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JXTGエネルギー室蘭製造所

北海道室蘭市にある工場

JXTGエネルギー室蘭製造所(ジェイエックスティージーエネルギーむろらんせいぞうしょ)は、北海道室蘭市にあるJXTGエネルギー工場

JXTGエネルギー室蘭製造所
新日本石油精製室蘭製油所 - panoramio.jpg
新日本石油精製室蘭製油所(当時)の工場夜景
操業開始 1956年12月 (1956-12)
場所 日本の旗 日本 北海道室蘭市
座標 北緯42度21分40秒 東経140度57分10秒 / 北緯42.36111度 東経140.95278度 / 42.36111; 140.95278座標: 北緯42度21分40秒 東経140度57分10秒 / 北緯42.36111度 東経140.95278度 / 42.36111; 140.95278
業種 石油石油化学
生産品 液化石油ガス(LPG)、ナフサガソリン、石油化学製品、灯油電気[1]
従業員数 237人[2]
敷地面積 101ヘクタール (1.01 km2)[3]
住所 北海道室蘭市陣屋町1丁目172
所有者 JXTGエネルギーJXTGホールディングス
新日本石油精製室蘭製油所(当時)の工場夜景
新日本石油精製室蘭製油所(当時)

目次

概要編集

ENEOS最北端の製造所である室蘭製造所は、大韓民国蔚山広域市にあるアジア最大級の石油化学工場へ原料を供給する重要拠点であるとともに、ガソリン灯油の生産を行っており[4]、パラキシレン(PX)製造においては日本国内最大規模の工場になっている[5]。また、北海道で比較的需要の多い灯油や軽油を安定的に供給する物流拠点になっている[4]。高さ180 mの集合煙突は市民投票によって選ばれた「室蘭マリンブルー」への塗り替えが行われ[6]、2014年(平成26年)11月からライトアップを始めている[7]

北海道電力伊達発電所で使用する重油を室蘭製造所(室蘭送油所)からパイプライン輸送しているほか[8]チヨダウーテ室蘭工場は室蘭製造所内にある発電設備の排煙処理工程で生成した石膏の供給を受けるため、隣接地に立地して石膏ボードを生産している[9]

設備編集

製油装置

  • ナフサ水素化精製装置(64,000バレル/日)[10]
  • 接触改質装置(PL装置)(36,000バレル/日)[10]
  • ベンゼン抽出装置(9,000バレル/日)[10]
  • 粗キシレン製造装置(20,000バレル/日)[10]
  • キュメン製造装置(4,200バレル/日)[10]
  • 灯油水素化精製装置(45,000バレル/日)[10]
  • 流動接触分解装置(FCC装置)(30,000バレル/日)[10]
  • 減圧軽油水素化脱硫装置(MHC装置)(45,000バレル/日)[10]
  • 水素化分解装置(HDC装置)(30,000バレル/日)[10]
  • 水素製造装置(1,230,500 Nm³/日)[10]
  • 硫黄回収装置(250トン/日)[10]

貯油設備

  • 半製品・製品タンク(97基、1,450,700 kl)[10]
  • LPGタンク(8基、20,250 kl)[10]
  • 硫黄タンク(4基、22,400トン)[10]

付帯設備

  • インラインブレンダー(5基、8,000 kl/時)[10]
  • ボイラー(3基、830トン/時)[10]
  • タービン発電機(3基、119,780 kW)[10]
  • クーリングタワー(5基、30,000トン/時)[10]
  • 桟橋(8基、水深5.4 m〜16.5 m)[10]
  • タンク車積場(34ヵ所、34車/時)[10]
  • タンクローリー積場(17ヵ所、51台/時)[10]

環境保安設備

  • API型オイルセパレーター(排水処理用)(12基、123,600トン/日)[10]
  • CPI型オイルセパレーター(排水処理用)(2基、3,120トン/日)[10]
  • サンドフィルター(排水処理用)(8基、8,160トン/日)[10]
  • ガードベースン(排水処理用)(5基、81,600トン/日)[10]
  • API型オイルセパレーター(廃油処理用)(4,800トン/日)[10]
  • サンドフィルター(廃油処理用)(2基、2,400トン/日)[10]
  • ガードベースン(廃油処理用)(1,920トン/日)[10]
  • 消防車車両(7台)[10]
  • 防災船(油回収船、消防船兼備)[10]
  • オイルフェンス展張船[10]
  • はい煙脱硫装置[10]
  • 脱硝装置[10]

管理施設

  • 中央制御室[11]
  • 陸上出荷総合計器室[11]
  • 試験室[11]

歴史編集

1965年昭和40年)5月23日に発生した「機船ヘイムバード桟橋衝突事件」は、原油を積載したノルウェー国籍のタンカー「ヘイムバード」が水先人の運航ミスにより日本石油精製室蘭製油所(当時)の桟橋に衝突して炎上・爆発、6月18日に鎮火するまで27日間に渡って燃え続けた[12]。この事件により網取船が沈没して船長と機関員が死亡、ヘイムバードは再用不能となり乗組員8人が死亡、3人が負傷した[12]。また、付近の住民にも一時避難命令が出されるなど大きな海難事故になった[12]

  • 1956年昭和31年):「日本石油精製室蘭製油所」操業開始(原油処理能力:7,500バーレル/日)[13][14]
  • 1962年(昭和37年):原油処理能力を10,000バーレル/日に増強[13]
  • 1965年(昭和40年):「機船ヘイムバード桟橋衝突事件」発生[12]
  • 1973年(昭和48年):常圧蒸留装置更新し(2015年解体)[14][15]、原油処理能力を大幅に増強(110,000バーレル/日)[13]
  • 1982年(昭和57年):残油脱硫装置(RDS装置)建設(2014年停止)[14][16]
  • 1983年(昭和58年):原油処理能力を125,000バーレル/日に増強[13]
  • 1985年(昭和60年):原油処理能力を150,000バーレル/日に増強[13]
  • 1995年平成07年):「ISO 9002」認証取得[14]。原油処理能力を170,000バーレル/日に増強[13]
  • 1996年(平成08年):「ISO 14001」認証取得[14]
  • 1999年(平成11年):原油処理能力を196,000バーレル/日に増強[13]。社名変更に伴い、「日石三菱精製室蘭製油所」となる[13]
  • 2001年(平成13年):原油処理能力を180,000バーレル/日に変更[13]。粗キシレン製造装置建設[14]
  • 2002年(平成14年):社名変更に伴い、「新日本石油精製室蘭製油所」となる[13]。「ISO 9001」へ移行審査・認証取得[13]
  • 2004年(平成16年):独立系発電事業者(IPP)設備建設[14]
  • 2005年(平成17年):トルエン出荷設備、ブチレン出荷設備新設[14]
  • 2008年(平成20年):キュメン製造装置建設[14]
  • 2010年(平成22年):社名変更に伴い、「JX日鉱日石エネルギー室蘭製油所」となる[13]
  • 2014年(平成26年):原油処理停止に伴い、「JX日鉱日石エネルギー室蘭製造所」と事業所名変更[17][18]タンク車による石油の鉄道輸送廃止[19][20]。事業再構築化工事完了[21]
  • 2016年(平成28年):社名変更に伴い、「JXエネルギー室蘭製造所」となる。
  • 2017年(平成29年):社名変更に伴い、「JXTGエネルギー室蘭製造所」となる。

アクセス編集

国道37号沿いに位置している。室蘭製造所の中央上部には、室蘭港を跨ぐ白鳥大橋白鳥新道)が通っている。

脚注編集

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  1. ^ パンフレット, p. 4.
  2. ^ 有価証券報告書 (PDF)”. JXTGホールディングス. p. 25 (2016年). 2017年4月1日閲覧。
  3. ^ 室蘭市の主な企業 (PDF)”. ふるさと室蘭ガイドブック. 室蘭市. p. 1. 2017年3月6日閲覧。
  4. ^ a b パンフレット, p. 3.
  5. ^ JXエネルギー株式会社 室蘭製造所”. 室蘭ものづくり. 2017年3月6日閲覧。
  6. ^ “JX室蘭の集合煙突配色3案決まる、市民対象の投票へ”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2013年10月5日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2013/10/05/20131005m_04.html 2017年3月6日閲覧。 
  7. ^ “JX室蘭製造所の煙突ライトアップスタート”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2014年11月20日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2014/11/20/20141120m_02.html 2017年3月6日閲覧。 
  8. ^ 伊達発電所”. 北海道電力. 2017年3月6日閲覧。
  9. ^ “室蘭でアシストジョイとチヨダウーテが業務開始”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2004年11月2日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2004/200411/041102.htm 2017年3月6日閲覧。 
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag 装置構成”. 室蘭製造所. 2017年4月1日閲覧。
  11. ^ a b c パンフレット, p. 6.
  12. ^ a b c d 日本の重大海難(機船ヘイムバード桟橋衝突事件)”. 1969年(昭和44年)11月29日裁決言渡(高等海難審判庁). 海難審判庁. 2017年3月6日閲覧。
  13. ^ a b c d e f g h i j k l パンフレット, p. 8.
  14. ^ a b c d e f g h i 製造所沿革”. 室蘭製造所. 2017年4月1日閲覧。
  15. ^ “2装置撤去のJZ室蘭、1万平方メートルの用地確保へ”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2015年2月3日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2015/02/03/20150203m_02.html 2017年3月6日閲覧。 
  16. ^ 日石精製室蘭製油所 新鋭装置に火入れ”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1982年11月17日). 2017年3月6日閲覧。
  17. ^ “常圧蒸留装置の火止め式について” (プレスリリース), JX日鉱日石エネルギー室蘭製油所, (2014年3月31日), http://www.noe.jxtg-group.co.jp/company/about/gaiyou/jigyousho/muroran/oshirase/20140331.html 2017年3月6日閲覧。 
  18. ^ “JX室蘭で原油処理が終了、石化工場に転換へ”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2014年4月1日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2014/04/01/20140401m_02.html 2017年3月6日閲覧。 
  19. ^ 道内唯一の石油輸送貨物列車が5月で廃止 —「タキ」姿を消す”. 北海道ファンマガジン (2014年5月27日). 2017年3月6日閲覧。
  20. ^ “室蘭・本輪西駅起点に半世紀、タンク貨車ラストラン”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2014年5月30日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2014/05/30/20140530m_01.html 2017年3月6日閲覧。 
  21. ^ “新生JX室蘭始動、PX工場に原料供給主力拠点に”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2014年7月9日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2014/07/09/20140709m_02.html 2017年3月6日閲覧。 

参考資料編集

関連項目編集

外部リンク編集