Jリーグユース選手権大会

日本の高校生年代によるサッカーのノックアウト方式トーナメント

Jリーグユース選手権大会(ジェイリーグユースせんしゅけんたいかい)は、1993年度から開催されている日本の第2種年代(高校生年代)によるサッカーのノックアウト方式トーナメントである。Jリーグ加盟クラブ(Jクラブ)および日本クラブユースサッカー連盟(JCY)推薦チームが参加する。日本クラブユースサッカー選手権 (U-18)大会(クラ選)とならび、高校生年代のクラブユースチームの日本一を争う大会である。

Jリーグユース選手権大会
開始年 1993年
主催 日本サッカー協会日本プロサッカーリーグ
参加チーム数 64(2024年)[1]
加盟国 日本の旗 日本
前回優勝 -
最多優勝 ガンバ大阪ユース(4回)
サイト 公式サイト
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Jユースカップ(ジェイユースカップ、: J Youth Cup)の呼称が用いられている。ただし2021年 - 2023年大会はJユースリーグ(ジェイユースリーグ、英: J Youth League)の呼称が用いられていた。

概要 編集

第1回は1993年度の大会扱いで1994年3月に開催。それ以後は2005年からは7月から12月に開催されたのを除き、毎年9-12月に実施されていた。

2012年大会では初めてJリーグ正会員の全40クラブが参加した。それまではJ2の一部クラブ(初期の準会員準加盟だったJFLのクラブも含む)はユースチームの整備が進んでいないなどから参加しないクラブもあった。

2018年大会はJ1所属の18チーム、J2所属の22チーム、J3所属の12チームおよびJCYの地域代表4チームが参加している[2]。2021年大会はJCY地域代表の出場はなく、Jリーグクラブのユースチームのみが参加した。

2020年大会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により大会史上初めて中止となり[3]、2021-2023年は実施されたが地域ごとに分けられたリーグでのリーグ戦のみ実施し、決勝トーナメントは行われず、JCYチームの参加もなかった[4]

2024年大会は大きく大会内容が変更され、3月から11月にかけて2段階の予選リーグの後ノックアウト方式のノックアウトラウンドを実施することとなった[1]

主催・後援団体・冠スポンサー 編集

主催・共催 編集

2024年大会の場合[1]

年によって、主催に朝日新聞社日刊スポーツ新聞社、協賛に日本旅行、後援にスポーツ庁がついていた。

冠スポンサー 編集

スポンサー 大会呼称 期間
ハウス食品 Jユース・ハウス食品カップ 1993-1996
タイガー魔法瓶 Jユース・サハラカップ 2005-2007
サンスター Jユース・サンスタートニックカップ 2009
なし Jユースカップ 1997-2004、2008、2010-2019
なし Jユースリーグ 2021-2023

開催方式 編集

J1からJ3までの全クラブと、JCY推薦の4チームが参加する[1]

2014年までは、Jリーグのクラブユースチームとそれ以外のクラブユースチームでそれぞれ予選を行い、決勝トーナメントに進出するチームを決定していた。Jリーグのクラブユースチームについては総当たり方式で決勝トーナメントに進出するチームを決定し、JCY地域代表については決勝トーナメントにシードされていた。

2015年以降は、予選ラウンドが廃止され、本戦出場全クラブが参加するノックアウト方式に変更になった。

2021-2023年は地域ごとのに分けられたリーグ戦のみ実施された。

2024年大会は全64チームが参加し、1stラウンド、2ndラウンドの各リーグ戦を実施し、2ndラウンド1位の8チームがノックアウトラウンドに進出する。1stラウンドで敗退したチームも、下位チーム向けの2ndラウンドが開催され、試合数を確保する取り組みがなされている。

出場登録資格 編集

2024年大会の場合[1]。 原則として以下の1から3に該当し、事前にJFA選手登録および本大会への登録が完了している選手。

  1. 参加クラブに所属する2024年12月31日において満年齢17歳以下の選手
  2. オーバーエイジ:1の選手を除き、2025年4月1日において満年齢18歳以下の選手はFP3名、GK1名まで試合エントリー可能
  3. 加入内定選手:参加クラブへの加入が内定している選手は2名まで試合エントリー可能
  • 大会開始当初は日本サッカー協会第2種チーム(高校生年代)登録選手のみであった
  • 試合エントリーは1チームにつき18人まで。

結果 編集

年度 優勝 結果 準優勝 決勝会場 準決勝敗退チーム
1993年 ヴェルディユース 1 - 0 横浜マリノスユース 万博 ガンバ大阪ユース(3位)
横浜フリューゲルスユース(4位)
1994年 ガンバ大阪ユース 3 - 2 ヴェルディユース 平塚 ベルマーレ平塚ユース
ジェフユナイテッド市原ユース
1995年[5] サンフレッチェ広島ユース 3 - 1 ヴェルディユース 万博 ガンバ大阪ユース
セレッソ大阪U-18
1996年[6] ヴェルディ川崎ユース 2 - 1 ガンバ大阪ユース 長居 ジェフユナイテッド市原ユース
サンフレッチェ広島ユース
1997年[7] 清水エスパルスユース 3 - 0 サンフレッチェ広島ユース 長居第2 ヴィッセル神戸ユース
ガンバ大阪ユース
1998年 鹿島アントラーズユース 3 - 2 ジェフユナイテッド市原ユース 長居 清水エスパルスユース
ガンバ大阪ユース
1999年 ヴィッセル神戸ユース 2 - 0 横浜F・マリノスユース 愛媛フットボールクラブユース
ヴィヴァイオ船橋SCユース
2000年 ガンバ大阪ユース 1 - 0 清水エスパルスユース 湘南ベルマーレユース
横浜F・マリノスユース
2001年 京都パープルサンガユース 3 - 1 FC東京U-18 神戸ウ ジェフユナイテッド市原ユース
柏レイソルU-18
2002年 ガンバ大阪ユース 5 - 0 サンフレッチェ広島ユース 長居 浦和レッズユース
ジェフユナイテッド市原ユース
2003年 サンフレッチェ広島ユース 6 - 4 ジェフユナイテッド市原ユース 清水エスパルスユース
セレッソ大阪U-18
2004年 鹿島アントラーズユース 0 - 0 aet
(PK 3 - 1)
サンフレッチェ広島ユース 浦和レッズユース
ヴェルディユース
2005年 清水エスパルスユース 4 - 1 ヴィッセル神戸ユース 横浜F・マリノスユース
ガンバ大阪ユース
2006年 サンフレッチェ広島ユース 2 - 0 FC東京U-18 神戸ユ 名古屋グランパスエイトU-18
三菱養和サッカークラブユース
2007年 FC東京U-18 2 - 1 柏レイソルU-18 長居 ガンバ大阪ユース
大宮アルディージャユース
2008年 ガンバ大阪ユース 4 - 2 セレッソ大阪U-18 FC東京U-18
ヴェルディユース
2009年 FC東京U-18 2 - 0 サンフレッチェ広島ユース ガンバ大阪ユース
ジュビロ磐田ユース
2010年 横浜F・マリノスユース 4 - 3 aet FC東京U-18 京都サンガF.C.U-18
東京ヴェルディユース
2011年 名古屋グランパスU-18 2 - 1 セレッソ大阪U-18 金鳥スタ 清水エスパルスユース
サンフレッチェ広島ユース
2012年 コンサドーレ札幌U-18 5 - 1 ガンバ大阪ユース 長居 サンフレッチェ広島ユース
横浜F・マリノスユース
2013年 ヴィッセル神戸ユース 2 - 2 aet
(PK 6-5)
サンフレッチェ広島ユース コンサドーレ札幌U-18
川崎フロンターレU-18
2014年 鹿島アントラーズユース 1 - 1 aet
(PK 4-3)
ガンバ大阪ユース ヤンマー FC東京U-18
清水エスパルスユース
2015年 浦和レッズユース 2 - 1 名古屋グランパスU-18 FC東京U-18
大分トリニータU-18
2016年 FC東京U-18 3 - 2 サンフレッチェ広島ユース ヤマハ 京都サンガU-18
松本山雅U-18
2017年 京都サンガF.C.U-18 2 - 1 ガンバ大阪ユース 長野U サンフレッチェ広島ユース
川崎フロンターレU-18
2018年 横浜F・マリノスユース 2 - 1 清水エスパルスユース ミクスタ アルビレックス新潟U-18
ヴィッセル神戸U-18
2019年 名古屋グランパスU-18 4 - 0 ガンバ大阪ユース アビスパ福岡U-18
大宮アルディージャU-18
-
2020年 (開催せず[3]
2021年 (総合優勝なし[8]
2022年 (総合優勝なし[9]
2023年 (総合優勝なし[10]
2024年 - ヨドコウ
  • 2023年大会には回次が付されなかった(その次の2024年大会が第30回となっている[11])。

チーム別成績 編集

チーム名 優勝年度 準優勝年度
ガンバ大阪ユース 4 5 1994, 2000, 2002, 2008 1996, 2012, 2014, 2017, 2019
サンフレッチェ広島ユース 3 6 1995, 2003, 2006 1997, 2002, 2004, 2009, 2013, 2016
FC東京U-18 3 3 2007, 2009, 2016 2001, 2006, 2010
鹿島アントラーズユース 3 0 1998, 2004, 2014
東京ヴェルディユース 2 2 1993, 1996 1994, 1995
清水エスパルスユース 2 2 1997, 2005 2000, 2018
横浜F・マリノスユース 2 2 2010, 2018 1993, 1999
ヴィッセル神戸ユース 2 1 1999, 2013 2005
名古屋グランパスU-18 2 1 2011, 2019 2015
京都サンガF.C.U-18 2 0 2001, 2017
北海道コンサドーレ札幌U-18 1 0 2012
浦和レッズユース 1 0 2015
ジェフユナイテッド千葉U-18 0 2 1998, 2003
セレッソ大阪U-18 0 2 2008, 2011
柏レイソルU-18 0 1 2007

表彰 編集

得点王 編集

得点王が正式に個人表彰の対象となったのは2018年(第26回大会)からである[12]

年度 選手 所属クラブ 得点数
9 2001年 山岸智 ジェフユナイテッド市原ユース 15
11 2003年 前田俊介 サンフレッチェ広島ユース 9
12 2004年 川淵勇祐 ジェフユナイテッド市原ユース 13
13 2005年 長沢駿 清水エスパルスユース 16
14 2006年 田中翔大 川崎フロンターレU-18 9
15 2007年 渡部大輔 大宮アルディージャユース 13
16 2008年 岩渕良太 FC東京U-18 19
17 2009年 三田尚央 FC東京U-18 21
18 2010年 秋岡活哉 FC東京U-18 13
松本翔 横浜Fマリノスユース
19 2011年 南野拓実 セレッソ大阪U-18 13
20 2012年 吉川修平 柏レイソルU-18 8
内田祐介 ヴィッセル神戸ユース
末廣浩暉 サンフレッチェ広島ユース
大谷真史
21 2013年 中野誠也 ジュビロ磐田U-18 12
22 2014年 和田昌士 横浜F・マリノスユース 12
23 2015年 森晃太 名古屋グランパスU-18 5
深堀隼平
24 2016年 山根永遠 サンフレッチェ広島ユース 9
25 2017年 藤原志龍 徳島ヴォルティスユース 5
26 2018年 栗原秀輔 横浜F・マリノスユース 8
27 2019年 村上千歩 名古屋グランパスU-18 7
- 2020年 (開催せず)
28 2021年 (表彰なし)
29 2022年 (表彰なし)
2023年 (表彰なし)

MVP 編集

MVPは、得点王同様2018年から表彰されることとなった[12]

年度 選手 所属クラブ
26 2018年 榊原彗悟 横浜F・マリノスユース
27 2019年 榊原杏太 名古屋グランパスU-18
- 2020年 (開催せず)
28 2021年 (表彰なし)
29 2022年 (表彰なし)
2023年 (表彰なし)

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e 大会概要:2024Jユースカップ”. 20240411閲覧。
  2. ^ 「2018Jユースカップ」大会概要発表 ミクニワールドスタジアム北九州にて初の決勝開催!』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2018年8月7日https://www.jleague.jp/release/post-55095/2018年8月7日閲覧 
  3. ^ a b 2020 シーズン「Jユースカップ」 「Jリーグインターナショナルユースカップ」 開催中止のお知らせ』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2020年6月15日https://www.jleague.jp/release/post-63517/2020年6月21日閲覧 
  4. ^ 大会概要:2021Jユースリーグ 第28回Jリーグユース選手権”. 20240411閲覧。
  5. ^ '95 J-League ユース選手権”. 2023年1月14日閲覧。
  6. ^ '96 J-League ユース選手権”. 2023年1月14日閲覧。
  7. ^ '97 J-League ユース選手権”. 2023年1月14日閲覧。
  8. ^ 2021Jユースリーグ 第28回Jリーグユース選手権 大会方式の変更について
  9. ^ 2022Jユースリーグ 順位表
  10. ^ 2023Jユースリーグ 順位表
  11. ^ "【公式】「2024Jユースカップ」大会概要発表~5年ぶりにノックアウト方式のトーナメントを開催~" (Press release). 日本プロサッカーリーグ. 18 March 2024. 2024年3月20日閲覧
  12. ^ a b 2018Jユースカップ決勝にて MVP・得点王の表彰が決定!』(プレスリリース)日本プロサッカーリーグ、2018年11月11日https://www.jleague.jp/release/post-56648/2018年11月14日閲覧 

関連項目 編集

外部リンク 編集