HighMAT(ハイマット)はHigh Performance Media Access Technologyの略語で、音声画像動画デジタルデータパーソナルコンピュータを利用してCD-RCD-RWなどのメディアに記録するための規格の事。松下電器産業(現:パナソニック)マイクロソフト2002年に共同開発した。

概説 編集

これまでPC上で作成したCD-Rなどのメディアは、一般のオーディオビジュアル機器での再生ができなかったり、読み込みに非常に時間がかかるなどの問題が多かったが、このHighMAT規格にもとづいてデータを記録する事により、これらの問題が解消される。音声用フォーマットであるWMA("WMA lossless"で圧縮した音楽やDRMで保護されたコンテンツには対応しない)やMP3、画像用のフォーマットであるJPEG、動画用フォーマットWMVMPEG-4などのファイルとそれぞれのメタデータサムネイル画像などをPCとオーディオビジュアル機器双方で利用できるようになる。

規格 編集

扱うデータによって規格のレベルがあり、以下の三種類となる。

  • レベル1対応…音声コンテンツ(WMA,MP3)
  • レベル2対応…音声コンテンツと画像コンテンツ(JPEG)に対応
  • レベル3対応…音声コンテンツ、画像コンテンツ、動画コンテンツ(WMV,MPEG-4)

制限 編集

  • 一枚に収録できる音楽コンテンツは450個、画像コンテンツは999個、動画コンテンツは200個まで。
  • ファイル名はUnicodeで108字まで(再生機器により正常に表示されない場合もある)。
  • プレイリストは200個まで。一つのプレイリストに登録できるコンテンツは999個まで。
  • ディレクトリは400個まで。

サポート 編集

マイクロソフトは、HighMATフォーマットのサポートを終了している[1]

脚注 編集

  1. ^ Windows XP CD 書き込みウィザードの HighMAT サポート用の更新

外部リンク 編集