Jプロツアー[1]は、2006年より開始した全日本実業団自転車競技連盟が主催する自転車ロードレースのランキング制度である。

概要編集

ヨーロッパのUCIプロツアーをモデルとして、ロードレース競技底辺拡大の為、国内のアマサイクリストや子供達にサイクルロードレースという競技を見せることにより多くのファンを増やし、他のプロスポーツに匹敵する競技としてその一般認知度を引き上げるべく創設された。 かつての略称は「Jサイクルツアー」。全日本実業団自転車競技連盟が任意団体から社団法人化したことにより、2011年から「Jプロツアー」として新シリーズが発足した。 Jプロツアーに参加するチームは自チームから個人総合(ポイント)1位の選手を出す事を目標にシーズンを戦う。 またJプロツアーの個人総合1位の選手は「Jプロツアーリーダー」と呼ばれ、赤い「ルビーレッドジャージ」が贈られる。 結果によって個人総合の順位が入れ替わるため、リーダー争いは熾烈を極める。 その他、23歳以下(U-23)の選手の中でランキング1位の選手には白い「ピュアホワイトジャージ」が贈られる

なおJプロツアーでは地域のクラブチームからUCI登録のコンチネンタルチームまで様々な形態のチームが参加しているが、欧州でも活躍したプロレーサーやオリンピック選手なども参加しているので、スプリントやヒルクライムなど各レース熾烈なバトルが繰り広げられている。 年々Jプロツアーのレベルは上がっているが、各レースの勝者やJプロツアーリーダーはUCIコンチネンタルチーム所属の選手が多い。

2021年より発足される新リーグへ移行するため、2020年シーズンを最後に終了する予定だったが[2]、新型コロナウイルス感染拡大の影響により大会中止が相次いだため、2020年9月に新リーグ構想は一旦凍結の上で2021年シーズンも当ツアーが開催されることが発表された[3]。その後、新リーグは「ジャパンサイクルリーグ」の名称で予定通り開幕することになったが、Jプロツアーも2021年は継続されることになった[4][5]

セレクションレース制度編集

2021年5月22日、6月12日の「群馬CSCロード6月大会」より「セレクションレース制度」導入を発表[6]

Jプロツアーは個人での出場は原則認められていないが、新型コロナウイルス感染拡大により出場機会を失ったJBCF非加盟選手に実戦の場を提供する救済措置的な意味合いを持つ[7]

参加資格はJCFまたはUCIの競技者ライセンスを保持し、2021年JBCF非加盟かつ、2021年プロツアーライダーステイタスを満たす選手とする。ただし最大3レースまで。JBCF非加盟選手は年間ランキング対象外のオープン参加扱いとなるが、2022年のJPTライダーステイタスを取得する機会を得られる。

2021年度カレンダー編集

  • 第1・2戦:播磨中央公園クリテリウムDay1
  • 第3戦:広島さくらロードレースDay1
  • 第4戦:広島さくらロードレースDay2
  • 第5戦:東⽇本ロードクラシック群⾺⼤会
  • 第6戦:群⾺CSCロードレース 5⽉
  • 第7戦:群⾺CSCロードレース 6⽉
  • 第8戦:古殿ロードレース
  • 第9戦:⻄⽇本ロードクラシック広島⼤会Day2
  • 第10戦:⽯川クリテリウム
  • 第11戦:⽯川ロードレース
  • 第12戦:わたらせ個⼈タイムトライアル
  • 第13戦:南⿂沼クリテリウム
  • 第14戦:南⿂沼ロードレース(経済産業⼤⾂旗ロードチャンピオンシップ)
  • 第15戦:群⾺CSCロードレース 9⽉Day1
  • 第16戦:群⾺CSCロードレース 9⽉Day2
  • 第17戦:かすみがうらタイムトライアル・ロードレースDay1
  • 第18戦:かすみがうらタイムトライアル・ロードレースDay2
  • 第19戦:東京クリテリウム

2021年の参戦チーム編集

チーム名 運営法人所在地
マトリックス・パワータグ 大阪府高石市
愛三工業レーシングチーム 愛知県大府市
チーム ブリヂストンサイクリング 静岡県三島市
Hincapie LEOMO Bellmare Racing Team 神奈川県平塚市
弱虫ペダルサイクリングチーム 茨城県つくば市
eNShare Racing Team 広島県福山市
シマノレーシング 大阪府堺市
イナーメ信濃山形 長野県東筑摩郡
稲城FIETSクラスアクト 東京都稲城市
群馬グリフィン・レーシングチーム 群馬県前橋市
EQADS
ユーラシア・IRCタイヤ
シエルブルー鹿屋

過去の参戦チーム編集

2021年よりジャパンサイクルリーグに参加

歴代Jプロツアーリーダー編集

以下に歴代のJプロツアーリーダーの一覧を示す。

年間ランキング1位 所属チーム
2006年 鈴木真理  ミヤタスバル
2007年 鈴木真理  チームミヤタ
2008年 狩野智也  スキル・シマノ
2009年 鈴木真理  シマノレーシング
2010年 畑中勇介  シマノレーシング
2011年 畑中勇介  シマノレーシング
2012年 増田成幸  宇都宮ブリッツェン
2013年 ホセ・ビセンテ・トリビオスペイン語版  TeamUKYO
2014年 ホセ・ビセンテ・トリビオ  TeamUKYO
2015年 畑中勇介  TeamUKYO
2016年 ホセ・ビセンテ・トリビオ  マトリックス・パワータグ
2017年 ホセ・ビセンテ・トリビオ  マトリックス・パワータグ
2018年 窪木一茂  チームブリヂストンサイクリング
2019年 オールイス・アルベルト  マトリックス・パワータグ
2020年 レオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガ  マトリックス・パワータグ

歴代Jプロツアー団体総合編集

以下に歴代のJプロツアー団総合優勝チームの一覧を示す。

年間ランキング1位
2006年 シマノレーシング
2007年 チームミヤタ
2008年 スキル・シマノ
2009年 シマノレーシング
2010年 シマノレーシング
2011年 シマノレーシング
2012年 宇都宮ブリッツェン
2013年 TeamUKYO
2014年 宇都宮ブリッツェン
2015年 TeamUKYO
2016年 TeamUKYO
2017年 マトリックスパワータグ
2018年 宇都宮ブリッツェン
2019年 マトリックス・パワータグ
2020年 マトリックス・パワータグ

脚注編集

  1. ^ チーム
  2. ^ 新リーグ、2021年春設立のお知らせ” (2019年3月2日). 2019年6月30日閲覧。
  3. ^ “JBCGFアジェンダ2022” (PDF) (プレスリリース), 一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟, (2020年9月6日), https://static.jbcfroad.jp/file/articles2/3460_5f5441238c2dc.pdf 2020年12月28日閲覧。 
  4. ^ “JBCFが2021年の参加13チームと方針を発表 従来の方針を継続し選手ファースト運営を宣言”. (2020年12月8日). https://cyclist.sanspo.com/551164 2021年1月1日閲覧。 
  5. ^ “東京都内で行われたJBCF年間表彰式 JCLについて安原理事長語る”. シクロワイアード. (2020年11月15日). https://www.cyclowired.jp/news/node/336588 2021年1月1日閲覧。 
  6. ^ “Jプロツアー「セレクションレース制度」導入のお知らせ” (プレスリリース), (2021年5月22日), https://jbcfroad.jp/news/289 2021年6月6日閲覧。 
  7. ^ “Jプロツアー「セレクション制度」導入 6月の大会から適用”. シクロワイアード. (2021年5月22日). https://www.cyclowired.jp/news/node/346223 2021年6月6日閲覧。 

外部リンク編集