メインメニューを開く

JR貨物チキ5500形貨車(JRかもつチキ5500がたかしゃ)は、1992年(平成4年)度に製作された日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍し、日鉄住金物流八幡所有する積載荷重 37tロングレール輸送専用私有貨車長物車)である。本項目では本形式に組み込まれる車両であるチキ5400形チキ5450形についても記述する。

JR貨物チキ5500形貨車
チキ5500-6、1994年1月15日、笠寺駅
チキ5500-6、1994年1月15日、笠寺駅
基本情報
車種 長物車
運用者 日本貨物鉄道
所有者 日鐵住金物流八幡
製造所 日本車輌製造
製造年 1992年(平成4年)
製造数 21[1][2]
常備駅 黒崎駅
主要諸元
車体色 緑黄
軌間 1,067 mm
全長 18,150 mm
全幅 2,570 mm
全高 3,215 mm
荷重 37 t
自重 17.0 t
換算両数 積車 4.0
換算両数 空車 1.6
台車 FT1-2
車輪径 680 mm
台車中心間距離 13,850 mm
最高速度 95 km/h
テンプレートを表示

目次

概要編集

レール輸送は国鉄時代は事業用貨物として行われていたが、国鉄分割民営化後は通常貨物となったため、JR各社がレール輸送用として所有していたチキ5500形を、1992年度にJR貨物運用車の増備として新製されたものである。

台車はコキ100系と同じFT1形 (FT1-2) を装備している。最高運転速度は95km/h。長らく75km/hで運用されていたが150mレール輸送開始と同時に95km/hでの運用が始まった。

手ブレーキハンドルが車体側面に装備されており、入換の際の突放作業が禁止されている。

車体は、緑色の塗装とされ、側面に白文字で大きく「日鐵運輸」(現在は日鐵住金物流八幡)と記されている。

車両番号はJR貨物の新製形式の付番方式に則り、形式+ハイフン+車番(例として、チキ5500-3)になっている。

形式別概説編集

チキ5500形編集

荷重37t積レール輸送用車で1992年に6両(1-6)が登場した。

全長は18,150mm、全幅は2,570mm、全高は3,215mm、軸距は13,850mm、自重は17.0t、換算両数は積車4.0、空車1.6である。3車1連で50m長のレールを積載し、在籍する6両全てが編成を組んで走行するが、設計上はユニット車ではないため、1両運用や従来のチキ5500との共通運用が可能である。

2011年(平成23年)度から増備が再開され、台車はFT1F形に変更されており[3]、後述のチキ5400形・5450形登場後は中間車として組成される車両が現れている[4]。2016年時点で21両が在籍する[4]

チキ5400形編集

9両編成化に対応するため、チキ5500形の編成の両端に連結される車両で2013年度に登場した[5]。全長は15mでチキ5500形より短い[6]。2016年時点では6両が在籍する[4]

チキ5450形編集

9両編成化に対応するため、チキ5500形の編成の中間に連結される車両で2013年度に登場した[5]。全長は15mでチキ5500形より短い[6]。2016年時点では3両が在籍する[4]

運用編集

黒崎駅から関門トンネルを越えて西浜松駅まで運用されていたが、2016年より従来の船舶輸送に代わる形で越中島貨物駅(東京レールセンター)までの運用が開始された。JR東日本管内ではこのほかに東鷲宮駅岩切駅発着の運用も設定されている。

脚注編集

  1. ^ 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル 2015年6月号別冊 最新 貨物列車 2015』p.75
  2. ^ 交通新聞社『トラベルMOOK 貨物列車の世界』p.132
  3. ^ 電気車研究会 『鉄道ピクトリアル2012年10月号増刊 鉄道車両年鑑 2012年版』p.88-89
  4. ^ a b c d 交通新聞社『トラベルMOOK 貨物列車の世界』p.133
  5. ^ a b 電気車研究会 『鉄道ピクトリアル2013年10月号増刊 鉄道車両年鑑 2013年版』p.115
  6. ^ a b 電気車研究会 『鉄道ピクトリアル2014年10月号増刊 鉄道車両年鑑 2014年版』p.115

参考文献編集

  • ネコ・パブリッシング「プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑」レイルマガジン 1997年6月号増刊
  • 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
  • 『日本の貨車―技術発達史』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目編集