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JUNE(ジュネ)は、株式会社マガジン・マガジン(創刊時は「サン出版」)が発行していた、主に女性向けの男性同性愛をテーマとした漫画小説混合雑誌の名称[1]

概要編集

  • 1978年10月、『COMIC JUN』として創刊。3号から『JUNE』と改名し、1979年8月の8号まで刊行して休刊。その後1981年に復刊し、復刊1号(1981年11月)から87号(1996年4月)まで刊行。復刊1号は『劇画ジャンプ』の臨時増刊号として発行されている[1]
  • 創刊企画者は藤田尚の筆名を持つ佐川俊彦(後に永らく編集長を努める)。創刊編集長は『さぶ』の創刊編集長でもあった櫻木徹郎。
  • 「JUNE」とは、誌上で「耽美」と呼ばれるような男性同性愛を主題にした作品の名称でもある。現在では、男性同性愛を主題にした作品には「ボーイズラブ(BL)」という名称を使うことが一般的になってきているが、耽美・背徳的といったJUNEの系譜の作品群を「JUNE」と呼び、「JUNE」のような憂いや翳りのない「ボーイズラブ」とは区別する向きもある。
  • 中島梓が「小説道場」を、少女漫画に少年愛というセンセーショナルなテーマを持ち込み、そのカテゴリーを築き上げた竹宮惠子が漫画の描き方を指南する「けいこたんのお絵かき教室」を連載していた[2]。投稿者の中からプロ作家を多く輩出したことでも知られる。
  • 1983年2月、小説をメインとした隔月刊誌『小説JUNE』が創刊[3]
  • 1995年頃から「ボーイズラブ(BL)」という言葉が派生し、ある種の市民権を得ると同類の雑誌が次々に刊行され始める。本誌は草分け的な存在であり、先駆け・老舗として位置づけられていた。
  • 本誌掲載の作品を纏めた『JUNE全集』(後述参照)も発行され見通しは明るいと思われたが、時代の波は活字よりも、官能的な表現をダイレクトに表現・展開される漫画に流れていき、小説をメインにした雑誌は次々に休刊。同誌も2004年4月の153号以降、『小説JUNE DX』と名前を変えてテコ入れを図り継続を試みたが、発行部数の減少は食い止められなかった。現在は休刊。
  • その他にも『JUNE新鮮組』『別冊JUNE』等、様々な増刊号があった。その後、コミック誌として『コミックJUNE』、『BOY'S ピアス』、『BOY'S LOVE』を隔月発行していたが、2008年、株式会社ジュネットが設立され、前記の雑誌やそれに関連する文庫・書籍・DVDなどは同社が発刊することとなった。

JUNE全集編集

1995年、マガジン・マガジンより『JUNE全集』発行。化粧函入り・ハードカバー、月報付き。全12巻。

  1. 栗本薫 / 中島梓
  2. 吉原理恵子
  3. 榊原姿保美・深沢梨枝・石原郁子
  4. ごとうしのぶ・須和雪里・鹿住槇
  5. 原田千尋・野村史子・柏枝真郷
  6. 神崎春子・森内景生・矢萩貴子
  7. 尾鮭あさみ・吉野さくら・嶋田双葉
  8. 江森備 / 紫音と綺羅
  9. 秋月こお
  10. 短編小説傑作集
  11. 幻の漫画傑作選集
  12. 耽美イラスト美術館

一般書店での販売はなく、本誌から申し込む通販のみ(1冊から購入可能であったが配本は巻数の順番ではなかった。また、送料は一冊ごとに課されていた)。12冊全巻購入特典として「富士見二丁目交響楽団」シリーズのテレカが贈られた。

脚注編集

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  1. ^ a b 『FUSION PRODUCT 1981年9月号』、ふゅーじょんぷろだくと、1981年9月、P140。
  2. ^ 投稿者は“門下生”と呼ばれ、掲載回数や内容の善し悪しから独自の段位が与えられた。投稿作品の中から本誌に掲載されたものも多い。
  3. ^ 通称として小説版を「小JUNE」、通常版は小説JUNEよりも雑誌本体が一回り大きかったこともあり「大JUNE」と呼ばれる。

関連項目編集

外部リンク編集