国際競技空手協会

ISKAから転送)

ISKA・インターナショナルスポーツキックボクシング・カラテ協会(International Sport Kick Boxing & Karate Association / ISKA)は、キックボクシング総合格闘技の王座認定団体。

インターナショナルスポーツキックボクシング・カラテ協会
英語: International Sport Kick boxing Association
略称 ISKA
設立 1986年7月16日
本部 アメリカ合衆国の旗アメリカ合衆国
所在地
貢献地域 全世界
公用語 英語
会長 アメリカ合衆国の旗Cory Schafer
ウェブサイト https://www.iskaworldhq.com/
特記事項 ISKAはプロ空手協会(PKA)から分裂する形で設立された
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アメリカンカラテ(フルコンタクトカラテ、日本のキックボクシングスタイル、国際ルールのムエタイ等 他、ベラトールやグローリー、世界の各主催者団体よりタイトル認定・ルールレギュレーション等を依頼される)の、統括認定団体である。

本部はアメリカ合衆国フロリダ州にある。

設置階級は男子18階級、女子12階級。 フルコンタクト(アメリカンカラテ)、フリースタイル(ヒジとヒザ蹴り無し、キックとパンチでの攻撃のみのキックボクシング)、オリエンタル(ヒジのみ無しのキックボクシング)、ムエタイ(ヒジ打ちあり)、k1(ヒジ打ち無しで、ヒザ蹴りは1打撃のみ)の5種類。

他、ベラトール等の総合格闘技の認定、ルール統括を任されている。

ルールが5種類あるのは、ヒジ打ち、ヒザ蹴り、身体を蹴るなどが 世界各国で法的に認められない国があり、それへ対応した国法の元での公式試合ルールで行われる為である。

アメリカ合衆国内では、ヒジ打ち、ヒザ蹴り、ローキックなどは州法にて禁止されている州がほぼ全州である。

アマチュア部門では、世界アマチュアキックボクシング大会やアメリカンカラテの大会(USオープン大会、ヨーロッパ大会、世界選手権も含む)も定期的に開催している。

ISKA日本事務局は、2023年12月10日に愛知県 豊橋市 豊橋市武道館にて日本で初のISKAアマチュアスポーツキックボクシング大会開催への認定と審判団(レフェリー、ジャッジ)の派遣をおこなった。

主催は、愛知県豊橋市で2つの道場を主宰しているKI-Xファイトアカデミー 健明館 代表の河邉健司が主催した。

一般にはISKA(アイ エス ケイ エイ)と呼称されている。 英語圏では、イスカと呼称される事もある。

KARATEカラテという表記の意味は、日本の空手ではなくアメリカン・カラテである。

アメリカン・カラテとは? : フルコンタクトキックボクシングである。

(ボクシングスタイルに加えベルトラインより上の 上半身を、蹴ってよいアメリカン カラテルール)

歴史 編集

設立 編集

ISKA(インターナショナルキックボクシング・アメリカンカラテ協会)は、1986年7月16日にアメリカで活動をしていたプロ空手協会(PKA)の元幹部や大手プロモーター、当時盛んだった全米ケーブルテレビ局によって企画設立された競技認定統括団体である。

同年10月9日にはヨーロッパ統括本部が設立された。現代表は、ポール・ヘネシー(英国)が務めている。

2023年12月末現在では、世界49ヶ国での加盟・認定公式支部長達がいる。

ISKA日本事務局、ISKAジャパンの設立・任命 編集

2009年11月にK-1を創始した石井和義の実弟である石井俊治が「ISKAジャパン」の代表に任命された。

2015年10月1日に加藤勉がISKA日本代表に就任(2017年5月退任)。

2017年5月14日より現代表の中崎寿光(Nakazaki Toshimitsu)が3代目 日本総代表に就任し現在に至っている。

2023年4月1日に、ISKA日本支部局のアマチュア部門の代表として、甘井もとゆき(Amai Motoyuki)が任命された。

2023年4月1日に、ISKA日本支局のプロ部門、アマチュア部門等 全てのルール統括部長として 河邉 健司(Kobe Kenji) が就任した。

2023年10月10月22日には、ドイツ・ミュンヘンにて日本史上で初めてISKA公式レフェリーテスト 筆記、実技テスト共に合格した。

   河邉 健司(Kobe Kenji) がISKA USA総本部 並びにISKAヨーロッパ本部よりISKA日本国での公式レフェリーとして任命された。

階級変更 編集

2013年9月1日よりPoundポンドだてから、Kgキログラムだてに変更された。

階級と詳細は、https://www.iskaworldhq.com/ を参照。

公式ルール 編集

比較表 編集

攻撃可能箇所
ルール名 部位
上半身 下半身
フルコンタクト 後頭部・頸椎・脊椎を除く 禁止
フリースタイル 後頭部・頸椎・脊椎を除く:ヒジ打ち、ヒザ蹴りは無効 左記の反則技を除く、全ての蹴り技が有効
オリエンタル 後頭部・頸椎・脊椎を除く:ヒジ打ちは無効 左記の反則技を除く、全ての蹴り技が有効
ムエタイ 後頭部・頸椎・脊椎を除く:ヒジ打ち、ヒザ蹴りは有効 左記の反則技を除く、全ての蹴り技が有効
K-1 後頭部・頸椎・脊椎を除く:ヒジ打ち、ヒザ蹴りは片腕でのみ かかえての打撃は有効 左記の反則技を除く、全ての蹴り技が有効
攻撃可不可
ルール名 攻撃方法 備考
裏拳 肘打 足払い 膝蹴り
フルコンタクト × いわゆるアメリカンカラテからの発祥。”身体を蹴る”という事への州法が厳しいアメリカからロシア、北欧、フランス等で盛んなルールである。
フリースタイル このルールもフルコンタクトルール、オリエンタルルール、ムエタイルール、k1ルール同様に、ルール内の全ての打撃技を同評価。
オリエンタル このルールもフルコンタクトルール、フリースタイルルール、ムエタイルール、k1ルール同様に、ルール内の全ての打撃技を同評価。
ムエタイ このルールもフルコンタクトルール、フリースタイルルール、オリエンタルルール、k1ルール同様に、ルール内の全ての打撃技を同評価。

蹴り技は、可能な限りスネで防御すること。 蹴りを腕で防御しただけでは、ポイントは攻撃者のポイントとなる(腕で防御したのではなく、腕に蹴りを当てられたと解釈。)

K-1 このルールもフルコンタクトルール、フリースタイルルール、ムエタイルール、オリエンタルルール同様に、ルール内の全ての打撃技を同評価。
ラウンド
ルール名 ラウンド時間 ラウンド数 インターバル
フルコンタクト 2分 最長12R。
7・9・10Rでも可。
1分
フリースタイル 3分 5R 1分
オリエンタル 3分 5R 1分
ムエタイ 3分 5R 1分
K-1 3分 5R 1分
服装
ルール名 服装 防具
マウス
ピース
バンテージ
(拳)
ボクシング
グローブ
チェストガード
(女性のみ)
ファールカップ 脛当て フット
パッド
バンテージ
(脚部)
フルコンタクト 長ズボン o
フリースタイル キックボクシングパンツ
オリエンタル キックボクシングパンツ
ムエタイ キックボクシングパンツ
K-1 キックボクシングパンツ

フルコンタクトルール 編集

パンチ、蹴りはベルトラインより上(ローキック禁止)。 足には足パッドとニーガードを着用する。

国法、州法があるアメリカ全土。ロシア、北欧、フランスなどでの認定試合、テレビ放送が大変盛んである。

代表的、有名な歴代王座保持者は、アーネスト・ホースト、リック・ルーファス。

フリースタイルルール 編集

ローキックは、全ての部位へ打撃可能。 膝や足部位へのパッド等の着用は禁止。キックパンツの着用が義務。足払い等も全て有効。

世界戦は男子が3分×5ラウンド、女子が2分×5ラウンドで行われる。

1990年代の代表的な王座保持者は、スタン”ザマン”ロンギニディスモーリス・スミス、デニス・アレクシオ。

日本では、2016年11月27日 沖縄・ミュージックタウン音市場「TENKAICHI 83」大会にて行われた ISKA世界ライトミドル級タイトルマッチ 3分5R戦にて、防衛王者ウィルフレッド・マーティン(フランス)へ挑戦した廣虎 (ひろと/ワイルドシーサー沖縄/ISKAインターコンチネンタル ライトミドル級王者)が世界王座を奪取している。

オリエンタルルール 編集

ローキックは、脚のどの部分にも有効である。膝や足部位へのパッド等の着用は禁止。キックパンツの着用が義務。

膝蹴りは陰部などの反則部位以外へは、全て有効となる。

相手をコントロールし、動がある有効打をあて続ければ首相撲は許される。フリーノックダウン制。

最終ラウンドを除いて、ゴングに救われることはない。世界戦は男子が3分×5ラウンド、女子が2分×5ラウンドで行われる。

代表的、有名な歴代王座保持者は、那須川天心。

ムエタイルール 編集

膝による顔面攻撃有り、肘打ち有り。インターバルは、他のルール同様に1分。フリーノックダウン制。最終ラウンドを除いて、ゴングに救われることはない。世界戦はオリエンタルルール同様、男子が3分×5ラウンド、女子が2分×5ラウンドで行われる。

階級 編集

  • プロ男子全18階級。
階級名称 体重(キログラム / kg) 体重(ポンド / lbs)
フライ級 53,5kg 117lbs
バンタム級 53.3 - 55kg 117 - 121lbs
フェザー級 55 - 57kg 121 - 125lbs
スーパーフェザー級 57 - 59kg 125-129lbs
ライト級 59 - 61kg 129 - 134lbs
スーパーライト級 61 - 63.5kg 134 - 139lbs
ライトウェルター級 63,3 - 65kg 139 - 144lbs
ウェルター級 65 - 67kg 144 - 147lbs
スーパーウェルター級 67 - 70kg 147 - 154lbs
ライトミドル級 70 - 72.5kg 154 - 159lbs
ミドル級 72,5 - 75kg 159 - 165lbs
スーパーミドル級 75 - 78kg 165 - 171lbs
ライトヘビー級 75 - 81.5kg 171 - 179lbs
ライトクルーザー級 81,5 - 85kg 179 - 187lbs
クルーザー級 85 - 88,5kg 187 - 194lbs
スーパークルーザー級 88,5 - 95kg 194 - 209lbs
ヘビー級 95 - 100kg 209 - 220lbs
スーパーヘビー級 +100kg以上 +220ibs
  • プロ 女子全12階級
階級名称 体重(ポンド / lbs) 体重(キログラム / kg)
アトム級 48kg以下 105lbs以下
ストロー級 48 - 50.5kg 105 - 111lbs
フライ級 50.5 - 52kg 111 - 114lbs
スーパーフライ級 52 - 53.5kg 114 - 117lbs
バンタム級 53.5 - 55kg 117 - 121lbs
フェザー級 55 - 57kg 121 - 125lbs
スーパーフェザー級 57 - 59kg 125 - 129lbs
ライト級 59 - 61kg 129 - 134lbs
スーパーライト級 61 - 63,5kg 134 - 139lbs
ライトウェルター級 63,5 - 65kg 139 - 143lbs
ウェルター級 65 - 67kg 143 - 147lbs
スーパーウェルター級 67 - 70kg以上 147 - 154lbs

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集