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HD 99109は、しし座の方角に約180光年の距離にある、黄色い主系列星である[1]。周囲には、1つの太陽系外惑星が発見されている[5]

HD 99109
星座 しし座[1]
視等級 (V) 9.10[2]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 11h 24m 17.3586264283s[3]
赤緯 (Dec, δ) -01° 31′ 44.663474688″[3]
視線速度 (Rv) 33.10 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経: -178.777 ± 0.087 ミリ秒/[3]
赤緯: -159.754 ± 0.061 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 18.2228 ± 0.0551ミリ秒[3]
(誤差0.3%)
距離 179 ± 0.5 光年[注 1]
(54.9 ± 0.2 パーセク[注 1]
Leo IAU.svg
Cercle rouge 100%.svg
HD 99109の位置(丸印)
物理的性質
半径 0.98 ± 0.02 R[4]
質量 0.76 ± 0.10 M[4]
表面重力 22 G[4][注 2]
自転速度 1.86 ± 0.50 km/s[5]
スペクトル分類 K0[2]
光度 0.67 L[4][注 3]
表面温度 5,282 ± 32 K[4]
色指数 (B-V) 0.874[2]
色指数 (V-I) 0.92[2]
金属量[Fe/H] 0.35[4]
別名称
別名称
G 163-78, BD-00 2437, HIP 55664, SAO 138182[3]
Template (ノート 解説) ■Project

特徴編集

大きさの比較
太陽 HD 99109
   

HD 99109は、質量太陽の8割程度で、半径太陽より若干小さく、光度太陽の7割程度と推定される。水素を基準としたの存在量は太陽と比較して2倍以上と、金属量が豊富な恒星である[4]

惑星系編集

2006年W・M・ケック天文台における高精度の視線速度法による観測で、HD 99109の周りに1つの惑星公転していることが発見された[5]。この惑星HD 99109 bは、下限質量木星の半分程度あり、地球公転軌道よりはやや大きい軌道を、440日周期で公転している[4]。HD 99109の惑星系の力学的な安定性を分析したところ、トロヤ惑星が安定して存在できる領域が広く存在することがわかったが、HD 99109の場合、そこに居住可能惑星が存在するには年齢が古過ぎるとみられる[6]

HD 99109の惑星[4]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b > 0.44 MJ 1.11 ± 0.02 439.3 ± 6.0 0.09 ± 0.12

名称編集

2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、HD 99109とHD 99109 bはパキスタン・イスラム共和国に割り当てられる系外惑星系となった[1]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、パキスタン国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て、2019年12月に最終結果が発表される予定である[7]

脚注編集

注釈編集

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 出典での表記は、 
  3. ^ シュテファン=ボルツマンの法則により計算。

出典編集

  1. ^ a b c List of stars and planets”. Name ExoWorlds. IAU. 2019年7月11日閲覧。
  2. ^ a b c d ESA (1997), The HIPPARCOS and TYCHO catalogues. Astrometric and photometric star catalogues derived from the ESA HIPPARCOS Space Astrometry Mission, ESA SP Series, 1200, Noordwijk, Netherlands: ESA Publications Division, Bibcode1997ESASP1200.....E, ISBN 9290923997 
  3. ^ a b c d e f g HD 99109 -- High proper-motion Star”. SIMBAD. CDS. 2019年8月10日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i Stassun, Keivan G.; Collins, Karen A.; Gaudi, B. Scott (2017-03), “Accurate Empirical Radii and Masses of Planets and Their Host Stars with Gaia Parallaxes”, Astronomical Journal 153 (3): 136, Bibcode2017AJ....153..136S, doi:10.3847/1538-3881/aa5df3 
  5. ^ a b c Butler, R. P.; et al. (2006-07), “Catalog of Nearby Exoplanets”, Astrophysical Journal 646 (1): 505-522, Bibcode2006ApJ...646..505B, doi:10.1086/504701 
  6. ^ Schwarz, R.; et al. (2007-11), “Survey of the stability region of hypothetical habitable Trojan planets”, Astronomy & Astrophysics 474 (3): 1023-1029, Bibcode2007A&A...474.1023S, doi:10.1051/0004-6361:20077994 
  7. ^ Methodology”. Name ExoWorlds. IAU. 2019年7月11日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集