Industry Foundation Classes (IFC) は、中立でオープンなCADデータモデルの仕様である。ISO 16739 建設および施設管理業界でのデータ共有のためのIndustry Foundation Classes (IFC) として国際規格になっている。

Industry Foundation Classes(IFC)
拡張子.ifc
MIMEタイプapplication/octet-stream
開発者buildingSMART(旧称:IAI)
初版1997年1月
最新版
IFC 4 Add2
(2016年7月15日)
種別BIM
国際標準ISO 16739
オープン
フォーマット
Yes
ウェブサイト一般社団法人buildingSMART Japan
buildingSMART-Tech.org(英語)

IFCは単一のベンダーやベンダーグループによって管理されていない。IFCモデル仕様は自由に入手可能である[1]

拡張子.ifcのファイルはISO 10303-23に基づくSTEP Physical File (SPF)で記述される。XMLで記述する.ifcXML、RDF/OWLで記述するifcOWL (拡張子は、Terse RDF Triple Language形式の.ttl (Turtle英語版) と、RDF/XML形式の.rdfがある) のファイル形式とすることも可能であるが、.ifcと比べるとファイルサイズが大きくなる。開発の候補としてはJSONHDFSQLiteが挙げられている。[2]

ライセンスはCC BY-ND 4.0であり商用利用を許可している。

歴史 編集

IFCフォーマットは、アメリカとヨーロッパのAEC (architecture engineering and construction) 会社とソフトウェア会社の協力により、業界のソフトウェア間の相互運用を支援するために1995年に設立された International Alliance for Interoperability により最初に開発された。

導入 編集

2005年以降、IFC仕様はbuildingSMART Internationalにより開発および維持されている。buildingSMART Internationalは、世界各国の支部を通してIFCの導入および対応を活発に促進している。

ソフトウェアプラットフォーム間の相互運用を簡単にすることが焦点であるため、デンマーク政府は公共支援建設事業におけるIFCフォーマットの使用を義務付けた[3]

IFC/ifcXML仕様 編集

https://technical.buildingsmart.org/standards/ifc/ifc-schema-specifications/ を参照。

  • IFC 4.4 (編集時development, トンネルの追加)
  • IFC 4.3.2 (編集時 Final Draft International Standard, 2023年)
  • IFC 4.2 (2019年4月) Withdrawn (撤退)
  • IFC 4.1 (2018年6月) Withdrawn (撤退)
  • IFC 4 Addendum 2(2016年7月15日)[4]
  • IFC 4 Addendum 1 (2015年7月)
  • IFC 4がISO 16739を準拠(2013年3月21日)
  • IFC 4 (2013年3月12日)[5]
  • ifcXML2x3 (2007年6月)
  • IFC2x3 (2006年2月)
  • IFC 2xがISO/PAS 16739を準拠(取得)(2005年10月)
  • ifcXML2 for IFC2x2 add1 (RC2)
  • IFC2x2 Addendum 1 (2004年6月)
  • ifcXML2 for IFC2x2 (RC1)
  • IFC 2x2
  • IFC 2x Addendum 1
  • ifcXML1 for IFC2xおよびIFC2x Addendum 1
  • IFC 2x
  • IFC 2.0 (1999年10月)
  • IFC 1.5.1
  • IFC 1.5[6]

2016年9月のbuildingSMART国際会議では以下の今後の計画が示されていたが[7]、IfcBridge (IfcProductExtension), IfcRoadDomain, IfcRailDomainは、4.1, 4.2を経て4.3で実装された。

  • 2018年 IFC 4 Add 3 - 橋(IFC Bridge)の基準を統合
  • 未定[8] IFC 5 - 道路(IFC Road)、線路(IFC Railway)の基準を統合

IFCを支援する組織 編集

builfding SMART Japanの支援 (https://www.building-smart.or.jp/ の記載)。

builfding SMART Internationalの支援 (https://www.buildingsmart.org/ の記載。)。

関連項目 編集

外部リンク 編集

参考文献 編集

  1. ^ IAI International (英文)
  2. ^ IFC Formats” (英語). buildingSMART International. 2023年3月31日閲覧。
  3. ^ Digital client demands scheme(英文)
  4. ^ IFC4 Add2 Release
  5. ^ IFC4 officially released
  6. ^ IAI International (英文)
  7. ^ JACIC 国際グループ (2017). 平成28年度 JACICの国際活動 報告書 (pdf) (Report). JACIC. p. 28. 2017-6-1閲覧 {{cite report}}: |accessdate=の日付が不正です。 (説明); 不明な引数|month=は無視されます。 (説明)
  8. ^ 過去の2015年のロンドン国際会議等にて2020年という表記もある。