ジェイアール東海バス

愛知県名古屋市にあるバス事業者
JR東海バスから転送)

ジェイアール東海バス株式会社(ジェイアールとうかいバス)は、名古屋市に本社を置き、名古屋・静岡を中心とした高速バス事業を展開するJR東海グループバス事業者(JRバスの一つ)である。東海旅客鉄道(JR東海)の完全子会社連結子会社[4]

ジェイアール東海バス株式会社
JR Tokai Bus Company
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 JR東海バス
本社所在地 日本の旗 日本
454-0828
愛知県名古屋市中川区小本三丁目103番地
北緯35度8分43.89秒 東経136度51分37.52秒 / 北緯35.1455250度 東経136.8604222度 / 35.1455250; 136.8604222座標: 北緯35度8分43.89秒 東経136度51分37.52秒 / 北緯35.1455250度 東経136.8604222度 / 35.1455250; 136.8604222
設立 1988年(昭和63年)3月1日[1]
業種 陸運業
法人番号 5180001030536 ウィキデータを編集
事業内容 一般乗合旅客自動車運送事業
一般貸切旅客自動車運送事業
旅行業 他
代表者 代表取締役社長 小笠原 均
資本金 17億4,750万円
発行済株式総数 3万4,950株
売上高 37億1600万円
(2022年3月期)[2]
営業利益 ▲11億3600万円
(2022年3月期)[2]
経常利益 ▲10億0700万円
(2022年3月期)[2]
純利益 3億2,000万円
(2024年3月期)[3]
総資産 65億600万円
(2024年3月期)[3]
従業員数 317人(2016年4月1日現在)
決算期 3月31日
主要株主 東海旅客鉄道 100%
外部リンク https://www.jrtbinm.co.jp/
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JR東海バス本社(手前)
と名古屋支店(奥)
JRハイウェイバスのりば(名古屋駅)

本社は愛知県名古屋市中川区小本三丁目103番地。ロゴはJR各社共通マークのものをオレンジ色二重線で表したものとなっている。

沿革

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民営化以前は国鉄バスを参照。

  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道自動車事業部(通称・JR東海バス)となる。
  • 1988年(昭和63年)
    • 3月1日 - ジェイアール東海バス株式会社設立[1]
    • 4月1日 - JR東海からバス事業部門を引き継ぎ、営業開始。
  • 1990年(平成2年)4月20日 - 名古屋営業所が移転[5]
  • 2002年(平成14年)
    • 2月1日 - 恵那線廃止(北恵那交通に移管)[6]。中津川営業所は高速線のみの担当となる。
    • 4月1日 - 瀬戸南線のうち岡崎営業所管内を廃止。岡崎営業所は愛知貸切営業所(貸切バスのみ)となる[7]
    • 10月1日 -天竜線・浜名線(豊橋鉄道および湖西市自主運行バスに移行)・名金急行線・大野線廃止[7]。あわせて遠江二俣営業所・美濃白鳥営業所を廃止し、新居町営業所は静岡貸切営業所(貸切バスのみ)となる[7]。これにより一般路線を運行する支店・営業所は瀬戸支店のみとなる。
  • 2005年(平成17年)10月1日 - 愛知貸切営業所、静岡貸切営業所、中津川営業所を廃止。
  • 2006年(平成18年)10月1日 - 中部国際空港線廃止。
  • 2009年(平成21年)
    • 10月1日 - 愛知県瀬戸地区の一般路線(名古屋ガイドウェイバスの委託路線を含む)をすべて廃止。これにより一般路線バス事業から全面撤退。あわせて瀬戸支店を廃止。静岡地区における貸切バス事業を再開。
    • 12月 - 東海地区で初めて高速バスにハイブリッド車両(日野・セレガハイブリッド)を2両導入[8]
  • 2012年(平成24年)6月1日 - 新東名高速道路経由で名古屋・東京間を結ぶ「新東名スーパーライナー」の運行を開始。
  • 2016年(平成28年)4月1日 - 子会社のセントラル・モーター・サービス株式会社を吸収合併。
  • 2023年(令和5年)1月11日 - バス車内、きっぷ売場窓口における支払いにQRコード決済を導入[9]
  • 2024年(令和6年)7月 - 高速バスの車内における運賃箱の運用を終了[10][11]

路線

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カッコ内は共同運行会社

昼行高速路線

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運行経路
名古屋駅(新幹線口)愛知県名古屋市中村区) - 中央道桃花台(愛知県小牧市) - 中央道瑞浪天徳岐阜県瑞浪市) - 中津川インター(岐阜県中津川市) - 中央道馬篭(岐阜県中津川市) - 中央道昼神温泉長野県下伊那郡阿智村) - 上飯田(長野県飯田市) - 高森(長野県下伊那郡高森町)- 中央道小淵沢山梨県北杜市) - 中央道八ヶ岳(山梨県北杜市) - 中央道長坂高根(山梨県北杜市) - 中央道須玉(山梨県北杜市) - 中央道明野(山梨県北杜市) - 中央道韮崎(山梨県韮崎市) - 中央道双葉東(山梨県甲斐市) - 甲府昭和[注釈 1](山梨県甲府市) - 甲府駅(山梨県甲府市) - 竜王駅(山梨県甲斐市)
路線沿革
  • 2003年平成15年)4月5日 - 山梨交通が運行開始。JR東海バスは運行支援のみ。
  • 2006年(平成18年)10月1日 - 中部国際空港線廃止のため同路線と組み合わせた割引きっぷの販売終了。
  • 2008年(平成20年)3月1日 - JR東海バスが参入(3往復中1往復を担当)、「名古屋ライナー甲府号」という愛称が付けられる。
  • 2010年(平成22年)4月1日 - JR駅みどりの窓口での乗車券発売(取り扱い)開始。
  • 2010年(平成22年)12月9日 - 名古屋バスターミナル閉鎖に伴い名古屋駅の乗り場を新幹線口(太閤通口)に変更。
  • 2013年(平成25年)12月1日 - 「中央道高森」・「中央道上飯田」バス停への停車を開始(信南交通が予約業務に加わる)。
車両
トイレつきの4列シートで、2010年7月1日より4列ワイドシート(補助席なし)車両で運行。

夜行高速路線

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概要
夜行便1日1往復で、名古屋支店(乗務員は静岡支店の担当)と京成バス新習志野高速営業所(運行開始当時は京成電鉄)と隔日で運行を担当。
運行経路
名古屋駅(新幹線口) - 栄(オアシス21) - 千種駅前 - 本山 - 星ヶ丘 - 名古屋インター - (東名高速道路) - (保土ヶ谷バイパス) - 横浜駅(YCAT) - (首都高速道路) - お台場東京テレポート駅) - 東京ディズニーランド (TDL)- 東京ディズニーシー (TDS)- 西船橋駅
路線沿革
  • 2002年(平成14年)2月8日 - 運行開始[6]
  • 2006年(平成18年)7月20日 - 上り便(西船橋行)が「本山」から乗車、下り便(名古屋行)が「星ヶ丘」で降車できるようになる。
  • 2007年(平成19年)3月1日 - 曜日・席数限定の早期購入割引運賃が設定される(「早売3」)。
  • 2007年(平成19年)10月19日 - 下り便(名古屋行)が「本山」で降車できるようになる。
  • 2008年(平成20年)6月6日 - この日の出発便より「横浜駅 (YCAT)」バス停を追加[注釈 2]
  • 2009年(平成21年)4月1日 - 「名古屋インター」バス停への停車を開始。
  • 2016年(平成28年)8月1日 - 上り便(西船橋行)が「千種駅前」から乗車できるようになる。
車両
  • JR車・京成車共に独立3列シート、28〜29席、化粧室(トイレ)・Free Wi-fi付き、車内禁煙。
運行経路
名古屋駅(新幹線口) - 岩塚駅前 - 桑名駅(有楽町) - 松茂 - 徳島駅 - 高松中央インターバスターミナル - 高松駅 - 坂出インターバスターミナル - 三島川之江インター - 川内インター - 松山インター口 - 大街道 - 松山駅 - JR四国バス松山支店
路線沿革
  • 1990年(平成2年)12月14日 - オリーブ号(名古屋駅 - 名神大垣 - 坂出駅 - 高松駅間)運行開始[12]
  • 1993年(平成5年)8月6日〜13日 - 帰省バスとして名古屋駅 - 松山駅間を夜行便で1日1往復運行。
  • 1994年(平成6年)7月20日 - 高知駅まで延長運行開始[13]
  • 1998年(平成10年)8月7日 - オリーブ松山号運行開始[14]。当初は徳島道経由(名古屋駅 - 徳島駅 - 阿波池田駅 - 大街道 - 松山駅)だった。これに伴いオリーブ号はオリーブ高知号に改名。
  • 2006年(平成18年)1月10日 - オリーブ高知号季節運行便に振り替え。徳島駅経由に経路変更。
  • 2006年(平成18年)1月11日 - 経路変更、現在の高松道経由の運行経路となる。同時に使用車両も変更。
  • 2007年(平成19年)3月 - オリーブ高知号廃止。
  • 2009年(平成21年)10月1日 - 「岩塚駅前」(地下鉄東山線)・「坂出インターチェンジバスターミナル」バス停への停車を開始、「坂出駅」バス停への停車を廃止。レディースシートを新設。
  • 2013年(平成25年)10月1日 - 「桑名駅(有楽町)」バス停への停車を開始。
車両

運行支援

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以下の路線は名古屋側の予約・発券・運行支援業務のみ行う。

廃止・撤退路線

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高速路線

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運行経路
名古屋駅・千種駅前・星ヶ丘・名古屋インター - 三島広小路駅・箱根関所跡
路線沿革
  • 1990年(平成2年)3月29日 - 運行開始。毎年3月20日〜11月29日までの季節運行で1日2往復運行されていた。
  • 1991年(平成3年)5月26日 - 三島広小路駅バス停新設[15]
  • 1993年(平成5年)4月1日 - 撤退[16]。伊豆箱根鉄道は愛称を「伊豆箱根号」に変更の上その後も運行を継続。
車両
運行経路
名古屋駅・千種駅前・星ヶ丘・名古屋インター - 宇佐美駅口・伊東港・伊東温泉伊東駅路線沿革
車両
  • 4列シート34人乗りのスーパーハイデッカー(三菱ふそう・エアロクィーンM)が使用されていた。
運行経路
名古屋駅(桜通口) - 栄(オアシス21) - 千種駅前 - 本山 - 星ヶ丘 - (東名高速道路) - (保土ヶ谷バイパス) - 横浜駅東口 - (首都高速道路) - 品川バスターミナル
  • JR東海便は足柄SA・三ヶ日ドライブインで休憩。短距離路線のため、到着時間の調整を行う目的で、休憩時間は比較的長めに設定されていた。また、静岡ICで乗務員交代をしていた。[要出典]
  • JR東海バスでは他路線に合わせて下り便を「ラメール1号」、上り便を「ラメール2号」と案内していた(品川延長後は「ラメール横浜・品川号」の名称を用いていた)。[要出典]
路線沿革
  • 1989年(平成元年)3月20日 - 運行開始[18]。京浜急行電鉄との共同運行[18]
  • 2002年(平成14年)10月12日 - 上下とも「栄」バス停への停車を開始。
  • 2003年(平成15年)10月1日 - 京浜急行バスとの共同運行となる。
  • 2005年(平成17年)10月1日 - 京急観光バスとの共同運行となる。
  • 2006年(平成18年)12月3日 - 4列シートから独立3列シートに車両変更。
  • 2007年(平成19年)2月1日 - 品川バスターミナル発着に延長、「本山」バス停への停車を開始(下り便の降車のみ)、割引運賃として「早売3」「ネット割」を導入。
  • 2007年(平成19年)10月19日 - 上り便が「本山」・「星ヶ丘」バス停への停車を開始。
  • 2008年(平成20年)3月15日 - この日の出発便をもって運行終了・廃止。
車両
  • 当初は4列シート車を使用していたが、のちに独立3列シート29人乗りのWC付スーパーハイデッカーに変更された。
運行経路
路線沿革
  • 1998年(平成10年)4月25日 - 1日12往復で運行開始[19]。信南交通と共同運行[19]
  • 1999年(平成11年)7月1日 - 1日11往復に減便。一部便を昼神温泉経由とする。
  • 2000年(平成12年)2月1日 - 「セントラルライナー」との接続を重視したダイヤに変更。
  • 2003年(平成15年)2月1日 - 1日7往復に減便。信南交通が撤退。昼間の便については特急「しなの」接続となった。
  • 2004年(平成16年)10月15日 - 廃止。
車両

・中部国際空港 - 金城ふ頭駅 - レゴランド・ジャパン・リゾート 2017年(平成29年)4月1日運行開始(土日祝日および特定日運行)。2018年(平成30年)4月28日より一部便をレゴランド・ジャパン・リゾートに延伸

一般路線

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JR東海から独立した当初は、瀬戸・岡崎・美濃白鳥・中津川・遠江二俣・新居町に各営業所があり、一般路線バスを運営していた。もともと鉄道先行路線であるなど収支状況は極めて悪く、2000年以降順次廃止が進められてきた。

2009年(平成21年)9月30日をもって、一般路線バス事業から全面撤退した[注釈 3][注釈 4]

乗車カード
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回数券が販売されていたものの、ジェイアール東海バスの一般路線に使える乗車カードは無かった。また、TOICAも使用できなかった。ただし、車内には、挿入口が塞がれた磁気カード読み取り機が設置されていた。

支店

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かつては、上記の他に東から遠江二俣新居町(以上静岡県)、岡崎瀬戸(以上愛知県)、美濃白鳥中津川(以上岐阜県)に支店・営業所が存在した。

車両

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概説

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2020年現在では、日野ジェイ・バス)・三菱スカニアの3社製の車両を保有している。

国鉄バス時代は、中部地方自動車局時代から日産ディーゼル(現・UDトラックス)の車両が多く[注釈 5]国鉄専用型式も日産ディーゼル車は名古屋に集中配置されていた[注釈 6]。また国鉄バス末期に、民営化を視野に入れて[注釈 7]導入したスーパーハイデッカーも日産ディーゼル車[注釈 8]であり、一般路線から撤退までずっと一般路線車については日産ディーゼル車が多かった[注釈 9]。日産ディーゼル製シャーシに架装される車体は、全車富士重工業製であり、西日本車体工業に集約後の日産ディーゼル車は導入されなかった。いすゞ車の導入は、民営化後は貸切車を除いて少数に留まっている。

高速バス業務の拡大に伴い三菱車が増備され、一般路線にも導入されたが、路線縮小に伴い、一般路線撤退前にすでに三菱の一般路線車は全廃されていた(名古屋ガイドウェイバス所有の車両を除く)。高速バス車両でも1999年以降は日野車の比率が増加し、一時期日野が最大勢力となっていた時期もあった。2011年からは三菱ふそう・エアロエースも導入されている。輸入車ボルボ・アステローペが少数(2両)在籍したことがあるのみであったが、バリアフリー対応のエアロキングの置き換えとして、2019年度 - 2020年度にスカニアJ-InterCityDD[注釈 10] が6台導入される予定で[23]、JR東海バス公式InstagramやFacebookで納車の様子などが紹介されている[24][25]

2009年9月30日まではゆとりーとラインの運行にも携わっており、瀬戸支店が専用車の運転・整備を名古屋ガイドウェイバスより受託していた。

2009年9月30日の一般路線全廃後、一般路線車は後述するように他社へ譲渡されるか廃車となっているが、2005年の愛・地球博開催時に万博八草駅から長久手瀬戸両会場へのシャトルバス用車両として導入されたハイブリッドノンステップバス日野ブルーリボンシティハイブリッド)のみ、引き続き登録されている。この車両は瀬戸支店廃止後に名古屋支店に転属し、愛知工業大学のスクールバス <八草駅 - 愛知工業大学間> として継続使用され、2022年3月5日に開催されたバスファン向けの撮影会を最後に引退した[26]。後継車は名鉄バスより移籍した三菱ふそう・エアロスターワンステップバス)が充てられている。

車体側面には高速車が「HIGHWAY BUS」、貸切車は「TOKAI BUS」のロゴが入れられている。

車両称号

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国鉄バスの附番法則を使用していたが、2001年以降は番号の重複が発生する可能性が生じ、年式記号が2桁になっている。またスカニアJ-InterCityDDが納車される以前の唯一の輸入車であったボルボ・アステローペについては車体が富士重工業製であることから、長らく使用されていなかった「6」を使用していた。

また、貸切車は車両の大きさを問わず車種を「6」としている。

7 4 4 - 03 9 91
車種 形状 メーカー   年式 装備 固有番号
  • 車種
    1…室内長6,500mm未満かつ室内高1,800mm未満(マイクロバス
    2…室内長7,200mm未満(中型バス)
    3…室内長7,200mm以上7,800mm未満(中型バス)
    4…室内長7,800mm以上8,600mm未満(大型ショート系)
    5…室内長8,600mm以上(大型バス)
    6…貸切車(車両寸法は不問)
    7…高速車
  • 座席
    1…横向き座席
    2…混合(半分以上が前向き)
    3…前向き座席
    4…リクライニングシート
  • メーカー
    1…いすゞ
    4…三菱
    6…富士重工(アステローペ)
    7…日野
    8…日産ディーゼル
  • 年式
    • 西暦の下1桁。ただし1桁で番号重複となる場合は2桁。
  • 装備
    4…冷房・板ばね
    9…冷房・空気ばね
  • 固有番号
    • 前5 - 6桁毎の連番

上記の法則により、「744-03991」は「リクライニングシート装備の高速車で三菱製、製造年はxx03年で冷房・空気ばね装備の車両」における91号車ということになる。

なお2019年度末より導入されたスカニア・J-InterCity DD以降の新車は、車両称号のルールが変更されている[27]

D 7 1 - 19 01[28]
種類 車種 メーカー   年式 固有番号
  • 種類[28]
    D…ダブルデッカー
    H…ハイデッカー
    S…スーパーハイデッカー
    M…11m以下
  • 車種[28]
    6…貸切車
    7…高速車
  • メーカー(いすゞ・スカニア製は座席配列で区分)
    1…いすゞ・スカニア[注釈 11]製3列シート
    2…いすゞ・スカニア製4列シート
    4…三菱
    7…日野
  • 年式[28]
    • 西暦の下2桁。
  • 固有番号[28]
    • 前5桁の連番で高速車が「00~69」、貸切車が「71~99」

なお、2001年まで行っていた特定輸送用の車両は、一般路線用を転用した車両を除きこの法則は適用されず、メーカー記号と登録番号を記していた。例えば、日野車で「名古屋22か752」であった場合、「7-752」と表記していた。

他社への譲渡

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前述のとおり、同社の一般路線バス事業からの撤退に伴い、余剰となった車両については他事業者に譲渡されて引き続き使用されている。

譲渡先はジェイ・アール北海道バスのほか、北海道中央バス茨城交通北陸鉄道グループ・東濃鉄道北恵那交通関鉄グリーンバスなどのJRグループ以外の事業者にも譲渡されている。

2010年にはジェイアールバス関東土浦支店日野・ブルーリボンシティハイブリッドノンステップバスを3台譲渡している。

これとは逆に、先述の通り貸切登録されていた日野・ブルーリボンシティハイブリッドの置き換えに、三菱ふそう・エアロスターの中古車(元名鉄バス)が導入された(中古車の導入は当社としては初)。

事件・事故

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  • 「中央ライナー」飲酒運転
    2002年7月7日、名古屋駅発新宿駅行きの「中央ライナー4号」において、中央自動車道談合坂サービスエリアにて一般車両と接触する事故が発生した。山梨県警察が当該便の乗務員を事情聴取した際に酒気帯び運転であることが発覚、乗務員は道交法違反の現行犯で逮捕されるという不祥事となった[29]。本線上でも異常な運転がみられ、当該便の乗客が携帯電話の電子メール機能を利用して、外部へ危険を知らせていた。国土交通省ではこの件に対する処分として、「中央ライナー」「ニュードリーム名古屋号」については2002年8月26日から75日間の運行停止という処分を行なったが、これはそれまでの処分としては最長期間の処分となった[30]。運行停止期間中はJRバス関東が同路線を運行。
  • 東名高速線逆走等
    2003年11月5日、名古屋駅発東京駅行きの東名高速線において、吉田インターチェンジ(料金所付近に東名吉田バスストップを併設)を誤って通過し、本線から上り進入路へ路肩を300メートルにわたって逆走、乗務員は道交法違反で検挙されるという不祥事となった[31]。その後の調査で、当該乗務員が過去に無免許での運転を行なっていたことが判明、また他の乗務員が大阪市内で一方通行の逆走を行なっていたことなどが判明したことから、国土交通省では2003年11月18日に名古屋支店の特別監査を行なった[31]。また、本件を受けて、社長と総務部長が辞任[32]、常務・乗務員に対して減給や出勤停止の社内処分が行なわれた[32]
    また、2009年8月27日には名古屋と西船橋を結ぶ深夜高速バスが、横浜市の自動車専用道路の出口を誤って通過し、路肩を約200メートルにわたってバックで逆走したと報じられた[33]
  • バスジャック事件(テロ行為
    2008年(平成20年)7月16日 名古屋駅東京駅行の東名高速線18便「スーパーライナー号」が東名高速道路を走行途中、山口県宇部市の14歳の中学2年生の少年にバスジャックされた[34]。その中学生は美合パーキングエリアで身柄を確保され、乗客乗務員(運転手)・車両などは無事だった
  • バス火災
    2017年(平成29年)9月9日名古屋駅発新宿駅経由東京駅行の新東名高速道路経由「新東名スーパーライナー新宿4号」が愛知県岡崎市の新東名高速道路を走行中、自動消火装置の警報音が鳴ったため、ミラーで後方を確認したところ火と煙が認められたため路肩へ緊急停車。消防による消火活動が行われたものの、バスは全焼した。乗客・乗務員は全員避難して無事。車両は2014年に投入されたばかりのエアロエースだった。[35]

旅行センター

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インターネットにおける高速バス運行情報表示サービス

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  • 2012年3月末日まで、JRバス関東、西日本JRバスとの三社共同で、高速バス運行情報表示サイト「ジャストライド」を運営。
  • 2012年4月より、「バスここ」に移行。

脚注

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注釈

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  1. ^ 昭和バスストップではなく甲府昭和インターチェンジ近くのアルプス通り沿いにある
  2. ^ 名古屋と横浜・品川を結んでいた「ラメール号」はこの半年前に廃止された。
  3. ^ 2008年(平成20年)8月27日、瀬戸北線をはじめとする5路線全13系統をに廃止したいとの申出が愛知県バス対策協議会に対し行われており、翌年2009年8月27日に、同年9月30日付けで一般路線バス事業から全面撤退することが発表された。[22]
  4. ^ 撤退後、一般路線車両の一部はジェイ・アール北海道バスに譲渡され、札幌市内で使用されている。
  5. ^ バスジャパン・ハンドブック「14 ジェイアール東海バス」の現有車両カタログの記述による。
  6. ^ バス・ジャパン3号「特集・国鉄バスのゆくえ」の車両一覧では、日産ディーゼル車の配置はすべて名古屋になっている
  7. ^ バス・ジャパン3号「特集・国鉄バスのゆくえ」では、1986年11月1日の東名・名神ハイウェイバスのダイヤ改定についての記述があり、新会社の基盤を安定させることも目標とされていた。
  8. ^ バス・ジャパン3号「特集・国鉄バスのゆくえ」の東名・名神ハイウェイバスのダイヤ改定に関する記述の中で、1986年12月15日から名神ハイウェイバスに投入する新製車両についても記載があり、その車両の諸元も掲載されていた。
  9. ^ バスジャパン・ハンドブック「14 ジェイアール東海バス」の現有車両カタログ(当時)の車両台数一覧表によれば、一般路線車はいすゞ25台・日野37台・三菱ふそう12台に対して、日産ディーゼル車は51台となっていた。
  10. ^ 高速路線バスに特化した仕様のアストロメガの通称。なお、当社に導入されるJ-InterCityDDのシートレイアウトは、エアロキングとは異なり、スカニアジャパン標準仕様の1階4列・2階3列の39席仕様(同タイプの車両を導入した他社と同じシートレイアウト)となる。
  11. ^ JRバスでスカニア製の車両に固有のメーカー番号を与えている例は、他にJRバス中国で見られる(メーカー番号は「0」)。なお、スカニア製の車両はいすゞの販売店を通しての購入。

出典

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  1. ^ a b 会社総鑑 未上場会社版 1997年版 下巻, 日本経済新聞社, (1997-05-20), pp. 4208 
  2. ^ a b c ジェイアール東海バス株式会社 第35期決算公告
  3. ^ a b ジェイアール東海バス株式会社 第37期決算公告
  4. ^ 連結子会社・持分法適用関連会社|JR東海”. JR東海. 2010年4月30日閲覧。
  5. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '91年版』ジェー・アール・アール、1991年8月1日、197頁。ISBN 4-88283-112-0 
  6. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、193頁。ISBN 4-88283-123-6 
  7. ^ a b c 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、192-193頁。ISBN 4-88283-124-4 
  8. ^ JR東海バス トピックス 「東海地区で初めて」ハイブリッド高速バス導入!! 2009年11月27日
  9. ^ QRコード決済」導入に関するお知らせ”. ジェイアール東海バス (2023年1月5日). 2024年8月8日閲覧。
  10. ^ “JR東海バス、運賃箱を廃止 新紙幣機にキャッシュレス化”. 日本経済新聞. (2024年7月3日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD02C3B0S4A700C2000000/ 2024年8月8日閲覧。 
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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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