韓国プロ野球オールスター戦KBO All-Star Game)は、シーズン中盤に開催される競技である。韓国プロ野球創設初年の1982年から毎年開催されており、ファン投票で選ばれた選手たちを中心に、2つのチームに分かれて試合を行う。1998年からインターネットを利用したファン投票が実施されている。なお、試合日程は1982年から1985年は3日間に渡って行われたが、1986年からは1試合で開催している。しかし、2020年、2021年はともに新型コロナウイルス感染症の影響で開催されなかった。

ミスターオールスター(オールスターMVP) 編集

本塁打競争 編集

日本のプロ野球のオールスターゲーム同様、本塁打競争もオールスター戦の途中で行われる一種の小大会で1993年から開始された。優勝時には、別の賞金が支給されることとなっている。

ゲームの進め方は、各選手ごとにアウトカウントが7個ずつ支給され、選手ごとにそれぞれ一度だけの機会が与えられる。ファウルが宣言されたり打球が伸びず、競技場内部に落ちるとアウトカウントが一つずつ追加される形で、投手が投げたボールを打たずにそのまま流す場合は、アウトカウントが追加されない。まず、予選で最も多くの本塁打を記録した選手の中で2人が決勝対決に進出することになり、この選手に限ってアウトカウントを各10個ずつ支給して一度だけの機会が与えられることになる。このうち、本塁打を最も多く記録した選手が優勝することになり、ここでも勝負が決まらなかった場合、打撃1回ずつ交互に再戦をするようにして最終的な勝者を選別する。ハンファ・イーグルスの 金泰均が最多の4回優勝である。

歴代のダービー勝者 編集

  • 1993年:梁埈赫(サムスン・ライオンズ) - 5本
  • 1994年:金杞泰(サンバンウル・レイダース) - 3本
  • 1995年:馬海泳(ロッテ・ジャイアンツ) - 6本
  • 1996年:沈哉學(LGツインズ) - 2本(延長戦優勝)
  • 1997年:朴栽弘(現代ユニコーンズ) - 2本
  • 1998年:梁埈赫(サムスン・ライオンズ) - 5本
  • 1999年:朴栽弘(現代ユニコーンズ) - 4本
  • 2000年:タイロン・ウッズ(斗山ベアーズ) - 9本(外国人本塁打ダービーの勝者同士の決勝戦)
  • 2001年:梁埈赫(LGツインズ) - 4本(延長戦優勝)
  • 2002年:ティルソン・ブリトー(サムスン・ライオンズ) - 2本
  • 2003年:金東柱(斗山ベアーズ) - 5本
  • 2004年:朴龍澤(LGツインズ) - 4本
  • 2005年:金泰均(ハンファ・イーグルス) - 5本
  • 2006年:李宅根(現代ユニコーンズ) - 1本
  • 2007年:金泰均(ハンファ・イーグルス) - 9本
  • 2008年:朴栽弘(SKワイバーンズ) - 7本(ワールド本塁打競争)
  • 2009年:李大浩(ロッテ・ジャイアンツ) - 5本
  • 2010年:金賢洙(斗山ベアーズ) - 10本
  • 2011年:朴正権(SKワイバーンズ) - 7本(予選は6本塁打を記録)
  • 2012年:金泰均(ハンファ・イーグルス) - 6本(予選は14本塁打で予選部門新記録)
  • 2013年:李承燁(三星ライオンズ) - 6本
  • 2014年:金賢洙(斗山ベアーズ) - 14本(歴代本塁打競争史上最多)
  • 2015年:黄載鈞(ロッテ・ジャイアンツ) - 11本
  • 2016年:ルイス・ヒメネス(LGツインズ) - 5本
  • 2017年:ウィリン・ロサリオ(ハンファ・イーグルス) - 8本
  • 2018年:李大浩(ロッテ・ジャイアンツ) - 3本(延長戦 1本)
  • 2019年 : 金宰煥(斗山ベアーズ) - 5本
  • 2022年:李大浩(ロッテ・ジャイアンツ) - 5本

脚注 編集

関連項目 編集