LENS』(レンズ)は、2004年に公演された演劇作品。脚本演出小林賢太郎が手がける小林賢太郎プロデュース公演(KKP)#004。

概要 編集

小林賢太郎による演劇プロジェクトKKPの作品[1]。椎名林檎のシングル「茎 (STEM) 〜大名遊ビ編〜」のミュージック・ビデオおよびショートムービー短篇キネマ 百色眼鏡』の前日談になっており、主題歌も同曲を使用している[1]

あらすじ 編集

大正時代末期、幽霊が出ると噂される帝都東京の本郷帝都図書館で起こった、奇妙な書籍盗難事件。図書館職員と所轄署巡査、本庁から派遣された警部と人力車の車夫、そして推理作家志望の書生が、謎解きを始めていく。果たして犯人は誰なのか。そして、そのトリックは?

キャスト 編集

登場人物の名前には植物に関する言葉が入っており、舞台で流れたオープニング映像では、その植物の映像と共に対応する役名のキャストが表示された。

天城茎太郎(アマギケイタロウ):小林賢太郎
推理作家志望の書生。書いた小説『怪盗カマキリ仮面』は泣くほどつまらない。駒形を一目見ただけで刑事と見破るほど推理力は高いのだが、トリックや証拠の詳細を「それくらい言わなくてもわかる」となかなか語ろうとしない。それ故に駒形からは説明不足と批判される。喫茶店(本作では皆「カフェエ」と発音)で相席になった駒形と図書館で再会する。
駒形蓮司(コマガタレンジ):大森南朋
警視庁から派遣された、超常現象などを専門に扱う警視庁捜査課第三種事件係の警部。にもかかわらず怪奇現象にはめっぽう弱く、真っ先に逃げ出すのも彼である(本人曰く、おっかないから)。スコットランドヤードに留学経験を持つ。
春日桜太(カスガオウタ):久ヶ沢徹
所轄署の巡査。自分でも記憶力がないと豪語し駒形警部を「警視総監殿」と呼んで呆れさせる程のバカ。図書館に張り込みをしながら事件の捜査をしていた。犬飼の手伝いをするたびにキャラメルをもらっている。
犬飼梅衛門(イヌカイウメエモン):犬飼若浩
図書館唯一の司書。新婚さんで妻は18歳。野球は四番でピッチャーの腕前。
愛宕屋駿菊(アタゴヤシュンギク):西田征史
自称「日本一速い人力車」の車夫。妻子持ち。文字が読めない。落語家みたいな名前は柳家金語楼から。インチキくさい江戸弁を使う。

公演日程 編集

脚注 編集

  1. ^ a b ラーメンズ復活にあたって振り返った5曲”. music.jp. エムティーアイ (2016年6月6日). 2018年8月22日閲覧。