JP-8は、JP-4 ジェット燃料の代わりとして使用するために、アメリカ合衆国1990年に制定されたジェット燃料である。民間規格のJet-Aと類似した組成を持ち、JP-4よりも高い安全性を持つ。少なくとも2025年まで使用されると思われる。JP-8は、JP-4よりベンゼン発癌物質)とn-ヘキサン神経毒)が減らされている。

高い安全性から、近年では航空機用としてだけではなく、戦車軍用車両ガスタービンエンジンディーゼルエンジン燃料としても使用されている。

規格 編集

  • ブリティッシュ・ディフェンス・スタンダード:91-87
  • NATOコード:F-34
  • MIL規格:MIL-DTL-83133

バリエーション 編集

JP-8+100は、1994年に導入された、に対する安定性を華氏100度(摂氏37.78度)まで高める添加物を添加されたJP-8のバージョンである。添加物は、界面活性剤・金属非活性化物・酸化防止剤をブレンドしたもので、コークスによるエンジン燃料系の汚れを軽減する。民間ではこの添加物が、KLMオランダ航空でも使用されている。

関連項目 編集

外部リンク 編集