Linuxディストリビューション

Linuxカーネルとその他ソフトウェア群を1つにまとめ、利用者が容易にインストール・利用できるようにした仕組み

LinuxディストリビューションLinuxカーネルとその他ソフトウェア群を1つにまとめ、利用者が容易にインストール・利用できるようにしたものである。

概要編集

Linuxカーネルプロセスソケット通信などの機能を提供する。これらは様々なソフトウェアを動作させるうえで基礎となる重要な機能であるが、ユーザーが利用する機能としては非常にプリミティブである。例えばカーネルそのものにはOS起動時のデーモン自動起動機能は存在しないし、Bashのようなインタラクティブコンソール機能も存在しない。これらの機能はすべてLinuxカーネルを利用するGNUなどによって作られた個別のソフトウェアによって実現されている。

ユーザーの利便性を高めるためにLinuxカーネルとこれらソフトウェア群を1つのパッケージにしたものがLinuxディストリビューションである。無償・有償様々なdistribution=配布・流通・頒布形態が存在し、各ディストリビューションはその理念・目的によって派生し、それぞれ異なるソフトウェアをパッケージに含んでいる。ユーザーはLinuxディストリビューションをインストールするだけでシェル機能やパッケージ管理機能、デスクトップ環境などを利用することができる。

コンポーネント編集

 
GNU/Linux Distro Timeline, 様々に派生したLinuxディストリビューションのタイムライン。

カーネルの他、基本的なUNIXのツールやユーティリティ、その他サーバ向けやデスクトップ環境向けのソフトウェアを集め、ビルドしてバイナリパッケージを作成し提供している。その他、最初のインストールの際に必要なインストーラ等といった補助的なシステムが付属する。バイナリパッケージを利用するという形態のために、rpmやdebなど、何らかのバイナリパッケージシステムの採用がほぼ必須であり、どのシステムを採用しているかがディストリビューションの主要な特徴のひとつとなる。aptやyumなどより上位のパッケージ管理システムも、現代ではほぼ必須である。

これらはソフトウェア構成の例であり、他にも様々なソフトウェアをインストールできる。

配布方法編集

ディストリビューションは、自由に配布、利用の出来るソフトウェア(フリーソフトウェア)だけを集め、無料で提供されるものと、利用に料金を払う必要のある商用ソフトウェアや企業によるサポートを受けられる権利を含んだ有料のものに分けられる。大抵の場合、前者はFTPなどで公開されており、Torrentを利用した配布をするディストリビューション[1]も存在する。後者はユーザー数などに制限のあるライセンス契約によって提供される。どちらの場合も、CD-ROM等によって入手することができる。GNU/Linuxディストリビューターによっては両方を用意している場合や、サポートのみ有償で受けられる場合もある。

Debian系編集

 
Debian GNU/Linux 7.5
(GNOMEデスクトップ)

Debianの派生品一覧に掲載されるものは、パッケージ管理システムにdeb形式を使っている。
Debian#その他の派生版も参照。主要なものは以下の通り。

配布版 説明
Debian GNU/Linux 100%フリーソフトウェアであることが理念、コミュニティで開発。

Debian (テスト版) 派生編集

 
Debian 系統樹

Debianテスト版の派生品一覧に掲載。

配布版 説明
BackTrack Debian派生であり、Kali Linuxの前身。侵入テスト目的に特化していることが特徴だった。後継の Kali Linux に移行。
Kali Linux Debian派生の1DVD型。侵入テスト目的に特化していることが特徴。BackTrackから派生した後継版。
PureOS 完全にフリーソフトウェアだけで構成されている、プライバシーセキュリティ、利便性に重点を置いているGNU/Linuxディストリビューション。
Astra Linux英語版 ロシアの政府機関における制式OSのひとつ[2]
Ubuntu 6ヶ月ごとの更新と商用の保守を掲げる。デスクトップ環境としてGNOMEを採用している。パソコン雑誌に雑誌社特製のLive CD/DVDとして付属される場合がある。多彩な派生版が存在。

Ubuntu 派生編集

主なものは、Ubuntuの派生品一覧に掲載。

公式編集

これらはUbuntuと異なるパッケージを導入するだけであるが、それらのリポジトリはUbuntuと同じである。お互いに全く同じパッケージを使え、それぞれのデスクトップ環境を共存させられる。

 
Ubuntu Desktop 15.10
 
Kubuntu 13.10
 
Xubuntu 14.04 LTS

公式派生品一覧に掲載。

配布版 説明
Kubuntu Ubuntuのデスクトップ環境KDE に置換したもの。
Lubuntu Ubuntuのデスクトップ環境を LXDE に置換したもの。18.10以降は LXQt を採用している。比較的「軽い」ディストリビューション。
Ubuntu Budgie Budgie英語版と呼ばれるデスクトップ環境を採用。16.04世代から公式入りとなった。
Ubuntu Kylin英語版 中国向けに開発されたディストリビューション。
Ubuntu MATE MATE(マテ)と呼ばれるデスクトップ環境を採用。15.04世代から公式入りとなった。
Ubuntu Server サーバー向けのディストリビューション。詳細はUbuntu Server(英語版)も参照。
Ubuntu Studio クリエイター向けのディストリビューション。
Xubuntu Ubuntu のデスクトップ環境を Xfce に置換したもの。比較的「軽い」ディストリビューション。

公式から外れた派生品編集

 
Ubuntu 系統樹[疑問点]

公式から外れた派生品一覧に掲載。

配布版 説明
Edubuntu 教育用に最適化されたもの。児童が学校や自宅で同等の環境を利用できることを目的としている。
Gobuntu英語版 フリーソフトウェアのみを利用したディストリビューション。既に本家に合流しており、この方向性は外部ディストリビューションgNewSenseに受け継がれている。
Mythbuntu UbuntuとMythTVを元に作られた、ホームシアターPC向けのディストリビューション。デスクトップ環境は標準でXfceを採用している。
Ubuntu for Android Android端末向けのディストリビューション。
Ubuntu GNOME Ubuntuのデスクトップシェルを GNOME Shell に置換したもの。上記の通り17.10より本家の環境がGNOMEに戻ったため、17.04を最後に開発は途絶えている。
Ubuntu JeOS英語版 現在はサーバー版の一部に含まれている。
Ubuntu Mobile英語版 組み込み端末向けに作成されたディスリビューション。現在は、Ubuntu Touchに引き継がれている。
Ubuntu Netbook Edition英語版 ネットブック等の携帯端末向けのディストリビューション。普通のパソコンに比べて非力なCPU、小さい画面、タッチパネルの存在を意識した構成となっている
Ubuntu Touch英語版 Ubuntu Mobileの後継版。タブレット端末向けのディストリビューション。
Ubuntu TV英語版 スマートTV向けのディストリビューション。

非公式編集

次のような複数の非公式な派生物がある。これらのプロジェクトの中には、Ubuntuと密接に関わり、同時に開発・公開され、パッケージも同じ公式リポジトリを利用しているものもある。

 
Linux Mint 19 (Bionic Beaver 18.04 LTS ベース)

非公式派生品一覧に掲載。
Ubuntu#その他の派生品も参照。

配布版 説明
Bodhi Linux Enlightenmentから派生したウィンドウマネージャ、Mokshaを採用した軽量版。
dyne:bolic英語版 マルチメディアの製作・配給向け Live CD
EasyPeasy英語版 ASUSのEeePCやAcerのAspireなど、ネットブックに特化したディストリビューション。改名前は Ubuntu Eee として開発されていた。
eeeUbuntu Eee PC専用に構成されたディストリビューション。非公式の日本語版も存在していたが、統合により開発は終了した。本家はAurora OS英語版に改名し開発継続。
elementary OS デスクトップ環境として独自のPantheonを採用している。macOS風の美しい画面が特徴。
Emmabuntüs英語版 Xubuntuから派生。Xfce採用、Dockあり。
Goobuntu GoogleがUbuntu派生ディストリビューションを作成[3][4]している噂があった。Googleはこれを認めたが社外に公開する予定はないと明言している[5][6]。非公開。
gOS 2007年11月1日に登場したUbuntuの派生ディストリビューション。ウォルマートの低価格PC Everex Green gPC TC2502 用のOS英語版として開発された。Googleのオンライン・アプリへのアクセスを優先した設計である。デザインは Mac OS X が模され、Wineを標準搭載している。開発停止。
KDE neon KDEを採用、LTSから派生。
Linux Lite英語版 Ubuntu LTS(長期サポート版)を基に開発。Xfce採用でアイコンや壁紙が美しい。アプリの追加や削除、WEBブラウザキャッシュの削除なども容易。
Linux Mint MATECinnamonの採用で見た目やソフトウェア環境を変更し、マルチメディア関係のコーデックを充実させたディストリビューション。
Peppermint OS chromiumを搭載している軽量のディストリビューション。webアプリとの連携も強い。
PUD 64MBのディストリビューション[7]。中国企業が支援する軽量版。
Trisquel GNU/Linux GNU FSDGに適合する100%フリーソフトで構成されたOS。
Zorin OS Windows風のUIを提供するディストリビューション。Wineを標準搭載しWindowsアプリも動作する。

Debian (安定板) 派生編集

Debian安定板の派生品一覧に掲載。

配布版 説明
Astra Linux英語版 ロシアの政府機関における制式OSのひとつ。
Corel Linux英語版 企業向けディストリビューションでEee PCに搭載されていた、後継版のXandrosに移行。
CrunchBang Linux ウィンドウマネージャにOpenBoxを採用し、軽量、高速を重視したディストリビューション。開発停止。
Deepin Wuhan Deepin Technology Co.が開発を手掛ける、Debianを母体とした中国産 Linux ディストリビューション。
Devuan 2014 に Debianから派生[8]
gNewSense GNU FSDGに適合し、フリーソフトウェア財団の支援を受ける。Linux-libreを使用し、ファームウェアの部分まで100%フリーソフトで構成される。
KANOTIX英語版 Debian派生でCD起動/HDD導入共可能。
KNOPPIX Debianを基にCD起動で利用できるようにしている。派生版は#KNOPPIX 派生を参照。
Maemo Nokia N800, N810など携帯端末のほか、Nokia N900 タブレット端末とその他の Linux kernel派生の機器向けに開発された[9]
MEPIS デスクトップ環境にKDEを採用したディストリビューション。開発停止。派生版は#MEPIS 派生を参照。
MintPPC PowerPC 向け。MintPPC は Mint LXDE のコードを用いるが、Linux Mint ではない[10]
NepaLinux英語版 GNOMEやWindowマネージャーのfluxboxを使用するMorphixドイツ語版が前身。[11]
OpenZaurus Sharp Zaurus PDA向け Debian パッケージと ROM イメージ。 Ångström distribution英語版後継[12]
Raspberry Pi OS 小型シングルボードコンピュータであるRaspberry Pi向けに開発されたディストリビューション。
Skolelinux ノルウェー産 Linux で、学校向け thin clientディストリビューション[13]
SolydXK Xfce and KDE desktop focused on stability, security and ease of use.[14]
The Amnesic Incognito Live System (TAILS) プライバシーと匿名性の保護に特化したディストリビューション。Tor#Torの応用も参照。このほか、セキュリティ面重視のOS・WhonixもDebianから派生している。
Vyatta VyOSの前身[15]
VyOS VPN / ルーター / ネットワークファイアウォール用ディストリビューション。

MEPIS 派生編集

MEPISの派生品一覧に掲載。

配布版 説明
antiX Debian安定版から派生した軽量な Live CD かつインストール(導入)可能なディストリビューション。
MX Linux 中量級。KNOPPIXのように Live CD としても利用可能。

KNOPPIX 派生編集

 
KNOPPIX 系統樹

KNOPPIXの派生品一覧に掲載。
KNOPPIX#その他の派生版も参照。

配布版 説明
Damn Small Linux 名刺大のCDやUSB pendrive向けの軽量なKNOPPIXLive CD。開発停止。

Red Hat系編集

 
Red Hat 系統樹

RPM系派生版一覧に掲載され、パッケージ管理としてRPMを使っている。
Red Hat Linux#その他の派生版も参照。主要なものは以下の通り。

配布版 説明
Red Hat Linux 商用および個人用。開発終了。
個人用はFedora Coreへ事実上開発を引き継ぎ。
商用版は後継版のRed Hat Enterprise Linuxで、Fedora Projectによるテスト済みのFedoraを母体とし安定させたもの。
CentOS Red Hat Enterprise Linuxの無償版。
Fedora Red Hat Linux 後継のコミュニティFedora Projectによる実験要素が強い。Fedora 7よりFedoraLiveCDも同時公開。
Mandrake Linux Mandriva Linuxの前身。開発終了。

CentOS/RHEL派生編集

CentOS/RHEL派生版一覧に掲載され、パッケージ管理等が同様のもの。

配布版 説明
Asianux Red Hat Enterprise Linux派生。タイアジア5ヵ国の企業が共同開発。前身はMIRACLE LINUXRed Flag Linux英語版Haansoft Linux(韓国製)。
ClearOS英語版 Small Business Server. File, Print, Messaging, UTM, VPN.
Fermi Linux LTS Scientific Linuxの前身。フェルミ国立加速器研究所の研究施設に特有のソフトウェアを追加[16]
MIRACLE LINUX 商用、Oracle対応、日本製。Asianuxへと移行。
Oracle Linux OracleがOracle製品に最適化したUnbreakable Enterprise Kernel(UEK)を採用。
Red Flag Linux英語版 紅旗Linux中国製。Asianuxへと移行。
Rocks Cluster Distribution英語版 RHEL(初期版)とCentOS(最近の配布版)より派生。
Scientific Linux Fermi Linuxの後継。Red Hat Enterprise Linuxから派生。
SME Server英語版 CentOSから派生。

Fedora派生編集

 
Fedora 系統樹

Fedora派生版一覧に掲載され、パッケージ管理等が同様のもの

配布版 説明
Berry Linux 日本人の中田裕一朗がFedoraを母体に開発。
MeeGo 携帯機器向けオープンソースLinuxオペレーティングシステム。2011年9月29日に発売されたノキアスマートフォン「N9」に搭載された[17][18]
Moblin Atomなどのインテルプロセッサ(処理装置)を採用しているネットブックMobile Internet Device(MID)などの携帯機器向けLinuxディストリビューション。
Qubes OS セキュリティに特化したOS。
Sugar-on-a-Stick Linux Sugar Labsが開発するデスクトップ環境で、Fedoraと組み合わせ用いられた。主にOLPC XO-1などの教育用パーソナルコンピューター向け。
Yellow Dog Linux Fedora派生でPowerPC専用。PlayStation 3公式対応。開発停止。

urpmi系編集

urpmi系派生版一覧に掲載。urpmiRpmdrake)も参照。

配布版 説明
Mandriva Linux 旧名称は、Mandrakelinux。商用版と無料版があった。Live CD版はMandriva Oneで、GNOME版とKDE版が存在した。開発終了。
Mageia Mandriva Linuxを母体に開発。オープンソース。
OpenMandriva Lx Mandriva Linux派生。
Unity Linux Mandriva Linux派生。

apt-rpm系編集

 
Vine Linux 6.1

apt-rpm系派生版一覧に掲載。APT-RPM英語版も参照。

配布版 説明
PCLinuxOS Mandriva Linuxを母体に開発。デスクトップ指向。Live CDとしても使用可能。
Vine Linux 日本国産のLinuxディストリビューション。

その他RPM系編集

その他RPM系派生版一覧に掲載

配布版 説明
Caldera OpenLinux 商用。Caldera OpenLinux 3.1 から Lycoris Desktop/LX が派生。開発停止。
CAOS Linux英語版 (複数の系列)Red Hat Enterprise Linux派生ディストリビューションも参照。
Turbolinux パッケージ管理システムとしてRPMを使っている。無料Live CD版は2008と12.5の2種類が存在する。日本製。

Slackware系編集

 
Slackware 系統樹

Slackware派生版一覧に掲載されるもの。
Slackware#その他の派生版も参照。主要なものは以下の通り。

配布版 説明
Slackware Linux普及初期は有名だったディストリビューション。
Absolute Linux Slackwareを母体とした軽量Linuxディストリビューションである[19][20]
Salix OS Slackwareとの完全な互換性を保持し、安定性に重点をおいたディストリビューションである。Xfce, KDE, LXDE, Fluxbox または Ratpoison も選択可能。32bit64bitLive CD版もある。
Slackintosh英語版 PowerPC機向け非公式版 Slackware。
Slamd64 x64版Slackwareである。開発停止。
SLAX Slax 8まではSlackwarを母体とする。複数の機能と非常に簡単なリマスターを持つ。Live CD
Wolvix英語版 ウィンドウマネージャとしてXfceを採用している[21]。開発停止。
Zenwalk英語版 Slackwar派生。

Slax派生編集

Slax派生版一覧に掲載されたもの。
SLAX#関連ディストリビューションも参照。

配布版 説明
Porteus英語版 300MB以下[22]。SLAXから派生。

openSUSE派生編集

openSUSE派生版一覧に掲載されるもの。 設定にはYaSTを、パッケージ管理システムはRPM系を採用。
openSUSE#その他の派生版も参照。

配布版 説明
openSUSE ドイツで開発されていたため、ヨーロッパで強い。SUSEノベルに買収されたことに伴い、SUSE Linuxから改名。
SUSE Linux Enterprise Desktop SUSE Linux Enterprise Serverのデスクトップ版。
SUSE Linux Enterprise Server テスト済みのopenSUSEを母体にして安定させた。商用。
SUSE Studio openSUSE, SUSE Linux Enterprise Server 用に提供された、オンラインアプライアンス作成ツール、サービスである。

Arch系編集

Pacman系派生版一覧に掲載されるもの。 パッケージ管理としてPacmanを使っている。
Arch Linux#その他の派生版も参照。主要なものは以下の通り。

配布版 説明
Arch Linux パッケージ管理システムPacmanを使用。
ArchBang英語版 Arch Linuxを母体に、導入媒体および標準のウィンドウマネージャにOpenboxを採用したもの[23]
Artix Linux英語版 systemdの代わりにOpenRC、runitまたはs6 initを使用するArch Linuxに基づくディストリビューション[24]
BlackArch Linux Arch Linuxを母体とした侵入テストを目的としたもの。
Chakra Linux英語版 KDEモジュール化したKDEmodデスクトップ環境を標準とし、Qt母体の視覚的導入環境や更新機能、パッケージマネージャ(Pacmanのフロントエンド)などを提供し、Arch Linuxよりも扱いやすいディストリビューションを目標としている。[25][26]
EndeavourOS英語版 Antergosの後継ディストリビューション[27]
Manjaro Arch Linuxを母体に、標準のウィンドウマネージャXfceKDEを採用したもの。コミュニティ版としてCinnamonMATELXDEEnlightenmentOpenBoxが提供されている。
Parabola_GNU/Linux-libre Linux-libreカーネルを使用しており、フリーソフトウェアのみで構成されている。

Gentoo系編集

 
Gentoo 系統樹

Gentoo Linux派生版一覧に掲載されるもの。 パッケージ管理としてPortageを使っている。
主要なものは以下の通り。

配布版 説明
Gentoo Linux BSD系OSのportに似たPortageと呼ばれるパッケージ管理システムを採用。
Chrome OS Chrome OS[28][29]は、Googleが開発しているOS。2010年2月に、母体となるOSをubuntuからGentooに変更した。Chromium OSは、Google Chrome OSのオープンソース版。
Container Linux 旧称は、CoreOS Linux。軽量なOSである。
Sabayon Linux Gentoo Linuxの派生GNU/Linux。Gentooの特徴である機能拡張はなりを潜めているが、様々なアプリケーションが同梱されているライブDVD。
SystemRescueCd英語版 WindowsとLinux修理用のツールをまとめた Linux 2.6 カーネル母体のLive CD

ソース系編集

ソース系一覧に掲載されるもの。

配布版 説明
Linux From Scratch A distribution and book on how to build GNU/Linux from its source code along with bootstrapping the GNU-tool-chain's sources.
Guix System A distribution built around the GNU Guix package manager, which provides purely functional package management with build automation, build isolation, easy system upgrades and rollbacks, and an emphasis on free software.[30]

独立系編集

独立系一覧に掲載されるもの。主要なものは以下の通り。

配布版 説明
Alpine Linux muslBusyBoxを含むセキュリティ面を重視したOS。派生版は、携帯端末向けのpostmarketOSである。
Android Android は Google が開発したモバイル端末向けOS。x86(64)版は、androidをpc上で動かすためのLive CD。64bit cpuのための物はx64と呼ばれる[31]
CyanogenMod/CyanogenOS CyanogenMod は開発終了した携帯端末向け OS。Androidから派生。
DD-WRT ファイアウォール向けの組込み用ディストリビューション。
Dragora GNU/Linux-Libre Slackwareから派生した完全にフリーソフトウェアのみで構成される独自のGNU/Linuxディストリビューション。簡素であることを構想している[32][33]
Familiar Linux iPAQ handheld 向けの配布版。
Fire OS Amazon Fire OS is an Android-based mobile operating system produced by Amazon for its Fire Phone and Kindle Fire range of tablets, Echo and Echo Dot, and other content delivery devices like Fire TV; the tablet versions of the Kindle e-readers are the Fire range.
Firefox OS Firefox OS is a discontinued open-source operating system – made for smartphones, tablet computers and smart TVs – designed by Mozilla and external contributors.
Foresight Linux Conaryと呼ばれる次世代パッケージ管理システムを採用。開発停止。
Guix System Distribution (Guix System) Declarative Linux distribution with atomic upgrades and rollbacks built on top of the GNU Guix package manager. Supports amongst others unprivileged package management and per-user profiles.
GoboLinux Filesystem Hierarchy Standardからの脱却を目指したLinux。
Jlime 携帯情報端末HP Jornada 6xx and 7xx と NEC MobilePro 900(c) 用の Linux ディストリビューション。
KaiOS Linuxを母体とする携帯機器向けOS。KaiOS Technologiesが開発した。
LineageOS Android が動作する smartphonestablet computers、そしてset-top boxes 向けの free and open-source operating system
MeeGo MeeGo is a discontinued Linux distribution hosted by the Linux Foundation, using source code from the operating systems Moblin (produced by Intel) and Maemo (produced by Nokia).
MkLinux PowerPC搭載機専用、Machを母体とする。開発停止。
OpenWrt A router and firewall Linux distribution, also other embedded systems, a lot of routing options via opkg available
PS2 Linux PlayStation 2上で動作する。Kondara MNU/Linux派生。
Puppy Linux 50-90MB前後の軽量Live CD。他のほとんどのLinuxディストリビューションと比較して軽量[34]で、CDやDVD自身へのデータ書き戻しやHDへの導入、日本語化も可能[35][36]。debパッケージ利用にも対応している。派生版は#Puppy Linux派生を参照。
Replicant Replicant is a free operating system (OS) based on the Android mobile platform that aims to replace all proprietary Android components with free-software counterparts.
Sailfish OS英語版 Androidランタイムを含む JollaによるLinux系のモバイルOS。.
SliTaz Damn Small Linuxと共通する目的を多く共有するが、より最新の Linux 2.6 カーネルに基づき、より小さい[37]。派生版は#SliTaz派生を参照。
SmoothWall英語版 ルーターファイアウォールのディストリビューション。
Softlanding Linux System GNU/Linuxで最も初期のディストリビューション。開発停止。
Solus Desktop Linux distribution offering Budgie, GNOME and MATE desktop environments, eopkg for package management.
Stable Hybrid Release For smartphones, offering Enlightenment's Illume user interface. It is based on FSO.
Tiny Core Linux Damn Small Linuxの開発者の1人であったRobert Shingledeckerが中心となって開発が進められている。GUIを装備していながら容量が10MB程度しかないことが特徴。Live CD
Tizen 選択可能なandroidランタイムを備えたLinux系のOS。
Yggdrasil Linux英語版 Linuxディストリビューション初のLive CD 1992.8-1995。開発停止。

その他独立系編集

Puppy Linux派生編集

  • Lxpup[42][43] - Puppy Linuxを基盤に、デスクトップ環境をLXDEに置き換えたもの。
  • Yara OSX[44][45] - Puppy Linux派生。Xfceを採用したMacOS風の画面。

SliTaz派生編集

開発停止編集

  • iPodLinux - iPod用にµClinuxをカーネルとしたもの。
  • IPnuts - ルータ・ファイアウォール構築に使用。
  • Nature's Linux[46] - 無料の開発版とOS監視サポート付きの有料版がある。FreeBSDのjailに似た仮想ファイルシステム、jailを利用したバックアップとリカバリ機能、ファイル改竄検出機能などを持つ。
  • Stataboware - Slackwareに似た構造で、Alpha搭載機専用。
  • Splashtop - 起動速度を重視して開発されたOS。

日本発のディストリビューション編集

日本のLinux開発も参照。

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ 例えばUbuntuなど。
  2. ^ www.astralinux.ru
  3. ^ The Register: Google at work on desktop Linux”. 2006年4月25日閲覧。
  4. ^ Slashdot: Google working on Desktop Linux”. 2006年4月25日閲覧。
  5. ^ The Register:Google at work on desktop Linux”. 2006年4月25日閲覧。
  6. ^ Slashdot:Google working on Desktop Linux”. 2006年4月25日閲覧。
  7. ^ . http://www.makeuseof.com/tag/xpud-quick-booting-easy-64-mb-linux-distro-linux/+2011年10月閲覧。 
  8. ^ Stahie, Silviu (2014年11月28日). “Fork Debian Project Announces the Systemd-less OS Devuan”. Softpedia. 2014年11月30日閲覧。
  9. ^ maemo.org - maemo.org: Home of the Maemo community”. maemo.org (2006年12月1日). 2012年11月29日閲覧。
  10. ^ Home”. Mint PPC. 2018年12月23日閲覧。
  11. ^ nepalinux.org - Diese Website steht zum Verkauf! - Informationen zum Thema nepalinux.”. www.nepalinux.org. 2012年11月29日閲覧。
  12. ^ Apache2 Debian Default Page: It works”. www.openzaurus.org. 2012年11月29日閲覧。
  13. ^ DebianEdu - Debian Wiki”. wiki.debian.org. 2018年12月23日閲覧。
  14. ^ SolydXK Community — English”. solydxk.com. 2018年12月23日閲覧。
  15. ^ Vyatta website Archived 2012-04-24 at the Wayback Machine.
  16. ^ DistroWatch.com: Fermi Linux”. distrowatch.com. 2018年12月23日閲覧。
  17. ^ “Nokia、最初で最後のMeeGo端末「N9」を発表”. ITmedia. (2011年6月22日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1106/22/news028.html 2011年7月22日閲覧。 
  18. ^ “製品はまだ出てこないけれど:どんなデバイスでもシームレスに使うならMeeGo!”. ITmedia +D PC User. (2011年7月15日). http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1107/15/news070.html 2011年7月22日閲覧。 
  19. ^ Linuxレビュー:Absolute Linuxは“絶対買い”なディストリビューションか?
  20. ^ DistroWatch (2010年12月). “Absolute Linux”. 2010年12月11日閲覧。
  21. ^ Linton, Susan (2007年3月). “A New Open Source Model?”. DistroWatch. http://distrowatch.com/weekly.php?issue=20070319 2010年12月11日閲覧。 
  22. ^ Porteus (2010年11月14日). “Why choose Porteus ? – IT IS PORTABLE”. 2011年4月30日閲覧。
  23. ^ ArchBang
  24. ^ Artix Linux
  25. ^ Chakra
  26. ^ DistroWatch, DistroWatch.com: Chakra GNU/Linux, distrowatch.com, http://distrowatch.com/table.php?distribution=chakra 2011年9月1日閲覧。 
  27. ^ EndeavourOS
  28. ^ Chromium OS Developer Guide”. 2015年1月29日閲覧。
  29. ^ Chromium Project FAQ”. 2018年6月20日閲覧。
  30. ^ Guix, GNU's advanced distro and transactional package manager, https://gnu.org/software/guix 2018年9月17日閲覧。 
  31. ^ Vaughan-Nichols, Steven J.. “Debunking four myths about Android, Google, and open-source | ZDNet” (英語). ZDNet. http://www.zdnet.com/article/debunking-four-myths-about-android-google-and-open-source/ 2017年11月24日閲覧。 
  32. ^ Bruce Byfield: Eight Completely Free Linux Distros (And One More) Archived 2012-01-18 at the Wayback Machine. earthweb.com, 2011.
  33. ^ List of Free GNU/Linux Distributions - GNU Project, Free Software Foundation, https://www.gnu.org/distros/free-distros.html 2014年12月15日閲覧。 
  34. ^ Hell-Noire, Paul (2010年7月). “Puppy Linux 5.0 Review – Lightweight, Fun, Fast!”. Raymond. http://www.raymond.cc/blog/archives/2010/07/08/puppy-linux-5-0-review-lightweight-fun-fast/ 2010年12月11日閲覧。 
  35. ^ 日本語サポートパッケージ - sakurapup.browserloadofcoolness.com
  36. ^ 日本語化ファイル入手先
  37. ^ SliTaz LiveCD Flavors”. Association SliTaz. 2015年3月24日閲覧。
  38. ^ BasicLinux – Freecode
  39. ^ Keesan, Sindhi (2009年10月). “BL on CF IDE drive”. 2011年1月16日閲覧。
  40. ^ BasicLinux (unadated). “BasicLinux”. 2011年1月16日閲覧。
  41. ^ Minimal Linux Live DistroWatch
  42. ^ LxPup - Puppy Linux + LXDE
  43. ^ LxPup - Puppy Linux + LXDE 日本語情報トップページ - OSDN
  44. ^ Yara OSX - Home
  45. ^ Puppy Linux Discussion Forum :: View topic - Yara OSX 3
  46. ^ Nature's Linux DistroWatch

関連項目編集

外部リンク編集

DistroWatch.com - GNU/Linux及びFreeBSDディストリビューションの情報サイト