」『LOCALPRESS NIIGATA』(プレスリリース)、2017年2月24日。2025年3月12日閲覧
  8. ^ すとぷり運営STPR、VR企業Gugenkaの株式を取得 メタバース事業へ参入”. KAI-YOU.net | POP is Here . (2024年3月1日). 2024年3月12日閲覧。
  9. ^ 事業内容”. 株式会社シーエスレポーターズ. 2020年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月12日閲覧。
  10. ^ 制作実績”. 株式会社シーエスレポーターズ. 2019年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月12日閲覧。
  11. ^ 製品紹介”. 株式会社シーエスレポーターズ. 2019年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月12日閲覧。
  12. ^ 3DCGの美少女を現実に!ARアプリが配信”. MoguLive. Mogura (2018年2月24日). 2025年3月12日閲覧。
  13. ^ アプリ『HoloModels™』Android版がリリース!デジタルフィギュア『東雲めぐ』が無料でついてくる!”. V-Tuber ZERO (2019年4月26日). 2025年3月12日閲覧。
  14. ^ 取り扱いタイトル世界最多のデジタルフィギュアビューワー 「HoloModels™️」が最新AR機能でリニューアル!」『LOCALPRESS NIIGATA』(プレスリリース)、2021年4月2日。2025年3月12日閲覧
  15. ^ お気に入りのキャラクターをデジタルで飾るフィギュアディスプレイHoloModeLink クラウドファンディングを開始」『PR TIMES』(プレスリリース)、Gugenka、2024年7月8日。2025年3月12日閲覧
  16. ^ Meta Questの「HoloModels MR R 」| Quest VRゲーム”. Metaストア. Meta. 2025年3月12日閲覧。
  17. ^ 商品検索”. XMarket(エックスマーケット) | 世界最大級のXR(AR/VR)グッズストア. 2025年3月12日閲覧。
  18. ^ Gugenka、スマホで簡単に3Dアバターが作れるアプリ『MakeAvatar』をリリース 「コードギアス 反逆のルルーシュ」コラボ衣装も登場!”. V-Tuber ZERO (2019年4月26日). 2025年3月12日閲覧。
  19. ^ MakeAvatarの遊び方”. XMarket(エックスマーケット) | 世界最大級のXR(AR/VR)グッズストア. 2025年3月12日閲覧。
  20. ^ 商品検索”. XMarket(エックスマーケット) | 世界最大級のXR(AR/VR)グッズストア. 2025年3月12日閲覧。
  21. ^ 初音ミクと花火がコラボ!「新潟まつり花火大会 初音ミク 夜空プログラム」開催情報”. ARGO. クラウドサーカス (2023年6月20日). 2025年3月12日閲覧。
  22. ^ 初音ミクが「新潟まつり花火大会」に降臨 拡張現実「AR」で花火に合わせて夜空に舞う 新潟市中央区”. BSN新潟放送 (2023年8月8日). 2025年3月12日閲覧。
  23. ^ 初音ミク×音楽花火を34万人が鑑賞「初音ミク 夜空プログラム 2024」結果報告」『PR TIMES』(プレスリリース)、2024年8月29日。2025年3月12日閲覧
  24. ^ Gugenka.inc”. 2025年3月12日閲覧。
  25. ^ イベント関連”. Gugenka®(グゲンカ)公式. 2025年3月12日閲覧。
  26. ^ 新潟県内初の無料プレスリリースWEBサービス『LOCALPRESS NIIGATA』」『LOCALPRESS NIIGATA』(プレスリリース)、2013年10月24日。2017年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月12日閲覧
  27. ^ Gugenka バーチャルタレント事業を中止 東雲めぐ等メンバーはフリーに転身”. MoguLive. Mogura (2021年6月21日). 2025年3月12日閲覧。

外部リンク

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