Innovative Optical and Wireless Network
NTTが2019年に提唱した、次世代の情報ネットワークに関する構想
(IOWNから転送)
Innovative Optical and Wireless Networkは、NTTが2019年(令和元年)に提唱した、次世代の情報ネットワークに関する構想である。IOWN構想(アイオンこうそう)またはIOWN(アイオン)とも略される。
沿革 編集
構成技術 編集
IOWNは、「オールフォトニクス・ネットワーク(APN)」「デジタルツインコンピューティング(DTC)」「コグニティブ・ファウンデーション(CF)」の3つの主要技術分野から構成される。
オールフォトニクス・ネットワーク 編集
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ネットワークから端末まで、すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入するという技術構想。具体的には伝送媒体として光ファイバーケーブルを用いてネットワークから端末までを可能なかぎり光のままで伝送する技術や、情報処理基盤には光電融合素子という新しいデバイスの導入が検討されている[5]。
NTTは、オールフォトニクス・ネットワークにより、現在のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難なレベルの圧倒的な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送が実現できるとしている。
2020年(令和2年)11月時点では、オールフォトニクス・ネットワークの性能について、以下の目標が掲げられている[6]。
- 電力効率を100倍に
- 伝送容量を125倍に
- エンド・ツー・エンド遅延を200分の1に
デジタルツインコンピューティング 編集
「デジタルツイン」も参照
コグニティブ・ファウンデーション 編集
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利用分野 編集
ユースケースとして低遅延を生かした分野がある。
- データセンター間接続
- スマートファクトリー
- 遠隔医療、遠隔手術
- 教育、文化芸術
- eスポーツイベント
- ゲームイベント
脚注 編集
注釈 編集
出典 編集
- ^ “「NTT Technology Report for Smart World:What's IOWN?」の発表について”. 日本電信電話株式会社. 2020年11月26日閲覧。
- ^ “NTT、インテル、ソニーがコミュニケーションの未来をめざして国際的なフォーラム「Innovative Optical and Wireless Network(IOWN) Global Forum」を設立”. 日本電信電話株式会社. 2020年11月26日閲覧。
- ^ 読売新聞 2023年3月3日 8面
- ^ “NTTが主導する「秘密計算」ISO国際標準が発行、IOWNへの実装も|BUSINESS NETWORK”. BUSINESS NETWORK. (株)リックテレコム (2023年9月15日). 2024年4月19日閲覧。
- ^ “オールフォトニクス・ネットワークとはなにか”. NTT. 2021年11月17日閲覧。
- ^ “オールフォトニクス・ネットワークとはなにか”. IOWN - NTT R&D. 日本電信電話株式会社. 2020年11月26日閲覧。
関連項目 編集
外部リンク 編集
- IOWN | NTT R&D Website
- IOWN Global Forum
- IOWNってなぁに?|NTT R&D Website
- APN IOWN1.0の提供開始について | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本
- 【NTT西日本】大容量・低遅延の新しいネットワークサービス【APN(オールフォトニクス・ネットワーク) IOWN1.0】 - 法人・企業向けICTサービス
- 【図解】NW遅延とゆらぎ(ジッタ)の違いと発生原因と調査~realtime(音声/動画)とbulkでの考え方~
- IOWNはじまる。NTT東西、ネットワーク遅延を1/200に削減「APN IOWN1.0」(Impress Watch)
- 【報ステ】日本の技術で世界をリード“低遅延”“省電力”次世代の通信技術『IOWN』(2023年3月2日)(YouTube)[リンク切れ]