KDDIビル

東京都新宿区にある超高層ビル

KDDIビル(ケイディーディーアイビル)は、新宿高層ビル街の一群を担う超高層ビルの一つ。旧ケイディディ国際電信電話の本社ビルであり、現在もKDDI登記上の本店である。旧称は国際通信センタービルKDD本社ビル)。

KDDIビル
KDDI Building
西新宿・KDDIビル(同社の登記上の本店)
施設情報
所在地 東京都新宿区西新宿二丁目3番2号
座標 北緯35度41分16.3秒 東経139度41分42.6秒 / 北緯35.687861度 東経139.695167度 / 35.687861; 139.695167座標: 北緯35度41分16.3秒 東経139度41分42.6秒 / 北緯35.687861度 東経139.695167度 / 35.687861; 139.695167
状態 完成
着工 1971年11月
竣工 1974年6月
用途 店舗事務所
地上高
最頂部 164.7m
屋上 153.6m
各種諸元
階数 地上32階地下3階 塔屋2階
敷地面積 10,676
建築面積 2,916
延床面積 126,621
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造
関連企業
設計 日本総合建築事務所
丸の内建築事務所(小坂秀雄
施工 鹿島建設大林組清水建設JV
デベロッパー 国際電信電話
管理運営 KDDI
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概要 編集

新宿高層ビル街の一群を担う超高層ビルの一つとしても広く認知されている。全体がメタリックシルバーの色調で覆われたビル。幅と奥行きがほぼ同じ、正四角柱のような形状が特徴。新宿高層ビルの中でも古くからある存在で、中には重要なライフラインである通信機器設備があるため(国際電話回線の手動接続オペレーション室もここにあった)、関東大震災クラスの10倍の地震でも十分耐えられるような頑強な造りをしたビルとして、当時は話題となった。後の日本の高層ビル建築にも影響をあたえたビルとして知られている。1974年から1985年までは、31階にFM東京の本社・演奏所が置かれていた。

歴史 編集

主な施設 編集

  • 低層階の大半は、サーバルータハブなどが設置された通信機器室になっているため、窓枠状にデザインされている部分のガラス窓が極端に少ない。
  • 高層階は事務スペースが大半を占めており、通信機器の運用部門や、コールセンターauの電話受付センター)、au携帯電話の契約センターなどが入居している。かつては0051国際オペレータ電話の交換室も入居していた。
  • 地下1階は新宿歩行者専用地下通路(シーズンロード)と直結しており、社員食堂および売店がある(関係者以外は利用不可)。
  • 地下2階には社員用の体育館などがあるが、現在は使用されていない。

アネックス(別館) 編集

甲州街道のある南側に1991年に竣工した5階建ての「KDDIアネックスビル」があり、テナントが入居している。2002年3月29日までは第一勧業銀行新宿南口支店がメインテナントだったが、みずほ銀行発足時に旧日本興業銀行新宿支店と統合(法人部門はみずほコーポレート銀行新宿営業部へ承継)し、同店のある日本生命新宿西口ビルへ転出した。この名残でATMコーナーのみであるが路面に郵便局と並んで看板が設置されている。

  • KDDIビル内郵便局
    • 竣工時にKDDビルから移転。1977年9月までは「国際通信センター内郵便局」、2000年12月までは「KDDビル内郵便局」の名称。
    • 風景印の図案は「KDDIビルと京王プラザホテルなどの高層ビル」。
  • みずほATMコーナーKDDIビル出張所(現在は閉店)
  • 生活彩家KDDI新宿店(現在は閉店) - 第一勧業銀行新宿南口支店跡地
  • オフィス

設置物 編集

  • 冬季にビル上部から氷塊が落ちてくることがあり、注意を呼びかける看板が設置されている。

登場作品 編集

ビル手前の通路や外観は時おり映画・ドラマ等の撮影として利用されており2005年に上映された『仮面ライダー THE FIRST』等多くのドラマ等で登場している。また、『スーパー戦隊シリーズ』ではしばしば敵の組織に破壊されている。

ドラマ 編集

PV 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 施設情報の座標とは緯度経度ともに約12秒の差がある。これは測地系の変更により生じている(詳しくは「測地系の日本の項」を参照)
  2. ^ 当時アネックスはなかった
  3. ^ ツアーのスポンサーとしてKDDが協賛していた

出典 編集

外部リンク 編集

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