JR西日本ホテルズ

日本のホテルグループ

JR西日本ホテルズ(ジェイアールにしにほんホテルズ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)傘下の株式会社ジェイアール西日本ホテル開発京都府京都市下京区)及び関連企業の手がけるホテルチェーンの総称。JRホテルグループ所属。

株式会社ジェイアール西日本ホテル開発
West Japan Railway Hotel Development,LTD.
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
600-8216
京都市下京区烏丸通塩小路下る東塩小路町901番地
設立 1990年10月1日
業種 サービス業
法人番号 6130001017504 ウィキデータを編集
事業内容 ホテル
代表者 代表取締役社長 伊勢正文
資本金 180億円
売上高 339億3,500万円
(2024年3月期)[1]
営業利益 25億4,500万円
(2024年3月期)[1]
経常利益 24億1,000万円
(2024年3月期)[1]
純利益 16億700万円
(2024年3月期)[1]
純資産 8億5,900万円
(2024年3月期)[1]
総資産 508億5,500万円
(2024年3月期)[1]
従業員数 584名(2024年8月1日現在)
決算期 3月31日
主要株主 西日本旅客鉄道 100%
外部リンク https://www.hotels.westjr.co.jp/company/
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概要

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シティホテルの「ホテルグランヴィア」シリーズをメインブランドとしてJR西日本管内のターミナル駅で展開している。グランヴィアブランドのホテルのうち、最初から「グランヴィア」として開業したのは京都と岡山(ただし、岡山は現ホテルに建て替えられる前に岡山ターミナルホテルと呼ばれる前身ホテルがあった)のみで、その他はそれぞれ「○○ターミナルホテル(○○には地名が入る)」と称していた。他にも、宿泊特化型の「ホテルヴィスキオ by GRANVIA 」ブランドも展開している。

原則としてジェイアール西日本ホテル開発及びその子会社が運営しているが、奈良ホテルはJR西日本の子会社である株式会社奈良ホテル奈良県奈良市)が運営し、同ホテルの歴史的経緯から近鉄・都ホテルズ近畿日本鉄道系)とも提携している(2018年8月末までは近鉄グループホールディングスも出資していた[2][3])。

2025年、同年7月1日をもってジェイアール西日本ホテル開発完全子会社の3社(ホテルグランヴィア岡山、ホテルグランヴィア広島、尼崎ホテル開発)と奈良ホテルがジェイアール西日本ホテル開発に吸収合併されることになり、JR西日本ホテルズの運営会社はジェイアール西日本ホテル開発と、他社との合弁である(株)ホテルグランヴィア大阪、(株)和歌山ターミナルビル、及び(株)JR西日本ホロニック(梅小路ポテル京都を運営)に集約されることになる[4]

なお、ビジネスホテルチェーンの「ヴィアイン」は同じJR西日本系列ではあるが、別企業であるJR西日本ヴィアイン(ジェイアール西日本デイリーサービスネット子会社)の運営であり、JR西日本ホテルズ及びJRホテルグループに加わっていない。ただし、広告出稿やキャンペーンについては共同で実施することがある。また、JR西日本中国メンテックが運営していたビジネスホテル「グリーンホテル米子」(JR西日本系列を離脱)やジェイアール西日本ウェルネットが運営していた「JRくろしお荘」(2019年閉館)、JR西日本ファーストキャビンが運営していた「ファーストキャビンステーション」(2020年閉館)もJR西日本ホテルズ・JRホテルグループには属していなかった。

グループホテル

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2025年4月現在、以下の13のホテルから構成されており、ほとんどのホテルはJR西日本管内の主要ターミナル駅に直結、または隣接している。※印はジェイアール西日本ホテル開発の子会社が運営。

ホテルグランヴィア
ホテルヴィスキオ by GRANVIA[5]
  • ホテルヴィスキオ尼崎 by GRANVIA兵庫県尼崎市JR尼崎駅隣接) - 2018年6月6日に現在のホテル名にリブランド[5]。開業当初は「ホテル『ホップイン』アミング」の名称でキリンホールディングス傘下のキリンホテル開発が運営していた(2009年に事業譲受)。
  • ホテルヴィスキオ大阪 by GRANVIA(2018年6月6日オープン) - 旧大阪弥生会館跡地。大阪駅(北口)やJR西日本本社ビルに近接。
  • ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA(京都市南区、2019年5月30日開業) - 京都駅八条口(南口)に立地。
  • ホテルヴィスキオ富山 by GRANVIA(富山県富山市富山駅隣接マルート、2022年3月18日開業)[6]
その他

過去に運営していた施設

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会員制度

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会員制ポイントカードとして「JR西日本ホテルズカード」がある。以前は、三井住友カードクレディセゾンUCカード)・JCBと提携したクレジットカード機能のついたタイプもあったが、親会社のJR西日本が「J-WESTカード」を発行したため、新規発行を停止し、クレジット機能のないタイプのみ発行している。なお、JR西日本ホテルズやヴィアインでは、時折J-WESTカード会員向けの限定企画・特典を用意することがある。

また、2018年6月からはグランヴィアブランド・ヴィスキオブランド・奈良ホテルが東日本・東海・九州の各グループホテル運営会社で組織している「JRホテルメンバーズ」に加入した[10]。これにより、JR西日本ホテルズカードは2018年5月で終了。以降1年間は、JR西日本ホテルズの各ホテルでの残ポイント使用となる。既存の会員については、希望者に対して、「JR西日本ホテルズカード」での登録情報を流用する形式にて「JRホテルメンバーズ」の新規加入を受け付ける案内を送付する予定としている。

2018年6月1日から加盟した「JRホテルメンバーズ」では、貯まったホテルメンバーズポイントを1000ポイント単位で「J-WESTポイント」への移行が可能になる[11]

脚注

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  1. ^ a b c d e f 株式会社ジェイアール西日本ホテル開発 第34期決算公告
  2. ^ 株式会社奈良ホテルの株式取得に関するお知らせ”. 西日本旅客鉄道株式会社 (2018年8月31日). 2018年8月31日閲覧。
  3. ^ “「関西の迎賓館」奈良ホテル、JR西の完全傘下に”. 産経WEST (産経新聞社). (2018年8月31日). https://www.sankei.com/article/20180831-TZLDMU63UVI47HKGNXVW6B6KHY/ 2018年8月31日閲覧。 
  4. ^ JR西日本ホテルズにおけるホテル運営会社の再編について (PDF)」(プレスリリース)、西日本旅客鉄道・ジェイアール西日本ホテル開発・奈良ホテル・ホテルグランヴィア岡山・ホテルグランヴィア広島・尼崎ホテル開発、2025年5月7日。2025年5月10日閲覧
  5. ^ a b JR西日本ホテルグループ新ホテルブランド名とシンボルマークが決定 ~「HOTEL VISCHIO(ホテルヴィスキオ)」誕生~ - 西日本旅客鉄道、ジェイアール西日本ホテル開発、尼崎ホテル開発 2017年5月10日
  6. ^ JR西日本ホテルズが北陸エリアに初出店「ホテルヴィスキオ富山」JR富山駅南口前にオープン』(プレスリリース)ジェイアール西日本ホテル開発、2022年3月15日https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220315_02_toyama.pdf2022年3月18日閲覧 
  7. ^ 都ホテルズ&リゾーツからの退会に関するお知らせ - 奈良ホテル 2018年11月10日(2018年11月12日閲覧)
  8. ^ JR西日本グループの新ブランドホテル 「Potel(ポテル)」誕生~充実した「過ごし」と地域・文化交流を提供するコミュニティ型カジュアルホテル~」(プレスリリース)、JR西日本ホロニック・ジェイアール西日本ホテル開発・ホロニック・西日本旅客鉄道、2018年5月23日。2025年5月10日閲覧
  9. ^ 「梅田3丁目計画(仮称)」へホテル出店のお知らせ - ジェイアール西日本ホテル開発 2022年3月24日(2022年3月24日閲覧)
  10. ^ 駅を中心とした立地が特徴の「JRホテルメンバーズ」に来年6月「JR西日本ホテルズ」が加わり、お得にご利用いただけるエリアが拡大。ますます便利に! - 日本ホテル・ジェイアール東海ホテルズ・ジェイアール西日本ホテル開発・JR九州ホテルズ・小倉ターミナルビル 2017年12月6日(2017年12月8日閲覧)
  11. ^ JR系ホテルの会員プログラム「JRホテルメンバーズ」がますます便利に!「JRホテルメンバーズ」に「JR西日本ホテルズ」が加わり、東北から九州まで、おトクにご利用いただけるエリアが西日本へ繋がります。 - 西日本旅客鉄道・ジェイアール西日本ホテル開発・日本ホテル 2018年5月23日(2018年5月25日閲覧)

関連項目

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外部リンク

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