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愛が呼ぶほうへ」(あいがよぶほうへ)は、ポルノグラフィティの楽曲。2003年11月6日にSME Recordsより13作目のシングルとしてリリースされた。

愛が呼ぶほうへ
ポルノグラフィティシングル
初出アルバム『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S
B面
  • 夕陽と星空と僕
  • Hard Days, Holy Night
リリース
規格
ジャンル J-POP
時間
レーベル SME Records
作詞 新藤晴一
作曲 ak.homma
プロデュース
ゴールドディスク
チャート最高順位
オリコン
  • 週間3位
  • 2003年度年間87位
  • 2004年度年間47位
ポルノグラフィティ シングル 年表
  • 愛が呼ぶほうへ
  • (2003年)
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概要 編集

前作『メリッサ』から1か月半ぶりのリリースとなるリリースラッシュ第3弾シングル。

本作のジャケットではメンバー3人の写真が使用された(『ヒトリノ夜』以来)。

オリコン週間シングルチャートでは9週連続(合算週含む)トップ10入りを記録。これはポルノグラフィティのシングルとしては最長記録であり、さらに前作『メリッサ』、次作『ラック』とそれぞれ同時トップ10入りも記録した。

2004年11月にSMEコピーコントロールCDから撤退した為、2005年10月26日にマキシシングル盤で再リリースされた。

収録曲 編集

全編曲: ak.homma, ポルノグラフィティ。
#タイトル作詞作曲時間
1.「愛が呼ぶほうへ」新藤晴一ak.homma
2.「夕陽と星空と僕」岡野昭仁岡野昭仁
3.「Hard Days, Holy Night」新藤晴一ak.homma
合計時間:

楽曲解説 編集

  1. 愛が呼ぶほうへ
    • 日曜劇場末っ子長男姉三人』の主題歌として書き下ろされたミディアムテンポのバラード[2][3]。モチーフが「」であることもあり、ポルノグラフィティの音楽の世界観やキャリアにおいてターニングポイントとなった曲のひとつ[2][3]
    • ドラマサイドからのリクエストを受け、「日曜劇場」「家族」「心あたたまる」といったキーワードをもとに計8曲を制作し、その中から本楽曲が選ばれた[4]。「愛」を擬人化して描いた歌詞は選曲後に手直しした程度で、だいたいは仮歌詞のときに出来ていたという[4]。「ドラマの雰囲気をふまえた詞なのか?」という問いに対し、新藤は「いや、メロディからこういう歌詞がいいかなと。いつもどおり。優しい詞なのは、曲が優しかったからですね。まぁ、"日曜劇場"っていうのは知ってたし、台本はまだなかったけど、ドラマのタイトルまではわかってたから、そのへんをちょっとふまえたくらいで。」と回答している[4]
    • ミュージックステーション』『ポップジャム』『COUNT DOWN TV』など、リリース直後の音楽番組出演時には岡野がオルガンピアノ)演奏を披露した。
    • 本楽曲の発表から10年目に当たる2012年に発表された「カゲボウシ」は、本楽曲をルーツとして制作された[注釈 1][5][6]
    • 2005年に地元・因島市内の小中高生を招待し、因島市民会館で開催した『ポルノグラフィティ ライブ in 因島市』では本楽曲を会場全体で合唱した。現在でも島内の学校では合唱曲に採用されているところもあり、2018年にもライヴで母校・因島高校の学生とともに合唱している(詳細はポルノグラフィティ#因島を参照)。岡野は本楽曲について「ファンの皆さんに愛され育った曲。ファンの皆さんによってどんどん大きくなっていった曲」とライヴMCで語っている[7]
  2. 夕陽と星空と僕
    • 岡野曰く「自然とメロディが出てきて作った」とのことで、「音のない森」のレコーディング期間に家でアコギを弾いてたらメロディが出てきたのだという[4]
    • 『13thライヴサーキット "ラヴ・E・メール・フロム・1999"』のツアー前に実施された「シングル曲以外で聴きたい楽曲」の投票で第1位を獲得するなど、ファンからの人気が高い楽曲である[8]。後に岡野は本楽曲について「非常に聴いてもらったみなさんの反響が良くて、自信になった」と語っている[9]
  3. Hard Days, Holy Night
    • ポルノグラフィティ初のクリスマスソング[注釈 2]。なお、新藤とTamaは"アンチ"クリスマス・ソングだと主張している[4]
    • コーラスには4人組R&Bグループ・SMOOTH ACEが参加している。曲中で岡野と掛け合いを行っている女性ボーカルは、同グループメンバーの重住ひろこである。
    • 2006年CDTV』の「クリスマスに聴きたい歌」アンケートで、カップリング曲ながらも2位を獲得したことがある[注釈 3]
    • 歌詞の中に山下達郎のヒットソング「クリスマス・イブ」へのオマージュと思われる一節があり、歌いだしの「猫も走るほど忙しい」は、「猫の手も借りたい」と「師も走る」が混ざってしまうほどの忙しさという意味。[要出典]
    • ライヴでは12月やクリスマスシーズン限定の定番曲となっている。

タイアップ 編集

愛が呼ぶほうへ

Additional Musicians 編集

  1. 愛が呼ぶほうへ
  2. 夕陽と星空と僕
    • 不明
  3. Hard Days, Holy Night
    • 不明

収録作品 編集

タイトル 収録作品
愛が呼ぶほうへ
夕陽と星空と僕
  • ライヴ映像
    • ライヴDVD/BD『横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜 IN YOKOHAMA STADIUM』
    • ライヴDVD/BD『13thライヴサーキット "ラヴ・E・メール・フロム・1999" Live in MARINE MESSE FUKUOKA』
    • ライヴDVD/BD『16thライヴサーキット "UNFADED" Live in YOKOHAMA ARENA 2019
    • ライヴDVD/BD『ポルノグラフィティ20th Anniversary Special Live Box[注釈 7]
Hard Days, Holy Night
  • ライヴ映像
    • ライヴDVD『"74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003』
    • ライヴDVD『7th LIVE CIRCUIT "SWITCH" 2005』
    • ライヴDVD/BD『幕張ロマンスポルノ'11 〜DAYS OF WONDER〜
    • ライヴDVD/BD『14thライヴサーキット "The dice are cast" Live in OSAKA-JO HALL 2015』
    • ライヴDVD/BD『15thライヴサーキット "BUTTERFLY EFFECT" Live in KOBE KOKUSAI HALL 2018』
    • 51stシングル『テーマソング[注釈 8]
  • ライヴ音源
    • ライヴDVD/BD『18thライヴサーキット "暁" Live at NIPPON BUDOKAN 2023』

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 「カゲボウシ」は岡野昭仁による作詞・作曲。
  2. ^ 実際には2002年にライヴで披露された未音源化楽曲「X'mas is made of Love」が初のクリスマスソングである。同楽曲は『SPECIAL LIVE 2002-2003 "BITTER SWEET MUSIC BIZ"』12月24日・25日公演のために書き下ろした楽曲であり、リリース等はされていない。
  3. ^ 2011年の「あなたが好きなクリスマスソングTOP20」でも12位を獲得している。
  4. ^ メドレー内の1曲として収録。
  5. ^ 特典映像の『Amuse Fes 2015 BBQ in つま恋 ~僕らのビートを喰らえコラ!~』に収録。
  6. ^ "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2』に収録。
  7. ^ 『16thライヴサーキット "UNFADED" Live in YOKOHAMA ARENA 2019』に収録。
  8. ^ 特典映像の『CYBERロマンスポルノ'20 〜REUNION〜』に収録。

出典 編集

  1. ^ Gold Album+...認定 2003年11月度」『The Record』第530号、日本レコード協会、2004年1月、14頁。 
  2. ^ a b Monthly Music Magazine PATi>PATi 2012年10月号(VOL.334)』掲載、「カゲボウシ ぬくもりを感じる珠玉のバラード〜どの世代にもちゃんと届く曲を作ろうと」(P.063)。
  3. ^ a b WHAT's IN? 2012年10月号(No.304)』掲載、「ポルノグラフィティ「カゲボウシ」〜一歩引いたところで大切な人を支える強い気持ち〜」(P.064-065)。
  4. ^ a b c d e 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』シンコーミュージック、2014年12月22日、254,255頁。 
  5. ^ Monthly Music Magazine PATi>PATi 2012年10月号(VOL.334)』掲載、「カゲボウシ ぬくもりを感じる珠玉のバラード〜どの世代にもちゃんと届く曲を作ろうと」(P.063)。
  6. ^ WHAT's IN? 2012年10月号(No.304)』掲載、「ポルノグラフィティ「カゲボウシ」〜一歩引いたところで大切な人を支える強い気持ち〜」(P.064-065)。
  7. ^ 『しまなみロマンスポルノ'18 〜Deep Breath〜』、『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜"』DAY1のMCにて。
  8. ^ 【ライヴレポート】ポルノグラフィティ、15周年記念アリーナツアーで「君たちの心を貫くような音楽を届けることを夢見て進んでいきたい」”. BARKS. 2023年1月4日閲覧。
  9. ^ 【ライヴレポート】メジャーデビュー20周年に向かうポルノグラフィティ、楽曲が色褪せていないかを全国ツアーで答え合わせ”. DI:GA ONLINE. 2023年1月4日閲覧。

参考資料 編集

出典となる書誌
  • もりひでゆき「SPECIAL TALK SESSION ポルノグラフィティ」『Monthly Music Magazine PATi PATi 2012年10月号(VOL.334)』第28巻第10号、エムオン・エンタテインメント、2012年9月7日、061-063頁、JAN 4910075551023、雑誌 07555-10。 
  • 藤井美保「INTERVIEW ポルノグラフィティ」『WHAT's IN? 2012年10月号(No.304)』第25巻第10号、エムオン・エンタテインメント、2012年9月14日、064-065頁、JAN 4910198551023、雑誌 19855-10。 

外部リンク 編集